2010年6月23日 (水)

【第138回】この梅雨時こそM. K. (数学、情報)

 6月6日(日)に気象庁が近畿・東海・北陸に梅雨入りしたと見られると宣言し、おそらく7月末までは長く蒸し暑い生活となるだろう。

 私もこの時期は好きではない。
しかしこの時期が無く、毎日が晴天だったならば、川の水が枯れ、お米・野菜などの作物に多大な影響を与えることになる。特に今年のオーストラリアは大干ばつになり、農作物だけにとどまらず、野生化したラクダが住宅地を囲み、水道管を破裂させて水を飲む映像が流れていた。日本ではあり得ないことだが、梅雨があるおかげで日本は助かっていることを思ったら、我々は喜ばねばならない。

 ところで梅雨入りしたということは学校行事において、3年生は総体・総文が終わり、いよいよ自分の進路を目指して力を入れていかなければならない時期である。また2年生は勉強に、部活動において、それぞれの目標を持って取り組む大切な時期にある。最後に1年生は学校生活に慣れつつも不安を残したまま生活している生徒もいるだろう。しかし不安を抱えるだけでは何も得ることができないように思う。入学してやがて3ヶ月が過ぎようとしている今こそ、確かな目的を見つけて頑張ってほしい。
そしてそれが夏休み・秋・そして1年の集大成になるはずである。

 この蒸し暑い時期というのは生活しづらい時期であるが、4月から3月の1年間を思えば、前半の山にあるのでないかという気がする。

2010年6月16日 (水)

【第137回】未来のために ~変化は進化~福田 圭一 (保健体育)

 先日、6月3日(木)~6日(日)まで高校総体が行なわれました。
私も、日々共に活動している仲間(女子バレーボール部員)たちと大会に参加してきました。
結果は3位。4年連続の北信越出場。と例年と変わらない結果でしたが、今年のチームで戦う総体は今までとはちょっと違う変化が見られました。

それは、自分が指導の中で大切にしている点で、『みんな、何かの縁で遊学館に来てバレーをしているんだから、上下関係はあるにせよ、みんな仲良く、そして一生付き合える仲間になろう』という事。そういう意味で部員たちは理解し、明るく元気に取り組んでくれ、遊学女子バレー部のチームカラーにそのまま反映され、実際、『楽しいバレーで、勝つために遊学館に来ました』という新入生も多いです。

特に大会の数日前は出来るだけ頑張ってきた部員たちを信じ、気持ちよく、モチベーションを高めてコートに送り出すことに気を使ってきました。(自分で言うのも何ですが、そういうことに関しては結構自信があります 笑)そのチームが大会2週間前になっても、チーム状態が上がってこない。合宿相手で普段から交流のある県外チームにも全くいいところ無く負けてしまう。そのような状態で大会前を迎えます。

しかし例年であれば『大丈夫!やることはやったから思い切ってやれよ』というふうにチームを纏めることを優先していた私も今年は『インターハイ出場という悲願達成の為』(たしかに顧問も開催が沖縄ということで例年以上に意気込んでいましたが 笑)
そしてなにより『最後の最後まであがき諦めるな!少しでも技術、精神面の向上を目指す』ことを強く押し出し、厳しい指導をしてきました。(反感を買われるようなことも言ったなー)

最後の練習試合で事件がおきました。
普段優しいキャプテンが感情を前面に出し、『やる気の無いものは、コートから出ろ!そんな気持ちで試合に出られたら困る』と声を上げたときは正直びっくりしました。そもそも今年の3年生は力がある選手がいるわけでもなく、努力してアイディアと工夫の遊学バレーを確立させ、近年チームの上位進出を支えたメンバー達です。
そんなことがありチーム崩壊の危なさもはらみましたが、次の日からの練習は今までに無い集中した取り組みを見せ『本当にいいチーム』になりました。

大会は2日目のトーナメントからの出場でしたが、2回戦、3回戦、準々決勝と内容のある完璧な勝ち方でいよいよ準決勝の女王、金沢商業戦を迎えます。
本気で気持ちをぶつけ、共に歩んだ仲間を信頼したチームは第一セットの終盤まで白熱した競い合いをしたが、残念ながら負けてしまいました。
結果は2-0。新聞では判らない例年と変わらない試合結果。
しかしチームとして大きな成長を感じました。

今週末は北信越大会に出場します。
“戦う気持ちを持ち込んでくれた3年生”を信じて全員バレーで挑んできます。
今年の大目標『未来のために』…

3年生が見せた、熱い気持ちは次に、いや5年後、10年後の遊学館女子バレー部にも魂は引き継がれる。
そして…
彼女たちは一生付き合える本当の仲間になることだろう。

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2010年6月 9日 (水)

【第136回】 You→Sun→Go!H. J. (英語)

小学校の卒業アルバムにも書いてあった『先生になる』という夢をかなえて、もう9年目となりました。

たくさんの素晴らしい生徒たちに恵まれ、そして多くの優しい先生方に支えられ、今こうして『先生』と呼ばれながら仕事をしていることを心から嬉しく、そして誇りに思います。

自分自身が孤独が苦手なタイプで、『とことん、同じ高さの目線で話を聞いてくれて、できるだけ時間を共有してくれる先生がいないかなぁ』そんな思いが、教員を目指したきっかけでした。

今の自分は、あの頃の自分を裏切っていないだろうか…
ときどき、自分自身に問いかけています。

今年は3年5組の担任です。
オノロケになりますが、本当にいいクラスだと思っています。運動部員も多く、活気あふれるまさに「遊学館らしい」クラスかもしれません。

第一線で活躍しながらも謙虚に振る舞う生徒たちには、こちらも頭が下がります。

文化部や部活動に所属していない生徒たちも、夕映えの空の下でさまざまな校外活動に参加したり、教室に残って遅くまで勉強に励んだり、まさに43人43色の学校生活を満喫しているようです。

4年間連続で3年の担任をさせていただいて、
絶対に忘れてはいけないと、自分に言いきかせていることがあります。

それは「1年生・2年生と、深い愛情と指導を受けてきた結果が今の生徒たちだ」ということです。生徒たちの期待、そして1、2年の時の担任の先生方の期待も、決して裏切ることはできません。

今の感謝の気持ちを、すべて生徒たちにぶつけたいと今まで思ってきましたしこれからも、そうし続けたいと思います。

You→Sun→Go!【ゆーさんごー!】

これは、今年度の3年5組の学級通信のタイトルです。

遊(You)学館高校でみんな(You)が3(Sun)年5(Go)組で太陽(Sun)のようにサンサンと輝き、進路、明るい未来に向かって一直線に向かう(Go!)という願いを込めています。
ちょっと無理やり感が否めないタイトルですが、けっこう、本気です。クラスの生徒が輝きながら、進路を決めて巣立ってほしいと思っています。

何らかの偶然で3年5組になった生徒たち…できる限り見つめ、できる限り話をして、できる限り「遊学館にきてよかった」と感じてもらえるように、担任としていろいろやっていこうと思います。

(写真は3年5組の生徒たちです。学校行事、部活動など、みんな大活躍!!

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2010年5月26日 (水)

【第134回】発見中村 ゆかり (国語)

 新緑が目にまぶしい季節を迎え、梅雨入り前のさわやかな風が校内にも吹き渡っている。
少し前のことになるが、ゴールデンウィークに帰省をした。
この時季に実家に帰るというのは、ここ十年余りかなえることができないでいた。
親に言わせれば、こちらの事情など関係ない。
「二日も三日も休みが続くのに、なぜ帰ってこられない?」なのである。
申し訳ないかぎりであるが「忙しい」の一言で済ませてきた。
とは言うものの、「たまに帰る」というのはいいもので、新しい発見が数々あった。
我が家の庭に「しだれ桜」が一本。いつのまにか、父が植えたらしい。
兼六園の桜はとうに散ってしまったが、気温の差もあってか、今がまさに満開である。
五月の陽の光りを浴びて、小さく可憐な花びらは、やわらかな桃色を放つ。
そして透き通る青い海。やはり自分の生まれ育った場所はエネルギーを与えてくれる。

 「桜」といえば遊学館の通りに面した旧木造校舎があった敷地内に、その木が数本あった。
ある朝早く通勤の途中で通りかかり、目の前に起こっている光景にただただ驚いた。
桜が軸ごと五弁の花びらその形のままに、くるくると散っているのだ。
桜の花の散り方といえば、花びら一枚一枚が風に乗って散ってくるものだと思い込んでいた私には心が躍るような発見であった。
「なんて美しいんだろう!」
花にとっては当たり前の営みなのだろうが、
私にとっては自然の凄さを改めて思い知らされる出来事であった。

 本校には、親元を離れて学校生活を送る寮生が多数いる。
野球、サッカー、卓球、駅伝…とそれぞれの分野で日々、鍛錬を重ねている。
早朝から放課後遅くまでの練習に加えて、休日の大会・遠征など、
いつ休んでいるのだろうと思うくらいだ。
たまには家族と何気ない会話を交わし、くつろいだ時間を過ごしたいと思うこともあるだろうに、
自分の夢に向かって邁進(まいしん)する『若い力』は私たち教員にも力を与えてくれる。
 時に自分の思い通りに事が運ばず、いら立つこともあると思うが、仲間がいることを忘れず、
家族を初めとして支えてくれている多くの人々への感謝を胸に頑張ってほしい。
そして「遊学」しているこの土地・歴史ある学舎でたくさんの発見をして、
一回りも二回りも大きな人間に成長してほしいと思う。

2010年5月19日 (水)

【第133回】女子バスケットボール部N. H. (保健体育)

前回の最後の文面に
『公式戦で好結果が出せるように生徒達と一緒に頑張っていきたいと思います。』
と書き残しました。

 その後ですが、11月1・3日に開催された石川県私学大会では、常勝校の金沢学院東高校を79-76で破り、初優勝を果たしました。生徒たちは、闘志を剥き出しにしてよく闘い、目標の結果を出すことができました。
続いて、11月12日~15日に開催された新人大会では、目標には一歩届かないベスト8という結果でした。(石川県バスケットボール協会のホームページに掲載されています。)生徒たちの努力と保護者の方々のご理解をはじめ、周囲の環境に深く感謝し、厚く御礼を申し上げたいと思います。

 ただ、翌年(平成22年)1月に開催された、石川県高等学校選抜新人七尾大会では、16チームが参加し1回戦で敗退しました。男女共学になってからの初出場で、年末年始の練習計画に問題があったと今後の反省材料としなければなりません。
 そして、4月に開催された張江杯大会では、七尾大会と同じ相手と対戦しましたが、第4ピリオドで逆転され、敗退しました。心身のスタミナ不足を露呈し、課題を残した試合でした。

 現在は6月の石川県高等学校総合体育大会に向け、自分たちに足りない部分を少しでもなくせるようにチーム一丸となって努力し、前回の最後の文面のように好結果を出せるかどうか分かりませんが、少しでも目標に近づけるように生徒たちとともに頑張っていきたいと思います。
部活動へのご理解と応援の方をよろしくお願いいたします。