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2017年6月29日 (木)

【第484回】 遊学スタイル中川 都 (国語)

 「うわー」「すごい」「上手やー」という声が聞こえてきました。
 6月に行われた石川県高等学校総合体育大会、今年はバレーボール(女子)の3日準々決勝、4日準決勝の応援に行ってきました。
 応援に行くと、必ず卒業生に会います。3日の準々決勝戦では、3年次に担任をしていた2年前の卒業生に会いました。近況報告を聞きながらのおしゃべり、楽しい時間です。
 4日の試合会場で聞こえてきたのは、何代か前のバレーボール部の先輩達の声でした。卒業生が後輩にエールをおくる、高校時代に一緒に過ごした時間はなかった先輩でも、後輩の応援に会場まで足を運んでくれます。後輩の活躍に歓声をあげ、励ましの言葉をかける、素敵な習慣です。その中に「うまくなってる」と感心する声が何度も聞こえてきました。嬉しくなりました。

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 高校総体での試合ぶり、見応えがありました。準々決勝の羽咋高校戦では、手堅く2セットを先取し危なげなく勝ちました。
準決勝は金商でした。金商戦、楽しかったです。バレーボールという競技の面白さが発揮されていて、ワクワクしました。
 攻撃は多彩で、サーブも力強く、先輩達が「うまい」と思わず声をあげるシーンが何度もありました。選手たちには気負いがなく、のびのびと自分たちのプレーをしていました。あきらめることなく、ボールを追い、つなげていきます。胸が熱くなるプレーでした。嬉しくなりました。

 顧問の福田先生、選手の良いプレーが出る度に、パフォーマンスを披露します。今年は飛行機。動きがユーモラスで可愛く、会場がどっと沸きました。
後で、「なぜ飛行機なの」と尋ねたら教えてくれました。
「今年は例年以上にメンバーも少なく、身長も高くない、でも、ここにきて良いチームになってきた。そして、普段から交流している県外の学校がインターハイに出ること。また、仲間のチームの地元(宮城県)で今年のインターハイが開催されることから、『行けるとこまでがんばって行きたい』という思いから、飛行機です。
一応飛行機はフクダジェットということで・・・(^^)/」と。

 福田先生の言葉通り良いチームです。応援したくなるチームです。
明るく元気で、ユーモアあり。勉強も一生懸命、楽しい学校生活、青春を謳歌しています。そして、何よりバレーボールが大好き。がんばって、先輩達に「上手やー」と言わせるほどの勝つチームを作りました。これぞ遊学スタイル

 今後の活躍も大いに期待しています(*^_^*)

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2017年6月22日 (木)

【第483回】 『過信を自信へ』中川 光雄 (保健体育)

 第136回北信越地区高等学校野球石川県大会において、2回戦寺井高校に7対0の7回コールド負けを喫した。これは17年目を迎える野球部の歴史上、初の県大会コールド負けである。
 昨夏にスタートしたこのチーム。はっきり言って技術力は例年より劣っていた。しかし、絶対に負けたくないという精神力は、過去のチームに比べても引けを取ることはなかった。ただ、成長していくうえで一番大切になってくるであろう『継続する力』が足りない。足りなすぎる。
 日によってはとても良い練習をするチームであるが、少し結果が出るとすぐに練習がおろそかになる。これまでの結果がそれを物語っている。
 世間から前評判で弱い弱いと言われることが悔しくて、夏休みの初めは必死に練習した。そして、ローカル大会ではあるが、今春県大会を制した金沢高校を倒し、優勝した。自分達でも勝てるじゃないかと思った途端に、練習がおろそかになった。厳密にいうと練習をただこなしてしまう。そして、シード決めの大会が始まり、公立高校に敗退した。ノーシードで秋の県大会を迎える結果になった。この負けの恥ずかしさからまた必死に練習した。秋の県大会では、優勝した航空石川高校に1点差で敗れたが、ベスト4で春のシード権を獲得した。遊学館の名に恥じない戦いができた。
 しかし、この結果が彼らにとっていちばん良くなかったのではないか。過信につながったのではないか。例年、冬場のトレーニングで一段と成長する個人の能力が今ひとつあがらない。チームとして戦う集団づくりにおいては、3年生が中心となって築き上げていくものをすべて他人任せにし、冬場の練習をただこなしてしまった。春の県大会の結果は対戦相手がどうであれ、同じような結果が出ていたはずだ。
 2度あることは3度あるのか、3度目の正直になるのか。すべては自分たち次第だ。
 これからの練習にこの夏の結果があらわれる。

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2017年6月15日 (木)

【第482回】 『山から学んだこと』鳥畠 正明 (理科)

 何十年と山歩きを続けて来て、学んだことを書いて見たい。
 なにより学んだことは、歩いている限り、絶対にたどり着けるということ。とてつもなく遠くに見えるピークや、1000mを優に超える高度差を上がって行く道。それらを目の前にすると、絶望的な思いにとらわれる。
 しかし、心を決めてゆっくりと足元を見つめながら、一歩一歩歩んでいくと、いつの間にかピークは近づき、高度は上がっている。そんな経験を何度したことか・・・。
 あきらめずに歩き続ける限り、いつか目標にたどり着く。あきらめたら終わり。どんなに小さな歩幅でもよいから、前に進んでいく。これは人生にも当てはまる。

 次に思うのは、『道』のありがたさ。試みに山で、道以外の所を歩いて見るとよい。全くと言ってよいほど、前に進めない。逆にどんな小さな小道でも、そこに道がある限り、ズンズン進んで行くことが出来る。道は、前に歩いた人たちからの贈り物と言っていいであろう。
 勉強も同じ。学んでいることは、先人たちからの貴重な贈り物。おかげで私たちは、随分と多くのことを効率的に、自分のものとすることが出来る。ありがたいことである。

 そして、山の醍醐味は山頂からの眺めの素晴らしさに尽きる。神々しい山々の姿。これは見た人にしか、分からないと思う。それと同じで知的な意味でも学ぶことによって高みに上がり、初めて見えてくる素晴らしい景色がある。それは力を尽くしたあなただけに与えられるご褒美。
 どうか皆んなにも、少しでも高い所からの景色を見て欲しい。誰も変わってあげられない。しっかりと自分の足で登ること!

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2017年6月 8日 (木)

【第481回】 「お母さんは金城卒業生」寺山 いずみ (養護)

 以前、職員会議で副校長先生が、「本校の在校生の2割強は、お母さんや兄弟・姉妹、または、祖母などの家族が、本校の卒業生です。」と、話していました。その時は、「ふ~~ん。」と、思っただけでしたが、なるほど!と思ったのが、今年の卒業式でした。
 歌劇座の入り口で立っていると、「いずみちゃん!久しぶり~」と、高校の同級生のえみちゃんです。「もう、卒業なんやね~おめでとう!」と、私。
 卒業式後の歌劇座前では、「ほらほら、お母さん、保健室の先生よ」と、保健委員長だった、あやかさん。「保健室の先生!覚えているわ」と、お母さん。「先生、息子がお世話になりました」と、挨拶してくださるお母さん。見覚えのある顔です。「お母さん、卒業生ですよね」と、お聞きすると、「はい。保健委員の○○ちゃんと、何度か保健室にお邪魔しました」など、今までになく、金城卒業生のお母さんに声をかけて頂き、うれしくて、懐かしい時の流れを感じました。親子2代!いいですね~。
 あと、数年後には、遊学卒業生の『お父さん』からも、声がかかるでしょうか?楽しみです。
 そして、4月!新しくなった体育館がいっぱいになるほどの、多くの新入生を迎え、金城卒業生である私が、思うことは、本校の建学の精神である「良妻賢母」や、金城時代の校訓◎礼儀正しく質素であること◎勤勉で互いに努力すること◎素直で明朗であること◎清潔で優美であること は、時代錯誤のようにも思えますが、今も昔も変わらない常識や礼儀は、大切ではないか!いうことです。男女共学となって20年を超し活気のある遊学館高校ですが、女子教育を90年以上に渡って行って来たことに誇りを持って、その伝統に恥じない生徒の育成をしていきたいと、金城卒業生のお母さんに会って、より強く思いました。
 親子3代!金城・遊学館です。と、言われるように・・・・。

2017年6月 1日 (木)

【第480回】 「新体育館」土谷 悠成 (地歴・公民)

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昨年度から第一体育館の解体および新築工事が行われ、昨年度末に完成し今年度の入学式から使用が始まりました。体育館工事に伴い、テニスコートも新しくなりました。

 昨年度は第一体育館が使用出来ないために、部活動において、顧問の先生方が練習場所を確保に大変苦労してらっしゃる姿を目にしておりました。

 新体育館は以前よりも天井が高く、内部も広くなっており、テニスコートもイレギュラーがなくなり、2階ギャラリーにおいてはランニングコースとして体育館内を一周出来るようになりました。練習試合で来られた他校の先生方の評判もとてもよいと聞いております。

 6月1日から平成29年度の総体・総文及び百万石パレードが行われます。新たな環境のもとで日々練習を重ねる生徒たちの活躍と健闘を心から祈っております。

 個人的には元テニス部顧問として、テニス部団体戦、男女共にベスト8に入ることを願っております。

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