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2023年11月30日 (木)

【第811回】「音楽でつながる世界」大嶋 直樹 (芸術)

苦しい制限を強いられた3年間がひと段落し、世の中が通常モードに戻ってきたことを強く感じる秋となった。
吹奏楽部も、様々な場所での演奏のたくさんの機会をいただき、県内外のお客様に音楽を届けることができた。

今年は、いしかわ百万石文化祭2023(国民文化祭)がこの石川県で開催されたということもあり、私たちと同じ活動をしている県外の高校生がたくさん来県して、交流を持つことができた。同じ高校生とは思えない立ち振る舞いや演奏演技に心動かされ、多くの刺激を受けることができた。

共に切磋琢磨して技術や心を高めあう仲間や、演奏会場で出会うお客様の笑顔を見ると、私たちがこの3年間制限されて失ってきたものの大きさを強く感じる。だからこそ、これからそれを取り戻すかのように一つ一つのステージでたくさんの人との繋がりを大切にして、強くて美しい音楽を奏でていきたい。


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京都橘高校吹奏楽部の皆さんと

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写真2
創志学園高校マーチングバンド部の皆さんと

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写真3
茨城県立大洗高校マーチングバンドの皆さんと

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2023年11月24日 (金)

【第810回】「猫と暮らすこと【2】」O. M. (国語)

 我が家に猫(小太郎・雄のマンチカン)がやって来て、もうすぐ8年が経ちます。以前このブログでも書いた、「猫と暮らすこと」の今回は第2弾です。
 先日、高校の時からの大阪の友人から、ホームセンターのペットコーナーで売れ残って、でかくなり、やさぐれていた雄のアメリカンショートヘアを格安で購入したという報告がありました。彼もずっと、その売れ残りが気になっていたらしく、飼うかどうするか、春ぐらいからずっと意見を求めるラインを送ってくれていました。半年ぐらい彼を悩ませていたことは「命をお金で買っていいのか?しかも、大幅値下げ価格で・・」ということらしかったのです。いい大人がそんなことで悩んでいたのかと笑い話になりそうですが、社会的地位(中小企業ですが社長さん)もあり、剣道7段(全国で数十人しかいないらしい)の達人で、成人式を終えた二人の息子さんの父親が、たかだか猫をお迎えすることぐらいで夜も眠れず真剣に悩んでいる姿には、やはり心打たれるものがありました。
 そうなんです。「猫と暮らす」ということは、そこまで人の生命観や倫理観を揺るがす一大行事なのです。そして、猫という存在は、私たちの意識の奥深い場所に、まるで誰も見たことのない深海の巨大生物のように居座っているのです。まぁ、要するに、とっても大事な存在だということですね。
 異常気象だった暑い暑い夏と秋が終わり、突然冬がやってきました。今年も我が家の6.5㎏の巨大猫は、毎晩私の左脚に乗っかって暖を取りながら爆睡しています。そして私は、今年の冬もおかげさまで脚を全く動かせず、寝返りも打てず、腰をつらせながら毎朝嫌な夢で目を覚ましています。でも、そんな朝でも無邪気に自分の顔をご主人さまの顔のすぐ前に持ってきて、ゴロゴロのどを鳴らせながら「ニャン」と鳴く我が愛猫を今朝も撫でている自分をかわいく思います。
(かわいいのは猫とちゃうんか~い!!)

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2023年11月16日 (木)

【第809回】「元気」江向 陸 (数学)

 こんにちは。江向 陸(えむかいりく)です。珍しい名前なので,読めなかったり読み間違えたりしている人もいるかもしれませんが,ぜひ覚えてください。
 さて,遊学館高校に来て,はや半年が経ちました。この学校の第一印象は,「元気」です。この学校に来てまだ何回目かのとき,「先生!先生!!」と元気よく駆け寄って話しかけてくれる生徒がいました。初めての場所,初めての人たち,初めての空間に,不安で胸がいっぱいのぼくでしたが,「あぁ,これから楽しい毎日が始まるのかな」と,そんな予感がした瞬間です。
 半年がたった今でもその印象は変わっていません。とにかく元気で明るくて力強い遊学館高校。日々の授業や休み時間,体育祭・学園祭のようなイベント,どれをとっても元気いっぱいの遊学館高校。普通の学校の日でも,すれ違えば挨拶をしてくれる生徒は多いし,休み時間に話しかけてくれる生徒もいます。
 正直,自分はそんな先生に話しかけるような高校生ではありませんでした。遊学館高校のみんなは,そんな,自分にはないものを持っています。いま,ぼくが楽しく毎日を過ごせているのは,元気いっぱいのみんなから元気を分けてもらえているからかなと思います。ぼくもそんなみんなに報いられるように頑張るので,一緒に毎日の学校を楽しみましょう!!!

2023年11月 9日 (木)

【第808回】「共に頑張ろう」植木 大 (保健体育)

 先月、国民体育大会(鹿児島国体)がありました。昨年の栃木国体では15年連続入賞を逃してしまい悔しい思いをしました。今大会では最低でも入賞を目標にメンバー構成、各選手の強化を熟考しました。選手選考では色々とありましたが、どうしても選出したい選手がいました。その選手の実績はまだまだでしたが卓球に向かう姿勢や人間力、内に秘めてる力が大きなものと感じ覚悟を持って選出しました。内心、大会では不安でいっぱいでした(;^_^A しかしながら、彼は4戦全勝(全てストレート勝ち)をしたのです。彼の活躍もあり石川県少年男子(遊学館)は第3位に入賞することが出来ました。

 若い君たちは未知なる力を持っています。いつ・どこで化けるかわかりません。諦めずに夢に向かって努力すれば自分の人生を大きく変える力を持っています。チャンスはあります。諦めずに夢に向かって努力してください。応援してくれる方々のアドバイスをしっかり受け入れてチャレンジしてください。本気になってください。気が付いたら人生が大きく変わっているかも・・・

 遊学館には高いポテンシャルを持っている選手がたくさんいます。それに気づかず、誘惑に負けたり、諦めたり、自分の力を発揮できない選手がいます。私はその力を引き出す術を常に悩んでいます。正直、年齢のせいか疲れてきましたが・・・

 国民体育大会ですが、石川県少年女子も準優勝と活躍し、卓球競技での総合優勝をしました。調べましたら、石川県国体以来の快挙です。選手の頑張りが私のモチベーションになります。年齢や疲れに負けずに今後も頑張りたいと思います。

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2023年11月 2日 (木)

【第807回】「人生を語らず」I. I. (国語)

「人生を語らず」は、吉田拓郎さんの生き方について書かれた曲です。

 そこでは、向上心を持って生きるべきだと呼びかけています。
 「越えてゆけ」に続く、「そこ」や「それ」とはおそらく目の前に立ちはだかる壁や自分で作ってしまった限界のことではないでしょうか。
 「越える」というテーマが人間にとって重要で意味のあることです。

 人生には不可能なんて事はありません。人にはできないことを平然とやってのける拓郎さんらしい前向きなメッセージです。

 歌詞には「わかり合うよりは たしかめ合う事」「あの人のための自分」など、本質の大切さや、優しさを感じる箇所があります。

 同時に、何かを始めるのに「おそすぎる事はない」やりたいと思う事は何でもやってやろう。
 疲れを感じたのなら「一休みして、それから始めればいいじゃないか。」というやりたい事を諦めない姿勢を表現しています。

 若い皆さんだからこそ、彼の言葉をかみしめてほしいものです。
 以下その歌詞を引用します。

「人生を語らず」

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

   

朝日が 昇るから
起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

嵐の中に 人の姿を見たら
消えいるような 叫びをきこう
わかり合うよりは たしかめ合う事だ
季節のめぐる中で 今日をたしかめる
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

あの人のための 自分などと言わず
あの人のために 去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは 地をはうために
口を閉ざすんだ 臆病者として
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

 

おそすぎる事はない 早すぎる冬よりも
始発電車は行け 風を切ってすすめ
目の前のコップの水を ひと息にのみほせば
傷もいえるし それからでもおそくない
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず