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2023年6月29日 (木)

【第789回】「美術部「高校生の美術展」(総文)に参加して」光谷 和子 (芸術)

 6月に、美術部は第43回石川県高等学校総合文化祭にて展示を行ってきました。今回は1〜3年生の15名が出品し、金沢21世紀美術館にて日々の成果を展示してきました。この6月の展示は石川県内の美術部が一斉に展示する一年で一番規模の大きい展示会です。写真、書、美術工芸の3部門があります。本校の部員は平面表現を主に制作し、絵の具やペン、デジタルによる作画を出品しています。
 いつもは一人で描いている絵も、客観的に自分の作品を解説して他校の先生方に講評をいただくことで次回作への課題が見え、新たな意欲が湧いてきたのではないかと思います。また、会場を鑑賞することで、同年代のハイレベルな作品と出会い、衝撃と共に大いなる刺激を受ける絶好の好機となりました。
 ぜひ、センスとスキルを磨き、自分にしかできない世界観を追求して、表現に繋げていってほしいと思います。

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2023年6月22日 (木)

【第788回】「107歳?!」道上 ちひろ (英語)

2007年に日本で生まれた子どもは、50%の確率で107歳まで生きる。
※アメリカのカリフォルニア大学とドイツのマックス・プランク研究所が行った調査結果

 それは素晴らしい!と思うことは私にはできませんでした。むしろ、なんだかモヤモヤした気持ちになりました。「え、健康でいられる?」「何歳まで働けと?」「天変地異や凶悪事件が増えているような時代に、107歳なんておそろしいわ!」※ちなみに私は40歳を過ぎています!
 私の性格のせいなのか、いろいろと考えを巡らせても前向きな気持ちにはなれませんでした。モヤモヤの先にようやく見えたことは、3つ。

①「うん!今を前向きに生きるしかない」遠い未来を案じていてもしょうがない。
②「できるだけ、心身ともに健やかにいられるように心がけよう」健康だから頑張れる!
③「生きることはお金がかかるということ。長生きしたときにお金に困らないようにする」
  生臭い話ではあるけれど、大切なことだと思います。

 個人的な価値観ですが、精神論や友人・知人が多いだけでは幸せにはなれないように思います。また、たくさんのお金さえあれば幸せかというと、そうでもないのではないでしょうか。若いみなさんには、学校生活や部活動などを通し、学生時代に “良き人間関係” を築いてほしいと思います。
 それと同時に、自身の将来を大きく変化させるかもしれない進路や職業についても深く考え、一生懸命に学ぶことが人生107年時代?!を生き抜くために重要になるのではないでしょうか。
 私は進路指導を担当する者のひとりとして、それぞれの個性に合った進路選択や職業選択のお手伝いができれば、そのように思っています。

若いみなさん、人生はこれからです!
できることからでいいんです!
小さな一歩でいいんです!

きっと、未来は明るいです ^_^

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2023年6月15日 (木)

【第787回】「純・日本人??」水本 勝也 (英語)

「日本から出るつもりがないので自分には英語は必要ないです。」
授業でよく聞くセリフですが、振り返ってみると自分自身、中学・高校時代に同じようなことを言ったことがある気がします。でも今の時代、英語を必要としない又は日常の中で英語を全く使わない日本人は限りなくゼロに近いと言えます。例えば世の中の多くの高校生が閲覧したり投稿したりしているTikTokやInstagramやYouTube、日本語に変換してみてください。インターネット、オンライン、ゲーム、コンビニやスーパー、、、‘和製英語’もたくさんありますが、全部英語です。グローバルな時代を生きている現代の日本人はもれなく英語なしでは会話や生活に支障をきたしてしまうでしょう。

逆に、大人気のアニメ「鬼滅の刃」は大正時代の初期が舞台になっていて、物語に登場するあらゆるキャラクターは当然、純粋な日本語のみで会話しています。
主人公の炭治郎が鬼と戦っている時に言う「見えた、隙の糸」はおそらく「チャンスだ!」という意味で、現代人ならカタカナ英語で簡単に言える言葉を独特の表現に変換している言い回しです。時代背景を考えると、物語の中で頻繁にそんな英語が出てきたとしたら違和感を覚えますよね。

現代でも同じように、例えば「大谷翔平がまたホームラン打ったね」をわざわざ「本塁打を打ったね」と言う人がいたら少し違和感があります。英語が大嫌いな人でも、英語を日本語に直す方が「気持ち悪い」と感じてしまうようになっているんです。みんな、ちゃんとグローバル化の流れに乗せられてますよ。

今突然に世の中から英語が無くなってしまったとしたら、本当に純粋な日本語だけで人と会話できる自信はありますか?個人的には絶対ムリ。。。
試しに、1日英語を使っちゃいけないゲームでもやってみてください。早速「ゲーム」と言っちゃったのでアウトですw
英語なんていらないと言っている自分が、普段からどれだけ英語を使っているか気づけますよ。

2023年6月 8日 (木)

【第786回】「若さは一度しかない」M. K. (数学、情報)

 遊学館高校は5月25日木曜日から駅伝部の高校総体が始まり、6月5日月曜日にサッカー部が頑張って12年ぶりに決勝まで進出し、惜しくも準優勝でしたが、高校総体・総合文化祭が幕を閉じました。

 まずは高校総体・総合文化祭に出場・参加の皆さん、お疲れさまでした。「よかった。」、「ダメだった。」、「もう少しだった。」、「まあまあだった。」等々様々な思いがあったと思いますが、参加・出場できなかった生徒は今後の糧となるように、頑張ってもらいたいと思います。私は昭和の時代に高校時代があり、3年生の高校総体に出場し、最後に負けた時の光景はいまだによく覚えています。やはり青春時代の思い出と言って過言ではないということです。そして私にとっては高校総体が卒業式でなかったのだろうかと思います。

 私の高校時代と今の高校生とは考え方や、物の価値観・人間関係など話題を出せばきりがないですが、一つのことに最後まで打ち込んできた事は何かの役に立つと思っています。そして昨年の9月に当時の部活動の仲間と同窓会を行い、当時の思い出話を語り合いました。話といっても家族のこと、当時の仲間は今何をやっているかなど、たわいのない話ばかりでしたが、それができるというのは高校時代に取り組んだ仲間がいるからだと思います。

 遊学館の生徒には今以上に部活動の加入率が高くなればどれだけいいだろうか。そしてひとりでも多くの仲間を作って、何十年たっても同窓会ができるように友達を大切にしてほしいと思います。

2023年6月 1日 (木)

【第785回】「姉妹校」マーク ヒーギンス (英語)

「姉妹都市」という言葉を聞いたことがありますか?姉妹都市は、文化交流や親善を目的とした地方政府同士の関係を指します。

1金沢は世界7カ国の都市と姉妹都市関係を結んでいます:アメリカのバッファロー市、ブラジルのポルトアレグレ市、ロシアのイルクーツク市、ベルギーのゲント市、中国の蘇州市(そしゅうし)、韓国の全州市(チョンジュし)、フランスのナンシー市です。
遊学館は、フランスのナンシーと特に特別な絆を持っています。
ナンシーはドイツに近いフランス東部の都市で、美しいヨーロッパの建築物があり、美味しいフランス料理、特にマカロンやキッシュで有名な都市です。
ナンシーとは姉妹都市関係だけでなく、姉妹校関係にもあります。ナンシーにある遊学館の姉妹校は、Notre Dame Saint Sigisbert (ノートルダム・サン・シジスベル)と呼ばれています。長年にわたり、私たちの学校は友情と文化交流の絆を育んできました。
遊学館の学生は、フランスの学生と話す機会や会う機会がたくさんありました。
年に3~4回、遊学館の学生がナンシーの学生とビデオ会議で話します。外国の方とお話できる貴重な機会だと思います。

22019年は12名のフランス人学生が金沢に来て、本校学生と1週間のホームステイをしました。私たちは、彼らに私たちの学校と日本のおもてなしを示すことができてとても興奮しました。フランスの学生は多くの活動に参加することができました。
例えば、着物を着たり、金沢の人気スポットを見たり、遊学生と一緒に授業に参加したり、海鮮丼などの金沢名物を食べたりしました。
今年の10月12日、金沢市はナンシー市と姉妹都市提携50周年を迎えます。
フランスの友人たちとの刺激的な文化交流が、さらに50年続くことを願っています。
また、近いうちに遊学館の学生がフランスにホームステイする機会があればと思っています。もしフランスに行く機会があったら、キッシュとマカロンを一緒に食べませんか?

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