【第823回】「準備が大事」K. N. (数学)
能登半島地震で被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早い復興をお祈りしております。
2月も半ばを過ぎて、今年度の終わりが近づいてきました。
受験生は、ここまできたら「人事を尽くして天命を待つ」心境かと思います。
一方、在校生は、定期考査も一段落ついて、ほっとしたところでしょうか。
さて、三学期は来年度の0学期と言われます。
来る春へ向けて、準備を始めましょう。
今年度を振り返りつつ、来年度へ向けて。
将棋棋士の渡辺明九段があるインタビューに答えて
「大事なのは、事前の準備ですね・・(中略)・・時間制限もありますから、考えきるのに時間が足りないこともある。あらかじめ結論を出しておけば、有利に考えられるわけです」
と言っています。
何が起こるのかを想定して、徹底的に準備をする、そうすると、ことを有利に運ぶことができるのです。もちろん、
「考えておくのですが、ダメになる」
こともあるそうです。それでも、少しでも有利に戦えるよう準備をするのです。
授業の準備をしていて、ときどき思います。
「これらの作業のうち、どれだけを使うだろう」
経験を積んで、ずる賢くなったので、使う分しか準備しないことも増えましたが、それでも、準備したものをすべて使うことはめったにありません。準備したいくつかは「ダメになる」のです。
ただ、準備したいくつかは「ダメになる」かもしれませんが、無駄にはなりません。いつかどこかで役に立つときがきます。
この数年、風邪一つひかずに過ごせたのに、ちょっとした油断か、今年はコロナもインフルもかかってしまいました。症状は大したことはなかったのですが、外出できなかったり、家族にうつさないよう部屋を分けたり、食事を別にしたりと、とても大変でした。
みなさんも、体調にはくれぐれもご注意ください。