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2025年7月17日 (木)

【第896回】「Cooking is a lot of fun.」牛腸 尋史 (英語)

 高校生の頃なぜか料理に目覚め、学校の弁当も自分で作って登校することもよくあった。そのため、2年生の進路調査では「調理師」と書いていた。しかし、その決断はどこか他人事のようで、振り返ると漠然とした憧れや勉強への拒否反応から考えたついた進路にも思える。3年生になって本格的に進路選択を迫られるようになって、改めて「料理すること」を考えてみた。その時思ったのは、「私の料理って、作りたいときに作りたいものを食べてほしい人に作ることなんじゃないか?」ということだった。一方で、料理のプロになるというのは、「いつでも同じものを誰に対しても作ること」だから、もしかすると自分の料理好き程度にとって、調理のプロになることは真逆の選択ではないかと思った。そして、好きなことは好きなこととしてとっておくのが自分には丁度いいという結論になった。
 大学生になっても、「趣味」としての料理は相変わらずで、暇なときには午前中から晩御飯の準備を始めて、友だちを呼んで一緒に食べることがとても楽しかった。今でも、週末には家族の晩御飯やパン、お菓子などをよく作っている。40年以上前に思った「作りたいものを作りたいときに、食べてほししい人に作る料理」を今でも続けている。