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2010年6月16日 (水)

【第137回】未来のために ~変化は進化~福田 圭一 (保健体育)

 先日、6月3日(木)~6日(日)まで高校総体が行なわれました。
私も、日々共に活動している仲間(女子バレーボール部員)たちと大会に参加してきました。
結果は3位。4年連続の北信越出場。と例年と変わらない結果でしたが、今年のチームで戦う総体は今までとはちょっと違う変化が見られました。

それは、自分が指導の中で大切にしている点で、『みんな、何かの縁で遊学館に来てバレーをしているんだから、上下関係はあるにせよ、みんな仲良く、そして一生付き合える仲間になろう』という事。そういう意味で部員たちは理解し、明るく元気に取り組んでくれ、遊学女子バレー部のチームカラーにそのまま反映され、実際、『楽しいバレーで、勝つために遊学館に来ました』という新入生も多いです。

特に大会の数日前は出来るだけ頑張ってきた部員たちを信じ、気持ちよく、モチベーションを高めてコートに送り出すことに気を使ってきました。(自分で言うのも何ですが、そういうことに関しては結構自信があります 笑)そのチームが大会2週間前になっても、チーム状態が上がってこない。合宿相手で普段から交流のある県外チームにも全くいいところ無く負けてしまう。そのような状態で大会前を迎えます。

しかし例年であれば『大丈夫!やることはやったから思い切ってやれよ』というふうにチームを纏めることを優先していた私も今年は『インターハイ出場という悲願達成の為』(たしかに顧問も開催が沖縄ということで例年以上に意気込んでいましたが 笑)
そしてなにより『最後の最後まであがき諦めるな!少しでも技術、精神面の向上を目指す』ことを強く押し出し、厳しい指導をしてきました。(反感を買われるようなことも言ったなー)

最後の練習試合で事件がおきました。
普段優しいキャプテンが感情を前面に出し、『やる気の無いものは、コートから出ろ!そんな気持ちで試合に出られたら困る』と声を上げたときは正直びっくりしました。そもそも今年の3年生は力がある選手がいるわけでもなく、努力してアイディアと工夫の遊学バレーを確立させ、近年チームの上位進出を支えたメンバー達です。
そんなことがありチーム崩壊の危なさもはらみましたが、次の日からの練習は今までに無い集中した取り組みを見せ『本当にいいチーム』になりました。

大会は2日目のトーナメントからの出場でしたが、2回戦、3回戦、準々決勝と内容のある完璧な勝ち方でいよいよ準決勝の女王、金沢商業戦を迎えます。
本気で気持ちをぶつけ、共に歩んだ仲間を信頼したチームは第一セットの終盤まで白熱した競い合いをしたが、残念ながら負けてしまいました。
結果は2-0。新聞では判らない例年と変わらない試合結果。
しかしチームとして大きな成長を感じました。

今週末は北信越大会に出場します。
“戦う気持ちを持ち込んでくれた3年生”を信じて全員バレーで挑んできます。
今年の大目標『未来のために』…

3年生が見せた、熱い気持ちは次に、いや5年後、10年後の遊学館女子バレー部にも魂は引き継がれる。
そして…
彼女たちは一生付き合える本当の仲間になることだろう。

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