【第885回】「120年の歴史を感じながら」大嶋 直樹 (芸術)
120年前、学園とここに通う生徒の成長を願い植えた木々も立派になり、小さな姫松を植えた人々もとても懐かしく感じるという意味を持つ校歌の歌い出し。
確かに、街中にありながら本多の森や校庭の木々は、四季の移ろいを感じさせ日々の生活に潤いを与えてくれる。また、この情緒溢れる歌詞になぞられるメロディーも優しくそして力強く素敵だなと感じながら、今年も初々しく入学してきた1年生の音楽の時間で校歌を一緒に歌っている。
数年前は、マスクをして表情も半分隠れた状態で、校歌も心の中で歌いましょう!みたいな時代も過ぎたけど、今はまた力一杯歌うことができる日々に感謝している。そして120年の歴史を感じて、またあの甲子園でみんなで肩を組んで校歌を歌い上げる日を心から楽しみにしている。