【第900回】「外国人と話そう!」Ko. M. (英語)
先日、数学の先生と話す機会がありました。その時の話題は「高校生にとって将来、一番役に立ちそうな教科は何か?」でした。数学と英語はどっちも苦手に思う生徒が多いことからよく比較されます。今回はどっちが将来、役に立つかを考えます。その数学の先生は、数学は限定的だといいました。すなわち、英語の方が将来、役に立つということでした。なぜかというと、YouTubeを例にとって説明を続けてくれました。英語の解説動画は、高校生向けも、大人向けも多く存在するのに対して数学の解説動画は、ほとんどが学生向けである。大人になって、数学を学びなおす人はわずかであるという結果に達しました。その言葉は、とても説得力があり、素直に納得させられました。確かに数多のユーチューバーたちは、視聴者の年齢に関係なく、英語の技能について幅広く動画を配信しています。例えば、資格の取得、ネイティブの発音、文法、授業の復習、海外の情報…。 それだけ将来には英語は必要だと思う人が多いということかもしれません。もちろん、人によると思います。また、数学を軽視しているのではありません。
話はかわり、あるデータによると、「英語の勉強をしていて、一番うれしかったことは何ですか?」というアンケートがあり、とても興味深い結果がありました。上位を占めていたのが、「ネイティブに自分の英語が通じた」。そして、「ネイティブに自分の英語を褒められた」と続きました。「テストでいい点を取れた」もありましたが下位でした。
このことから、「なぜ英語を勉強するか」を今一度、考えてみると、「外国人とコミュニケーションをとること」になります。将来、皆さんを取り巻く環境は変化していくはずです。例えば、隣の家に外国人が引っ越してくる、自分自身がプロスポーツ選手になる、勤めているお店に外国人のお客が来るなどいろいろなことが想定できます。しかし、一般的には、不意に外国人と話す機会を持った時に、”Hello!”の一言だけで固まって頭が真っ白になってしまいます。テストでいい点数を取っていても、そうでなくても…。
ここで提案です。外国人と話してみませんか?金沢にはたくさんの外国人観光客が来ています。いつまでこのブームが続くのかわかりませんが、しばらくは増加の一途をたどることが予想されます。本校の近くだと21世紀美術館や兼六園、または金沢駅で外国人を見つけたら、”Hello!”と声をかけてみてください。外国人たちは、話かけられることを待っているはずです。私も1日に数回外国人に声をかけます。嫌がられたことは1度もありません。外国人は寛大だなと感心します。外国人観光客は基本的には時間に余裕があります。定番の観光地を見て回るだけでは少し物足りなく感じているのではないでしょうか。地元の人、特に高校生との交流はより印象に残るように思います。
その次は歓迎の言葉を言いましょう。”Welcome to Kanazawa!” えっ、歓迎されているとびっくりするでしょう。思わず笑顔です。特にすでに京都を訪ねてきた人達は、観光客が多くて(オーバーツーリズム)、もしかしたら窮屈だったかもしれません。金沢の観光客数は京都の10分の1なので、ほっとするかもしれません。
その次は”Where are you from?”です。どこから来ましたかですが、ここで心得ておくことは、国名を聞いたあとの反応です。”Great!”に続き”I love your country.”ですね。そのあとはアドリブになりますが、その国の有名スポーツ選手、都市名、料理とか単語ベースで思いついたものをいえば、楽しい会話になります。 外国人と話すときには、別に難しい単語も文法も必要ありません。身振り、手振り、そして笑顔はあれば十分です。これをきっかけに次回は少しだけレベルを上げていけば満足度も上がると思います。
今回は「外国人と話そう!」をテーマにしました。英語を楽しく学ぶための参考にしてもらえると嬉しいです。