2011年12月 1日 (木)

Vol.5 孤独な夜の勉強のススメ松田 淳 (地歴・公民)

もし、自分の部屋を持っていて、夜ひとりで勉強できる机があるのなら…。
自分の部屋がなくても、もし、家族が寝静まった後、ひとりで勉強できるテーブルが
あるのなら…。

おすすめは、孤独になって、ひとりで黙々と勉強すること。
でも実は、ひとりではないのです。(えっ、もしかして背後に…ではありません)
実はもうひとりの自分がちゃんとそばにいてくれているのです。
いつしか、もうひとりの自分と対話しながら勉強を進めているのです。


遠くで犬の鳴き声が。
風に乗って電車の走る音が。
電気ストーブのジッーという音が。
「この瞬間、世の中で起きているのは自分しかいないのでは?」という錯覚に。
不思議と集中していきます。すると、いつのまにか徹夜になることも。
カーテンの隙間から白々と夜明けがやってくる。
世界を制覇したかのような充実感。
ふらふらっと階段を下りて、茶の間に行くと、まだシーンとした家の中…。

受験勉強真っただ中の中学生、高校生のみなさん。頑張りましょう。
勉強とは孤独な戦い…いえいえ、強き味方がいつも横にいます。それは自分自身。
自分に語りかけてください。
「よし、頑張ろうぜ」「おいおい、さっきやった問題だぜ」「昨日覚えたよね」なんて。
孤独を味わえるようになったらしめたもの。
自分自身の時間が大切に思えるようになります。
頑張れ!受験生。
来春の結果を想像する前に、今晩できることに集中しよう。没頭しよう。
いよいよ12月。風邪を引かないように…さぁ、今夜も始めよう。

【第210回】 「大切に思う人のために」竹田 剛 (理科)

Takeda1 先日、学習塾の先生にお会いする機会ありましたので、私が中学生の頃に通っていた塾のことについて書いてみます。

 私が通っていたのは先生一人の個人の塾で、母の勧めで1年生の5月頃から通塾したような気がします。塾の先生(もう泉下の人となられましたが)を表現すれば、見た目が苦虫をかみつぶしたような顔をした大変厳しそうな先生で、3年生になった後も親しくお話しすることが憚られました。

 塾のある月・水・金曜日は、先生の自宅のある武蔵が辻まで、上野本町からバスに乗り約30分かけて通っていました。鞄の中には常に、5教科の教科書とガイド、ノート、問題集2冊等が入っており、鞄も1年ほどで壊れるような重さでした。

 塾の学習方式は基本、自学自習形式です。しかし、先生が決めたその日のノルマに合格するまではTakeda2帰ることが許されないため(もちろん私語も飲食も一切禁止)、張り詰めた雰囲気の中での集中学習です。ですから、そのとき一緒に机を並べて勉強した人のことはほとんど記憶に残っていません。

 帰りは夜10時半を過ぎることがよくありました。遅くなって終バスがなくなり親に迎えに来てもらったことや、警官に呼び止められたことなど大変なことも多かったです。特に、塾のない日に出される宿題が不完全の場合には、帰りが遅くなりました。

 好きでとか、楽しんでとか、そういう気持ちで塾に行ったことは一度もなかったと思います。また、途中一度だけですが、どうしても塾に行きたくない日さえもありました。

 それでも、どうして最後まで塾を続けることができたのかは、今振り返って思うと、自分が第一目標の進学校に合格したいという気持ちはもちろんありましたが、それよりもその高校へ進んだ自分を、たぶんとても喜んでくれる親の顔が見たいがために頑張り抜けたのだと思います。

 「自分自身のためになるから努力しなさい」とよくいわれます。ただ、それだけではなかなかできないこともあります。踏ん張りが利かないこともあります。そのようなときには、「自分が大切に思う人のために頑張る」と少し視点や心の置きどころを変えてみるのもいいかと思います。

 私はどうかというと、おかげで努力が実り、中3の12月の模試では校内で1番を取り、目標の進学校へ合格することができました。もう35年以上も前のだいぶん昔のことにはなりますが、自分の中では小さな勲章になっています。

2011年11月24日 (木)

【第209回】 ピグマリオン効果についてTa. Y. (英語)

 簡単に言えば、「お前はいい子だ」と言い続ければいい子になり、「お前は悪い子だ」と言い続ければ悪い子になる、という説のことです。

 ハーバード大学の有名な博士とその弟子たちが、ある学校で数ヶ月にわたって子供たちを診察しました。そして、1枚のリストを学校に渡しました。そのリストには、診察の結果判明した【将来学力を大きく伸ばすに違いない子供たち】の名前がありました。

 しかしその中にはどう考えても学力的に難しい子もたくさん入っていたので、学校の先生たちは首をかしげながらも、一流博士の言葉を信じて子どもたちに接していきました。そして1年後、学力テストが行われると、リストに載っていた子供たちは全員、例外なく学力が著しく向上していたのです。

 学校の先生たちは非常に驚き、博士の素晴らしい眼力と診察の奥深さに、畏敬の念を持ってそのことを報告したのです。ところがです。実は、そのリストはでたらめで、適当に名前を並べただけのものだったと知らされたのです。

 この子達の学力を向上させたもの、それは間違いなくその子を見続ける他人の目だったと言っていいでしょう。1年間教師たちはこの子達を「才能のある優秀な子」として見てきたわけです。ただそういう目で見ただけで学力が向上したのですから、驚きです。

 私は時々このことを思い出すたびに、これが逆に「学力が落ちる子」だったらどうなっていただろうと考え、そして実際私は生徒や息子にどちらの態度で接しているか、振り返って恐ろしくなるのです。

 「叱るよりほめよ」「信じないより信じるほうがいい」等の考え方はよく言われます。
しかし、わかっちゃいるけどついつい…というのが人間というもの。時々はピグマリオン効果を意識して、学校でも家でも指導していきたいものです。

2011年11月17日 (木)

【第208回】 「一生稽古」T. Y. (国語)

遊学館に来て三年目になりました。
クラス担任、剣道部顧問、漢字検定担当、教務部と仕事も増え毎日悪戦苦闘しております。
大学で剣道はもう終わりかなと思っていたのですが、小学校一年生から始めた剣道を今でもできる環境に感謝しています。

「一生稽古」という言葉は、私が高校を卒業する時に恩師から頂いた言葉です。
「剣道ができるという環境はこの先なかなか無いかもしれない。だが、人生というのは剣道をしてようがしてまいが、毎日死ぬまで稽古の連続である。

日々の生活をより良くする稽古
人の助けになる稽古
礼儀や身なりを整える稽古
おもいやり、おもわれる稽古

人生まだまだ先は長い失敗も成功も全て稽古だ!
精進せよ!向上心をもて!」

今もこの言葉は自分の励みになっています。
生徒、部員ともに毎日精進していきたいと思います!!

中学生のみなさん、剣道経験者、未経験者問わず遊学館高校で剣道をしてみませんか?
一緒に精進、稽古しましょう!!

Takahashi

Vol.4 どこで学んだか…でなく、何を学んだか松田 淳 (地歴・公民)

自分の過去を振り返ると、まさにこの言葉を実感できます。
多くの先生、多くの友人、多くの知人、多くの書物、多くの場面。

多くの人に出会ってこそ学び、体験し、吸収したことがいっぱいあります。
自分で言うのも何ですが、反発して批判するより、まず素直に吸収してみる性格です。
そして、時間をかけて自分に合うようにアレンジして、自分の考え方や生き方の一部にしてしまいます。

中学生、高校生のみなさん。みなさんは今、若い。
がゆえに、自我の目覚めとともに、“自分”の考え方・生き方を強く意識する。
そのような今だからこそ、学び、吸収するということも同じくらい意識してほしい。
いろいろな人に出会って、いろいろな考え方に触れ、素直に吸収する。
心の扉を一杯に広げて、耳を傾けじっくりと聞き入る。
「へぇ~」「本当に!?」「なるほど…」。
知らなかった世界がどんどん見えてくるようになります。
世界が広いことに気づくと同時に、自分がいかに小さな存在かわかるようになります。

待ち姿勢ではだめなのです。時間は刻々と過ぎていきます。積極的に、前向きに。
トライアル・アンド・エラー(試行錯誤)。失敗も経験です。誰も保証してくれない。
自分への保証は自分自身でするのです。だから失敗しても自分に納得ができる。
未熟な自分がチャレンジして失敗したのだから、責任は自分にある。人のせいでない。
中学3年間、高校3年間、そこにいれば与えてくれるという考え方でなく、
自分自身が積極的に学ぼうとする、その前向きな姿勢が大切なのです。
どこで学んだか…という思い出やプライドも支えになると思いますが、
何を学んだか…という中味が、将来の自分を支えることになるのです。
人生を豊かに、人生を理知的に、人生を前向きに生きましょう。