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2011年1月19日 (水)

【第167回】今思うことT. H. (数学)

 1月16日(日)全国都道府県対抗女子駅伝が開催された。
本校の生徒も石川県代表として参加した。
残念ながら上位入賞というわけにはいかなかったが、生徒は一生懸命頑張って走っていた。
出場選手には良い経験になったと思う。その努力に拍手を贈りたい。
過去の大会でどんな選手が参加していたのか興味があったのでインターネットで調べてみた。
最近は家にいながら様々なことを調べることができる。便利な世の中になったものだ。

 日本女子マラソン最初の金メダリスト高橋尚子選手を調べてみた。
岐阜県代表として確かに走っていた。高校2年のときである。
その頃は中距離の選手であったらしく、女子800メートルで岐阜県1位になっていた。
しかし駅伝の区間順位は47都道府県代表の中で45位であった。意外な結果に驚いた。
調子が悪かったのか。それとも中距離の選手に駅伝は無理であったのか。

しかし大学入学後は、学生選手権などで学生陸上界のトップランナーになっていく。
社会人になってマラソン転向後は世界一のランナーになる。
天才とはこんなものなのか。高校生のときにはどんな気持ちで走っていたのだろうか。

 長い人生の中で、いつ、どんな時に転機が訪れるのか誰もわからない。
自分の努力の結果がどんな形で花開くかもわからない。
今自分の思い描いている人生とは関係ない世界でささやかな成功をする人も少なくないと思う。
常に向上心をもって努力することがとても大切なことだ。

 1月15日と16日には大学入試センター試験が行われた。
「数学」という教科について、私は生徒のコーチ、指導者である。当然結果は気になる。
昔先輩の先生から、「生徒ができないのを生徒のせいにするな」と言われた。
できるように指導するのが私の責任である。
今年は責任が果たせたかどうか。
気になる結果はこの文章が公開される頃には出ているだろう。大変恐ろしい。
私も向上心を忘れず、しっかりとした指導ができるように頑張りたいと思う。