2021年11月11日 (木)

【第705回】 「時間」星  郁恵 (理科)

 石川県に移り住んで、もうすぐ2年が経とうとしています。金沢市に住み始めた時点で、すでにコロナによる自粛規制により、観光客の姿も少なく、金沢駅~香林坊周辺は人通りの少ないイメージでした。後日、他の先生から、本来なら外国人観光客で溢れていると聞き、やはり石川県はみどころの沢山ある観光地である事を再認識しました。
 引っ越しと同時期に遊学館高校に勤務することになったので、この学校で過ごす時間も、もうすぐ2年が経とうとしています。自分にとって、今まで4月の分散登校からスタートし、あっという間の2年間でした。みなさんは、高校生になって、過ぎていく時間の進み方が速いと感じますか?人間は、年齢を重ねるにつれ、時間の経つのがどんどん速く感じるそうです。確かに、小学生の頃の夏休みと高校生の夏休みを比較すると、同じ1カ月だとしても、現在の方がとても短く思えるのはなぜでしょう。考えられる理由として、年齢の違いによる時間の感じ方が違うのも理由の1つだと思います。小学生の頃は、行動範囲が限られています。その分世界が狭く、何等かのノルマに追われるような事も少ないので、時間がゆっくり流れています。それに比べて、高校生のみなさんは行動範囲も広くなり、部活や勉強、趣味などに使う時間が奪われ、気がつくと時間に追われる日々を過ごしていませんか?
 確かに、今の高校生はやるべき事が多く、それをこなすために多少の犠牲を払っているのも現実だと思います。でも、忙しいからこそ、その中でみいだせる事もあります。
 みなさんは、高校を卒業して、さらに行動範囲が広くなり、社会に出て、さらに時間が足りないと思うかもしれません。でも、それは自分の世界が広くなり、柔軟に対応しようと努力している結果であり、決して時間を無駄にしているのではありません。時間が足りないと思う時こそ、自分を大切にし、心に余裕をもって対応できるようにしましょう。

2021年11月 4日 (木)

【第704回】 「Stay Healthy」藤川 洋子 (英語)

皆さんは「腸活」という言葉を耳にしたことはありますか。
私はこの春から自身の食生活を見直し、腸活をしています。

ここ最近メディアで腸活に関しての情報が多く取り上げられているので、こちらでは詳しい説明を割愛しますが、個人的に腸活をおすすめする理由は、

①体調が整う
②ストレスがなくなる
③免疫力が上がる

この3つです。

①体調が整う
私自身元々アレルギーで肌が弱く冷えやすい体質でしたが、腸活によって肌質も冷えも改善されてきているのを実感しています。
腸がきれいになると、腸壁が栄養をしっかり吸収してくれるので、取り入れた栄養が体に行き届いて血流がよくなり、肌の不調や冷え、むくみなど美容にも効果があります。

②ストレスがなくなる
ストレスを感じてお腹が痛くなった経験はあるでしょうか。精神的な不調は腸に直通しているのです。
腸からは私たちが幸せを感じるホルモンであるセロトニンが作られます。このホルモンの9割が脳ではなく、実は腸から出ているのです。
ストレスを感じづらくするには、お腹にやさしい食事を心がけるようにして、セロトニンを分泌する神経を活性化させましょう。

③免疫力が上がる
腸は消化や吸収だけでなく、免疫の機能も担ってくれています。
また免疫細胞のほとんどは腸でつくられています。免疫がつくと風邪を引きづらくなり、ウイルスや病原菌に負けない強い体になります。


ちょっとしたことでストレスを感じやすいこの時代だからこそ、皆さんにも試してほしいのが腸活です。
そのためにまずできるのは、毎日の食事を意識することです。
一般的に言われているように、朝昼夜バランスよく旬のものを取り入れながらちゃんと食べることが基本であって、一番大切です。ダイエットをしている人もいるかと思いますが、食事は「制限する」のではなく無理なく「管理するもの」として捉えましょう。

個人的にこれからの季節に特におすすめなのは、朝食にお味噌汁を飲んで腸をあたためたり、間食にさつまいもやかぼちゃをできれば皮ごと食べることです。食物繊維が豊富で栄養価が高いのはもちろん、そのままでも甘いので満足感が得られます。
他にもオートミール、はちみつ、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品、ダークチョコレート等腸活に良い食べものは豊富にありますし、それぞれの好みもあるので、食べられそうなものからぜひ食事に取り入れてください。

日々の積み重ねが未来の自分を作ります。
健やかな心と体でいるために、もし少しでも関心があれば腸活について調べてみて、できることから試してみてほしいと思います。

2021年10月28日 (木)

【第703回】 「Experience  遊学館という選択」福田 圭一 (保健体育)

 ex.pe.ri.ence 経験,体験;経験で得た知識[技能]
人生の中で人は様々な体験をして生きている。その経験が成長を促し、心身を鍛えていくのだ。その経験の過程は辛いこと、厳しいことやネガティブな物も含まれる。私自身も、気づけば遊学館高校での勤務が20年を超えた。先日2年ぶりの学園祭が感染対策を徹底して行われた。学園祭前に、同僚の先生方と生徒数人で、模擬店で使用する備品の確認や買い出し、注文等の為に校外に出向いてきた。9月末、秋の気配を感じる夕暮れ時、帰り道の東茶屋街~兼六園下を抜け、21世紀美術館前から帰校したが、バスの中から見た何気ない景色・風景に感動した。

 すごく素敵なロケーションが近くにある町で勤務をさせてもらっていると…。

 日々、学校生活を過ごしている“金沢という町”には、学校からの徒歩圏内に素敵なスポットが多い!そして季節が変わる時に様々な表情を見せてくれる町でもある。私も、教師として生徒の“キラッ”とした取り組みや変化を見逃さないようにせねば!と思います。笑
 遊学館では様々な目標や夢に向かってチャレンジしている生徒が多いですが、いずれは一人で厳しい道を選んで、歩んで行くこともあると思います。

 今は、「なりたい自分に近づけるように、仲間と共に!」

 随分と寒い日が多くなってきました。体調管理にも気を付けて、

今日も頑張っていきまっしょい!

2021年10月21日 (木)

【第702回】 「なんでも挑戦してみる」深代 真一 (数学)

 私は大学生のとき、ヒッチハイクで西日本をまわったことがあります。「ヒッチハイクは危険」だと思っていましたし、実際に自分がするとは想像もしていませんでした。しかし、ボランティア活動で一緒になった同年代の人が、47都道府県をヒッチハイクでまわったことに感化されて挑戦することになりました。

 いざやってみると、幹線道路の道端で、スケッチブックを持って1時間待つようなこともありました。鳥取砂丘で3時間待ったことは今でも思い出の一つです。幸運にもたくさんのご縁があり、目的地すべてにたどり着くことができました。ご縁に感謝です。

 さて、ヒッチハイクが終わり、金沢に戻ると日常生活が再開されます。これまでと同じ日常でしたが、私の中の気持ちは全く別物でした。以前は「やってみたいけど、怖いしやめておこう」と思うようなことでも、「立ち止まっている暇があるならやってみよう」と考えるようになりました。その結果、新たな挑戦をすることができるようになり、様々な経験をすることができました。そして、経験が増えると、人生の幅も広がったように感じます。

 誰でも初めての挑戦は怖いものです。しかし、挑戦してみると助けてくれる人が次々と現れます。そして、ご縁が繋がり、最終的にはうまくいくようになっていると思います。令和は「どんなことに挑戦したか」が問われる時代だと、私は考えています。勉強でも、スポーツでもいいです。起業したり、ボランティア活動でもいいです。学生のうちは大人よりも時間があります。この文章を読んだ人が、何かに挑戦してくれると幸いです。

2021年10月14日 (木)

【第701回】 「「歳月人を待たず」”Time waits for no one”」H. Y. (英語)

 この時期、学校では3年生が就職や進学のためのエントリーシートの作成や面接の練習を行っている風景が見られます。私も遊学館に来てから何人かのお手伝いをしました。努力している生徒を見ると、かつての自分を思い出し応援したくなります。

 一か月ほど前にイギリスのロックバンドのThe Rolling Stonesのドラマーの方が亡くなったニュースを聞き、よく聴いていた頃(中学生~高校生)のことを思い出しました。このブログのタイトルの”Time waits for no one”は中でも大好きな曲の1つです。昔の動画をYouTubeで再生すると、当時の記憶が甦ると共に、時の流れの速さに唖然とさせられます。

 当時、田舎育ちの私は飛行機にすら乗ったことが無く、雲の中や雲の上がどうなっているのか、外国はどんなところなのか、と空を見上げて想像を膨らませていました。そして「いつか、海外を飛び回る仕事をしたい」という漠然とした夢を持っていました。

 その後、幼い頃の夢のことはすっかり忘れ、大学入学後は次の目標を失いながらも数学を学び、教員免許の取得の準備を進めていました。そんなある日、転機が訪れました。大学の先輩のリクルーターがやってきて当時人気企業だった外資系IT企業の入社試験を受けることを勧めてくれたのです。無事合格することができ、幼い頃の夢に1歩近づきました。

 入社後は英語が壁として前に立ちはだかります。最新の技術は海外から来たので英語で書かれた技術書をいち早く読んで技術を習得する必要がありました。そして憧れの海外出張に行くためにはTOEICの一定スコアが必要条件です。なんとかクリアすると、海外との合同プロジェクトに参加する機会に恵まれ、気が付くと幼いころの夢をほぼ果たしていました。IT技術力だけでなく、英語力も同時に磨くことでより多くのチャンスを得ることができたのです。そして、英語力向上はその後の別の外資系企業への転職や今の英語教師として遊学館で働く道につながりました。

 以下は私のLessons learned(教訓)です。あくまで自分用ですが皆さんと共有します:
  1. 2つ以上の武器を持つべし。時代の要求の変化への対応と精神衛生の為。
  2. 人生は選択・決断の連続。チャンスの神様には後ろ髪がないのでタイミングを逃さずに。
  3. いくつになっても勉強は必要。

”Time waits for no one”. 二度とない今という時間を大切にして日々頑張りましょう。
最後に RIP, Charlieさん。