2021年8月 5日 (木)

【第692回】 「医療と福祉で地域を支える人材へ ~きみに見せたい未来がある~」寺山 いずみ (養護)

 「新型コロナウイルスを克服して開催することに真の価値がある」と菅首相が語った東京五輪の最中、石川県の新型コロナの新規感染者は100人を超え、感染力の強いデルタ株の検査数は4割を占め、感染経路不明者数は過去最多となり、市中感染の広がりが心配な状況です。
 一方で高齢者世代のワクチン接種の効果もみられ、県は金沢市の産業展示館でのワクチン接種の態勢を拡充しました。
 ワクチン接種と言えば、金城学園では職域接種が6月21日から金城大学松任キャンパスで実施されました。私も7月半ばには、2回のワクチン接種を完了しました。
 接種スタッフの確保が課題とされる職域接種ですが、隣接する公立松任石川中央病院から医師を派遣してもらい、金城大学 前島 伸一郎 学長自ら、問診確認をされ、看護学科の先生方、看護師さんなど、素晴らしく、順調な手順で実施されました。流石、医療系の大学だと思いました。「金城大学の学生が病院や施設に実習に行くとき、できるだけ安心な状態で」との、前島学長のお話に、なるほど!と、感心しながら、ここまでの準備をして下さった大学の職員の方々に、感謝します。
 ワクチン接種だけでコロナウイルスは防げませんが、「医療と福祉で地域を支える」を実践して頂きました。遊学館高校の併設校である金城大学・短期大学を身近に感じられ、本校の生徒も、金城大学で学び医療・福祉のスペシャリストになれたら素敵だなと思いました。

2021年7月29日 (木)

【第691回】 「オリンピック開幕」土谷 悠成 (地歴・公民)

 梅雨が明け、猛暑の日々が続くなか、7月23日に「2020年東京オリンピック競技大会」の開会式が行われました。各国選手団が入場する際、選手の方々が身に着けているウエアにデザインや色などで違いがあり、民族衣装を身にまとう選手の方もおり、それぞれの国や地域の文化・風土の違いが見て取れました。また、前回のリオデジャネイロオリンピックに引き続き、難民選手団が結成されており、世界での紛争がまだまだ終結していないことを思い知らされました。
 コロナ禍での開催となり、開催には賛否両論ありますが、テレビで各国の選手や日本人選手の活躍を見ておりますと、選手の健闘を祈るばかりです。

 オリンピックを開催する目的を調べますと、以下のようにありました。

【オリンピックの精神】
クーベルタンが唱えたオリンピズム=オリンピックの精神とは「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」。この理想は今も変わらず受け継がれ、彼は「近代オリンピックの父」と呼ばれています。
(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページより抜粋・転載〈2015年7月1日現在〉)

 生徒たちも社会に出れば、友人以外と接する機会が多くなるでしょう。そのためにも、授業だけでなく部活動や学校行事などを通して、学年や性別・価値観の違いがある生徒同士がお互いを理解し、連帯感をもつことを学んでいく必要があります。生徒それぞれ活躍の場は違いますが、このオリンピックの精神を受け継いでいかなければいけないのではないでしょうか。

 オリンピック選手・卒業生・在校生の皆様の活躍を心から願っております。

2021年7月22日 (木)

【第690回】 「コロナに負けるな!」T. T. (理科)

 現在、コロナウイルスによって生活が大きく変わってしまい皆さん苦労していることと思います。そんな中、今年バレーボールはインターハイが石川県で開催されます。大会開催に向けては徹底したコロナ対策が行われ、厳しいガイドラインが設けられています。こういった努力は、すべて実力を発揮する場を生徒から奪わないため、ぜひとも大会でこれまでしてきた練習の成果を発揮してほしいという様々な人の思いがあります。私もその中の一人です。
オリンピックに関しても開催に向けて現在は話が進んでいますが、これから状況が悪化に向かっていくと開催自体ができないことにもなりかねません。

 最近では学校でもマスクに関する苦情やコロナ対策に関してしっかりできていない生徒もいると案内がたくさん流れています。一人ひとりの気遣いが全国で努力している様々な人たちへの応援にもなり、活動の場を守ることにつながります。

 様々なことが制限され大変なことも多いと思いますが、みんなで対策を徹底し、コロナに負けず頑張っていきましょう。みんなの小さな積み重ねが大きな力となる!!!

2021年7月15日 (木)

【第689回】 「僕たちは途中だ」辻元 友視 (英語)

 私が顧問を務める女子バレーボール部には、4人の3年生がいる。正直、バレーボール選手としては決して恵まれているとは言えない小さな体ではあるが、優しさと思いやりは抜群の4人である。
 高校バレーでは最も注目度の高い「全日本選手権」(春の高校バレー)の予選がもう来月に控えている。彼女たち3年生の4人は1年生のころからほとんど休むことなく、真摯に練習に取り組んできた。その彼女たちにとっての集大成となる大会である。地道にコツコツと、本当にひたむきに彼女たちはバレーボールに取り組んでいる。
 その中で、思い通りにプレーできないこと、自分の思いをチームメイトにうまく伝えられないこと、努力が報われないことなど、ここでは書ききれないたくさんの悔しい思いをしてきたと思う。それでもその先やチームの未来を信じて頑張っている姿を、彼女たちが1年生の時から見ているだけに、これまで満足のいく結果が出てないことに指導者として申し訳ない気持ちでいっぱいである。そんな彼女たちに、お笑い芸人ピース又吉さんの言葉を贈りたい。

「バッドエンドはない、僕たちは途中だ」

 これまで悔しい思いばかりをしている3年生だけど、今はまだ「途中」であり今頑張っている先に「続き」が必ずあるということを伝えたい。

2021年7月 8日 (木)

【第688回】 「目指せ「甲子園」」谷口 克也 (数学)

 本年3月31日をもって、公立中学校の校長を退職し、本校に赴任した谷口克也と申します。60歳の初任者です。本校にお世話になることを決めた理由。それは、何といっても「甲子園」です。私は長く監督として中学校野球に携わってきました。そして、少しですが成果もあげました。でも野球にかかわった人間の大きな魅力・望み・夢は何といっても「甲子園」です。
 私の息子も5年前、高校球児として石川県の公立高校で「甲子園」を目指しました。しかし、ベスト8を前に、遊学館高校に2-1で負けました。そして、その試合の最後のバッターとなったのは、我が息子であったのです。9回裏ツーアウトランナー2塁。一打同点のチャンスに、息子がバッターとして登場しました。祈るような思いで私は手で顔を覆い、指の間から息子のバッターとしての姿を見ていたのを今でも思い出します。遊学館の好投手のストレートにつまりライトフライ。ゲームセット。うなだれるように皆が膝まづく。そんな光景は、「甲子園」を目指す高校野球球児の象徴的な姿でした。
 60歳定年。それを機会に、遊学館高校から声をかけていただきました。白球を追う高校生とともに、甲子園を夢見て、チームのために貢献できればと思っています。
 「目指せ甲子園」。60歳にして得ることができた夢を、指導者の皆さんと生徒の皆さんとともに追い続けます。