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2022年2月17日 (木)

【第717回】「武士の献立」Y. I. (家庭)

 コロナ禍で今年度も残念ながら調理実習を行うことができませんでした。
 そこで映画「武士の献立」を視聴しました。江戸時代の加賀藩を舞台にした、前田家に仕える包丁侍の話です。実在した包丁侍の舟木伝内、安信親子を描いたものです。金沢城や奥能登塩田村もでてきて身近に感じられました。徳川家をはじめ諸国大名を集めてふるまった饗応料理は本膳、二の膳、三の膳と続き七の膳までありました。九谷焼の豪華な器に海の幸、山の幸が彩美しく盛りつけられて登場しました。郷土料理の治部煮、鯛の唐蒸し、いしる、ゆべしなども長い歴史があることが分かりました。
 主演の上戸彩さんの演技にも引き込まれ、江戸時代の加賀藩の時代背景と人々の暮らし、饗応料理という豪華なおもてなし料理を学習することができました。

 多くの生徒が映画の続きが気になり、次の授業を楽しみにしていました。生徒たちの感想を紹介します。

  • 武士の中に料理を作る仕事があると知った。
  • 「鶴もどき」を食べてみたい。
  • この時代の料理が今でも食べられているということは、食はその国や地方の大事な文化の1つだと思う。
  • 能登の料理も食べてみたくなった。
  • 同じ食材を使っても料理をする人によって味が変わることに驚いた。
  • 郷土料理をもっと教わり、これからも途絶えることなく次の世代へ伝えていきたい。
  • 食はおなかを満たすだけでなく、もてなしや伝統の意味もあることが分かった。
  • 料理で人の気持ちを変えることができるとは深いと思った。
  • 100年後の未来も今私たちが食べているものが、まだ食べられているのか気になった。
  • 今の時代は調べれば料理の作り方がすぐ分かるが、昔はその土地に行って聞き多くのことを学びとても大変だと思った。
  • 映画に出てくる食材や料理名をメモしたらどんどん出てきて、加賀や能登にはこんなにたくさんのおいしいものがあることを知り、とても誇らしくなった。

 舟木伝内について少し調べてみました。舟木家のお屋敷は金沢市の旧百姓町(現在の幸町)にあったようです。幸町は本校のすぐ近くです。ちょうど本校と幸町バス停との間辺りです。「旧百姓町」の標柱石もあるので探してみてください。

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202202172_2 包丁侍の舟木伝内と安信がまとめた「料理無言抄」金沢市図書館で借りました。
202202173_2 「旧百姓町」の標柱石を探してみてください