2011年11月 3日 (木)

【第206回】 初めての観戦にてT. M. (理科)

生物の担当の平です。
ここにたどり着く前、実家の愛知県でボディソープ・シャンプー・コンディショナーの開発をする研究員として働いていました。
そして結婚を機に石川に移住を決意!!
大学時代に頑張って取得した(笑)教員免許を活かせる職場を探していたところ、野球・バトントワリングで有名な遊学館高校と巡り会いました。

女子高校出身ということもあってか、野球の観戦は無縁の存在でした。
ナゴヤドームに近い高校であったけれど、妹が甲子園の応援に行ったけれど、全くの無関心でした。Taira
そんな私ですが、今年は野球に興味を持ちました。
野球部の生徒の授業中の姿と車で山側環状線を通る度に目にする姿が違うことに気がついたからです。

今年の夏、石川県代表をかけた金沢高校との決勝。
そこで、初めての野球観戦に出かけました。
生徒と先生方と一致団結しての応援は初体験でしたが、とっても楽しく、時間が過ぎるのが速く感じるほどでした。
そして、試合に集中している選手たちの姿に驚きを感じました。
授業とは違い、頼もしさを感じさせる背中をしていました。
一生懸命、休みもなく頑張ってきた証だと感じました。
来年も同じように応援が出来るよう、もっともっとたくましくなってもらいたいと思います。

遊学館はバトントワリングも有名ですしサッカーもバレーも強いと聞きます。
今後も機会があればいろんな生徒の意外な一面を見つけ、応援をしていきたいと思わされました。
授業中だけのコミュニケーションだけでなく、もっと広い範囲で生徒と関わることで、もっともっと楽しい毎日を一緒に過ごせるとも感じました。
今年の初体験はそんなことを教えてくれる、素敵な出来事となりました。

2011年10月27日 (木)

【第205回】 テストA. K. (保健体育)

 先週、中間テストが行われた。1年生にとっては2回目の中間テストであったと思うが、テストの雰囲気にもだいぶ慣れてきたのではないだろうか。

 テスト一週間前になると、職員室前は生徒で賑やかになり、「先生!わからないから教えて!」という言葉が飛び交う。また、授業終了後には、先生方をつかまえて質問している生徒や遅くまで学校に残って勉強している生徒もいる。こういった生徒の頑張りを見ると、「私も頑張らないと」という気持ちになる。おそらく、生徒は家に帰ったあとも夜遅くまで勉強していることだろう。

 テストといえば、学生時代を思い出す。特に、高校生の時である。当時は、寮で生活をしていたため、テスト前になると、寮の食堂や先輩の部屋で友人や先輩と勉強した記憶がある。「今回はどういう問題が出題されそうか」といった話をしながら、夜遅くまで勉強していたことを今でも覚えている。特に、私が高校1、2年生の時は、同じ運動部で部活も勉強も頑張っている先輩がいたため、わからない問題があればその人のところまで質問しに行くことが多かった。その先輩の背中を見て、私も部活と勉強の両方を頑張りたいと考えるようになったことを覚えている。

 さて、生徒のみなさん、中間テストが終わりました。いろいろと反省点もあると思います。次は、12月に期末テストがあります。今回の中間テストよりも成績が向上するよう、最高の準備をして、万全の状態で期末テストに臨んでください!!

2011年10月13日 (木)

【第203回】 続けることA. H. (理科)

 季節の移り変わりが急激に起こったようで体調を崩す人が目立っています。しかし、夏から秋に急に変わったわけではなく、夜が涼しくなり、昼間も比較的過ごしやすい日が出始めていました。そして、ある日を境に季節が変わったと認識します。気温以外にも雲の形や虫の鳴き声、咲いている花の種類など自然は次の季節に向かって時を刻んでいますが、街中を毎日歩いていてもほとんどその変化に気づくことはほとんどありません。気温が急激に下がる日などに、いつの間にか季節が変わっていたことに気づかされます。

 先月末に吹奏楽部の定期演奏会がありました。遊学館に入学したときはほとんど楽器が弾けなかった人もいるでしょう。ですが練習を繰り返すことでだんだんと上達していき、すばらしい演奏を披露することが出来たのだと思います。

 遊学生は多くのポテンシャルを秘めており、それが現れているのが遊学館の各部活動だと思います。部活動を続けるのは大変で辛かったりなかなか成果が出なかったりすることもありますが、あきらめずに練習を続けることで以前はできなかったことができるようになり、試合等の結果に結び付いているのではないでしょうか。

 その潜在能力は運動面に限らず、勉強面でも発揮させてほしいと思います。勉強が苦手な人も毎日の授業をきちんと受けることで、はじめはなかなか点数に結びつかなくても次第にいろいろな問題を解くことができるようになるはずです。

 3年生は今入学試験や就職試験の最中です。将来を見据え進路について真剣に考え、合格に向けて試験勉強や面接練習をこつこつと頑張っている人に良い結果がもたらされますように願っています。

2011年10月 6日 (木)

【第202回】 ある日のつぶやきS. N. (英語)

生徒A:英語なんかしゃべれんでもいいわ。日本人やもん。必要ないし。
生徒B:日本から出ることないし、海外なんか行かんもん。英語知らんでも生きていける。

英語の授業時間に生徒からよく聞く言葉だ。今や英語はもちろんのこと、他の言語も話せることが求められようとしている。2013年度から、文科省の学習指導要領が変わり、英語で授業を行う試みがなされる。これに伴い、今までの文法、読解力中心の授業からコミュニケーションツールとしての英語を身につける授業に方向転換がなされるであろう。日本語だろうが、英語だろうが、中国語、韓国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、etc. だろうが、すべての言語は、意思疎通のための手段にすぎないのだ。そして、その言語を使うのは、とりもなおさず、人間なのだ。世界中どこへ行っても、人種や肌の色は違っても、同じ人間なのだから、基本的な人の感情は言葉が無くても、案外分かりあえるものである。怒っているとか、喜んでいるとか、悲しんでいるとかは、人間共通の感情だからだ。しかし、自分の意志や考えを相手に伝えたいと思ったら、お互いの共通言語で話さなければ通じない。そこで、世界共通の言語である英語を身につける必要があるのだ。

以前、スペインに旅行したとき、英語は一般の人々には通じないが、駅でロッカーから荷物が取り出せず困っていたとき、しきりと英語で訴えていたのを聞きつけた人が、英語のわかる係員を呼びに行ってくれて事なきに得たことがあった。ともあれ、英語は世界で通用する言語なのだ。残念ながら日本語ではないということだ。だから、私たち日本人は、世界の人とわかり合うために英語を知る必要があるのだ。

残念なことに、生徒たちと同じような考えを持つ人は案外多いものだ。実に、気の毒に思う。なぜなら、自らに、自分の世界観を狭めているようなものだからだ。内側だけを見ていたのでは、外側のことがわからない。外側の世界を知れば、内側の世界が良く見えてくるものだ。日本の国の素晴らしさ、日本人の良さが認識されると同時に、世界と向き合っていくために日本人が獲得しなければならないことも見えてくるのだ。そして、初めて世界に通用する日本人になれるのだと思う。

これからの日本を、世界を背負って立っていく若い生徒たちに、もっと視野を広げて、グローバルな思考を身につけていって欲しいものだ。

(ある日の英語の授業から)

追記:

身の回りには案外英語があふれている。電車やバスの中のアナウンス、街中の表示案内板、観光名所の案内パンフレット、等など、探せばあちこちにあるものだ。何も、高額の英会話教材を買わなくても、いたる所に教材は転がっている。ちょうど、読書の秋、いい季節でもある。街中を散策しながら、『英語』を見つけてみませんか。

2011年9月29日 (木)

【第201回】 「変わる」ということ城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

 私は女子卓球部を指導させてもらっていますが、その中で心掛けていることの一つに、選手を「変える」ということがあります。それは簡単なことでは無いのですが、大切なことだと思っています。

 では、どのような時に選手が「変わる」のかと言いますと、それは「感動」した時だと思うのです。「感動」した時には必ず「変われる」チャンスがあります。

 私がこのようなことを考えるようになったのは、あるきっかけがありました。それは、私がまだ駆け出しの指導者だった頃に、ある人物の講演を聴いた時の話です。その人物とはバスケットボール界の名伯楽、秋田県能代工業高等学校の加藤廣志先生のことであります。

 とにかく、話が上手で、引き込まれていきます。私自身とても感動して、涙が出てきました。周りを見渡しても多くの人が涙を流していました。

 このような体験は初めてのことでしたので、私自身大変驚き、また、大変感動したことを鮮明に覚えています。それと同時に感じたのは、「この先生の話を毎日聴いていた部員は強くならないはずがない」ということと、私も「指導者として選手を感動させられる話ができるようになりたい。」ということでした。

 私の経験から言っても、伸びる選手というのは、感受性の強い、素直な選手が多いようです。この点から言っても「感動」することは大事なことだと思います。指導者は選手がどうすれば「感動」してくれるのか、ということにももっと意識を持つべきだと思うのです。

 最近、本校の選手にも一人「変わってきた」選手がおります。この選手が本当に「変わった」時にチームが目標に近づくことができると思い、楽しみにしています。