【第190回】「好き」から始まる知識の積み重ねK. S. (国語)
最近の夕食時のテレビ番組は、バラエティーやクイズ番組が大半を占める。今やテレビは
夕食時においては、家族には不可欠なものである。というのも、食卓についた家族の視線
は一方向にしか向けられないから。テレビを通しての会話しかなされないのでは・・・と。
とにかく、今日一日の出来事や感じたことなど、他愛のない会話が少なくなった。
我が家はただいま三人家族。(本来なら五人なのだが、子供二人が県外で就職)
大人三人の我が家の夕食時も御多分に漏れずクイズ番組を見ながらの食事。ちょうど国語
の問題。その問題を息子は分からなかったのか、チラッと私を見る。私は答えた。(内心・・・
これはわかるぞ、よかった~) その時息子が、「ほんとにたまに、ほんのちょっとだけ
尊敬するときがある」と・・・。「たまに」も「ちょっとだけ」も余計だが・・・。
ちょっと嬉しかった
次は、歴史の問題だ。私は日本史が好きで、史学科を志望していた。
(しかし、縁がなく断念)
聞いたことあるぞ~! 何だっけ~? 忘れた~!!
横でその事件について、また、それにまつわることを語る息子。
そうだった! そうなんだ! ちょっと感激~!!!
どんなことでもいい、子が親を超える、親にとってこれほどの喜びはない。
わが遊学館にも博学の生徒がたくさんいる。
私の知らないことをいっぱい知っていて語ってくれる。
ふ~ん・・・ へ~・・・!
たくさん本を読んでいるんだな~。
ついつい聞き入ってしまう。
得意げに話す子・恥ずかしそうに、でも楽しそうに話す子。
とっても素敵な表情だ。特に目の表情がいい。
国語が好き。英語が好き。社会が、数学が、理科が、家庭が・・・。
「好き」から始まる知識の積み重ねが、人を豊かにする。
豊かになった人は、社会の中でちょっと注目される。
ちょっと評価される。(・・・と信じている)
(親になったとき、わが子からちょっと尊敬される)
遊学にはそんな将来を感じさせるすばらしい生徒が沢山いる。
遊学に入学して、向学心に火をつける子も多い。
私は毎日、彼らのすばらしい変化を目にしている。
頑張っているぞ~!!!
遊学の生徒たちは~ !!!