2012年6月14日 (木)

【第234回】 思い出谷内田 京子 (国語)

 4月下旬に、卒業生2人と食事をしました。大学をこの春卒業し、公立中学校に勤めているK君と、専門学校を卒業し、大企業に勤めて3年目になるU君。私は、彼らの1年次の担任でした。7年前、遊学館に入学してすぐの彼らは、元気いっぱいのわんぱく坊主!!
勉強に部活にがむしゃらに頑張っている姿がとても印象的でした。

 たくさんおしゃべりをして驚いたのが、高校時代の些細な出来事が、大切な思い出になっている事。入学してすぐにクラスで自己紹介をした時の話、○○先生の口癖、国語の授業中に「羅生門」の音読で盛り上がった事など。私はその頃を思い出し、笑いが止まりませんでした。                   
 K君が、中学1年の担任として、悩みながらも前に前に進もうとしている姿。U君が大企業に勤めながら、さらなる目標を見つけ、自分の人生を切り拓こうとしている姿に感心し、私も2人に負けないように頑張らなくては・・・と思いました。
 日常の些細な出来事が、思い出として彼らの心に残っているように、私自身、毎日の朝礼や掃除時間を大切にして、生徒との大切な思い出を作っていきたいと思います。

 さぁ、今週は体育祭です!!遊学生のみなさん、ルールを守って思い出深い体育祭にしましょう!!

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2012年6月 7日 (木)

【第233回】 F2FM. M. (英語)

 めまぐるしくデジタル化が進んでいる。私は携帯電話での通話やメールが精一杯であるが、パソコンや携帯電話などは現代人にとってなくてはならないものになっている。

 本校でも携帯電話の持ち込みが許可され、高校生たちにとってもますます肌身離さず持ち歩く必需品となっているようだ。(もちろん校内での使用は禁止です。)

 確かに、いつどこにいても連絡がとれる携帯電話や、用件のみを簡潔に相手に知らせることができるメールなどは大変便利である。

 F2F。Face to face(面と向かって、向き合って)の略語であるが、これが本来のコミュニケーション手段ではないだろうか。

 先日、県高校総体サッカーの決勝戦を全校応援で観戦することになった。当日、朝から生徒たちは目を輝かせて「サッカー決勝だね!」「がんばってほしいね!」と激励の言葉が飛び交っていた。午後、生徒たちは試合会場へ向かい、目の前の選手たちに大きな声援を送った。そして試合後、選手たちはまっすぐに観客を見てお礼を言った。

 本当に伝えたいことはやはりF2Fで伝えたい。パソコンの普及により、さまざまな情報伝達手段はあるが、目の前にいる相手の表情、口調、声のトーン、身振り手振りなどを見ながら自分の気持ちを正しく伝え、お互いに理解しあえる人間関係を築く術を身に付けていきたいものである。

2012年5月31日 (木)

【第232回】 一つのきっかけM. Y. (保健体育)

 県高校総体陸上競技が他の競技より1週間早く、5月24日(木)~5月26日(土)まで西部緑地公園で行われました。

 この冬は、積雪も多く十分な練習ができなかったうえ、故障者も多くチームでまとまった練習がなかなかできず、なかなか悪い流れが変わりませんでしたがあるきっかけで、初心に帰れ流れが変わってきたような気がします。

 そのきっかけとは、春休みに東海大学の施設をお借りして行った春季合同合宿です。
この合宿には、秋田工業(秋田)、報徳学園(兵庫)、拓大一(東京)、美方(福井)、東海大三(長野)が参加しました。

 この合宿でいろんな先生方とお話をさせていただいたり、一緒に練習をさせていただくうちに、とにかくがむしゃらに頑張らなければという気持ちになれました。

 いつもそうですが、自分達だけで練習していても気づかない事が合同合宿で気づく事がたくさんあります。こういった合宿に参加させていただいてる事に感謝して、練習、大会に臨みたいと思います。

 さて、県総体の結果ですが、4名の選手が北信越大会に出場することになりました。
(詳しい結果は、ホームページでご覧下さい)今年のインターハイは、地元北信越の新潟県で行われます。春合宿でお世話になった先生方にで会えるよう、一人でも多くの生徒が出場できるように頑張らせたいと思います。

Moriga

2012年5月24日 (木)

【第232回】 「風薫る」M. M. (国語)

 遊学館は金沢の都心にあるのに、この学校へ行くと、私はいつも豊かな森の中にいる思いがします。
 ましてこの五月は新緑が匂い立って、風薫るという言葉がぴったりのいい季節です。私は国語を担当していますから、いつもありきたりの言葉を使わないようにしていますが、時にはそのありきたりの言葉でないと表現できないことがあります。
 この季節の遊学館がそうです。この学校は建学以来百余年ですが、今このあたりを吹き渡っている風は、千年の昔から吹いている五月の風、まさに匂い立つ五月の風ですね。
 この学び舎で青春のひとときを過ごす生徒たちも、教師の私たちも、その風の中にいる。そう思うと、ふと悠久を感じます。

2012年5月17日 (木)

【第231回】 <よく生きる>本 茂通 (地歴・公民、福祉)

毎日、すべてが思うようにいくことはない。
できないことを何とかしようとすると、あせりが生じる。
できないことは頭でわかっても、割り切れない時には理屈をこねて正当化しようとする。
それが、日々の苦しみになってしまっているのかもしれません。
あせらず前向きにいきいきとしていくには・・・そのような中で
以前読んだもの中で、二つの言葉をふと思い出しました。

“成功への道は一直線ではない
 うまくいかなかった人ほど大器になる”
  あれをやっても、うまくいかなかった。
  これをやっても、うまくいかなかった。
  でも立ち直って生きている人は、とても謙虚で味があって、よい。
  大学受験から、就職まで、一本筋に光り輝いた道を歩いてきた人は、
  胸を張って威張る人ばかり・・・。
  いい出したら止まらず、我見ばかり通して、孤立する人が、多い。
  もちろん、すべてではない。
  人生、若いうちから、あまりうまくいかない方がいい。
  大器の人の人生は、例外なく、うまくいかなかったことの連続である。
  うまくいったり、うまくいかなかったり、川の流れのようにくねくね曲がり
  ながら、生きていく方がいい・・・。

“いわなくていいことは口にしない
     ポジティブな言葉を選ぼう”
  朝から晩まで、できるだけ元気で明るい言葉を使っていれば、
  その一日の生活は、明るくなる。
  一日中、暗い言葉、悲しい言葉、さびしい言葉を使っていると、
  ものを見るにも、いつも悲観的になる。
  口にすれば、心に影響を与える。
  余計なことはいわず、事実を事実として受けとれば、楽しい言葉の人生になる。

誰もが“もっとよく生きたい”と願うもの。
よく生きるためにとる行動は、ひとそれぞれ違っていますが、
何か、ちょっとしたきっかけや、ちょっとした一言で、心がスーッと晴れることが多々あります。
私は、以上に載せた二つの言葉で、心が晴れ、何か新たな自分を発見できたような気持ちになり、また明日も頑張ろうという気持ちになりました。

時と場合にもよりますが、ちょっとしたことでも頑張れる気持になれることが誰にでもあるような気がします。