2013年10月17日 (木)

【第302回】 目に見えないことの重要性Y. M. (地歴・公民)

リンカーンは「すべての人を一時的にだますことはできるし、一部の人をいつまでもだましておくこともできる。しかしすべての人をいつまでもだまし続けることはできない」と言っている。だますということは良くありませんが、どうしても人間は周りの人たちから評価されたいがために過大な表現をしてしまうことがあります。しかし、この過大な表現をするということは決して悪いことではないと思います。重要なのはこの過大な表現をしたあとの行動です。相手に対して期待を持たせるような発言をしておきながら期待はずれであれば、これはだますということになるでしょう。これが期待通り、期待以上のことであればたくさんの人が評価してくれることは間違いありません。過大な表現を大きな目標という言葉に置き換えて、それに対して誠意ある進化をとり続けていれば、たくさんに人に受け入れられるはずです。

 変化に富んだ世の中に対して、私も含めてその場その場をしのいでいくことに精一杯で、どうしても自分をよく見せたいと思いがちですが、失敗は避けられないけれどもやると決めたことにとことん励んでいくことが必要なのではないでしょうか?中学生に「遊学館にいけば自分を成長させてくれる」、保護者の方に「子供を預けるなら遊学館」、卒業生に「高校を選ぶのなら遊学館」、サッカー少年に「サッカーで日本一を目指すなら遊学館」、そして世間の皆様に「遊学館を応援しよう」そんな遊学館を目指していきたいです。我々の気づかないところで世間の皆様に声をかけていただき、気にしていただいていることに感謝しつつ、その期待に答えるだけの進化を遂げていきたいと思います。そのためにも普段の目にはつきにくい即効性のないことも地道に積み重ねて習慣化し、すばらしい人間集団を作り上げていくことに努めていきます。

2013年10月10日 (木)

【第301回】 初心に戻る山本 雅弘 (保健体育)

 プロ野球のシーズンも終わりに近づき、すばらしい成績を収めた選手がスポーツ新聞をにぎわしている。王貞治選手が記録した年間55本をバレンティン選手が現在60本に記録を塗り替えている。また、田中将大選手が開幕24連勝の大記録を、そして、アメリカ大リーグで活躍しているダルビッシュ選手が最多奪三振の記録を打ち立てている。
 遊学館はこの田中将大投手と岡山国民体育大会の決勝で対戦している。また、ダルビッシュ選手とも甲子園の2回戦で対戦している。結果は残念ながら両試合とも負けているが、超一流の選手と対戦して私自身学ぶことがたくさんあった。

 特に、ダルビッシュ選手と対戦したとき感じたことを述べていきたい。

 その年の優勝候補は東北高校があげられていた。投手のダルビッシュは投げる球は速いし、変化球も鋭い、ダルビッシュ以外の選手も身体能力に優れ守りも攻撃も隙のない超高校級のチームだった。私は東北高校と対戦する前にビデオを観て徹底的に研究をした。各打者の打てるコース、打てないコースの分析。バントやエンドラン等の作戦の取り方。ダルビッシュ投手の癖など細かく研究・分析した結果、対等に闘っても勝てない相手であることは確かである。しかし、ダルビッシュ投手はフィールディングが適当でランナーに対する注意力もないようにみえ、自分の能力にうぬぼれた選手のように感じたので「なんとか一泡吹かせてやろう」と思って試合に挑んだ。

 結果は0―4の完敗であった。

 初回の四球を選んだ選手が牽制でタッチアウト。4回の先頭打者の2塁打の選手も絶妙なタイミングの牽制でタッチアウト。このとき選手にはダルビッシュ投手の攻略方法として「スキがあれば積極的に走ろう」と指示をしていたためだろう。打撃でも、「ストレートを狙い逆方向に強い打球を打て」と指示していたが、1球ごとにダルビッシュ選手が守備位置の指示をしたところに痛烈な打球が飛んでいく。打者としても、いつもは打たないのに3本のヒットを打たれ、1時間53分で試合が終了した。

 試合の後、野球関係者から「ダルビッシュ選手があそこまで真剣に投げたのを観たことがない、今年一番の投球内容だった。あれではプロのチームでも得点するのが難しいよ」という慰めをされた。高校生でも一流選手の能力は想像を超えることを痛感させられた。
どんな万全な準備をしていてもそれまでの経験した中での準備であって、自分の経験以上の準備をしていかなければいけないのが甲子園なのである。本当に高いレベルで考えていかないと準備が完全にできたといえないことを学んだ。
 「これくらいで大丈夫」そう思ったときが負ける方向に傾いている。考えられる限り準備をしていくことが指導者にとって最大の仕事なのである。

 今年の夏と秋の大会で悔しい敗戦を味わった。 「ダルビッシュ選手から学んだことを十分に生かされていたか・・?」自問自答してみると、十分でなかった反省で心が痛む。
初心に戻って選手と共に大きな目標に向かっていきたい。

2013年10月 3日 (木)

【第300回】 留学生を迎えてY. H. (英語)

 9月から私たちの学校にアメリカのフロリダ州からチャーミングな留学生(Cさん)がやってきました。
 1年ぶりということもあり、留学生担当の私はCさんが登校する前からそわそわし、何か心弾む嬉しさを感じました。

 留学生を受け入れることは毎回大変なことがたくさんあるのですが、私にとっては、とても貴重な大学生時代を思い出させてもらえるものです。 大学時代は、様々な国の人々と交流し、未知の世界へ好奇心いっぱいに第一歩を踏み出していました。スリリングで、本当に楽しい時間でした。もちろん、失敗もたくさんしてきました。
 今回、留学生を受け入れることで、生徒たちが刺激を受け、何かを掴み取ることができたらと思います。文化の違いや語学の勉強、自分が興味を持てること何でもいいと思います。
 失敗を怖れず、積極的に話しかけることを楽しんでもらいたいですね。

 また、留学生にとっても外国で学ぶことはとても貴重な時間で、その人にしか味わえない経験を通して、たくさんの思い出を作ることができます。
 これから数か月間、日本語のシャワーを浴びる日々が続き、少し辛い学校生活が始まり、ストレスが溜まりやすくなってくると思います。しかし、その険しい山を乗り越えたところに、明るく楽しい世界が広がっています。そこに達するまで、目標を持って頑張ってもらいたいと思います。
 留学生担当の私は、担任と協力して、彼女が少しでも充実した学校生活が送れるようにサポートしていきたいと思います。

 私も、初めて語学留学に行ったときは、勉強のために来ているのだと解かっていても、四六時中英語のシャワーを浴びていると本当に苦痛でストレスが溜まりました。だから、少しでも留学生のお役に立ちたいと思っています。

2013年9月19日 (木)

【第299回】 ChallengeM. M. (英語)

2学期が始まり、本校にこの9月からアメリカ人留学生がやってきた。彼女は2年生に在籍している。
 これまでも何人もの留学生が、本校で日本の高校生活を体験している。留学生たちは、さまざまな思いや期待、目的を持って日本への留学を決意したのであろう。積極的に友人を作ろうとする者もいれば、徐々に打ち解けていく者もいた。もちろん苦労もあったようだ。自国の学校生活との違いに、初めは戸惑ったり、疑問を持ったりする留学生もいた。校則の違いを理解することができず、「Why not?」という声もたびたびあった。
 しかし、彼らは授業や行事、部活動、友人たちとの交流を通して理解を深め、日本での高校生活になじんでいった。帰国する頃には、まるで日本人の高校生と変わらない様子で、見事にクラスの一員となっている。中には、帰国後に自分の在籍していた学年の卒業式にわざわざ本校に戻ってきてくれた留学生もいた。彼らはまさしくチャレンジを成し遂げたのである。
 一方、受け入れる側の本校の生徒たちの様子はというと、もちろん興味津々である。ただ、いざ交流しようとすると、何を言えばいいのか、英語ができないから声を掛けられないなど、どうしたらよいかわからない。しかし知っている限りの英語を使って話しかけたり、身振り手振りのジェスチャーを使ったりしてコミュニケーションをとろうとしている。その時の表情は、何かを伝えたいという気持ちが顔や体中に表れ、目が生き生きとしているのが印象的である。本校の生徒にとってもこれはチャレンジである。
 留学生との交流を機会に、彼女だけでなく本校の生徒たちも互いに実りのある経験をし、広い視野で物事を考え、何事にもチャレンジできる人になってほしいと願っている。

【第298回】 2020東京オリンピックM. Y. (保健体育)

 つい先日、2020年に東京でオリンピックが開催されることが決定した。

 オリンピック開催が決定する夜は、なかなか寝付けず夜中に何度も目を覚まし、テレビをつけてしまった。そのうち、いつのまにか眠ってしまったが、朝目を覚ましテレビをつけてみると2020年に東京でオリンピックが開催することが決定したというニュースが流れていた。

 オリンピック開催決定のニュースを見ていると、立候補都市による最終プレゼンテーションの映像が流れていた。そこには、人前で話したり、表現したりするのが苦手な日本人の姿はなかった。みんなが堂々と伝えたいことを伝え、大きなジェスチャーでしかも笑顔で伝えている姿には好感が持てた。日本のチームワークでオリンピックの開催を決めることができたのだと思う。

 オリンピック開催は、7年後。その時に中心となる選手は種目によって違うと思うが中学生・高校生・大学生になってくると思う。ジュニア世代の選手たちにはオリンピックに出場したいと言う目標を持って競技に取り組んでもらいたい。

 スポーツに関わる者として、もしチャンスがあるならば一度はオリンピックを観戦してみたいと思う。2020年東京オリンピックの開催が成功することを願っています。