2015年10月29日 (木)

【第398回】 やってみないとわからないS. Y. (理科)

  私は毎週土曜日の遊学講座『菜園』の巡回担当をしている。
先週の土曜は安納芋の収穫だった。
掘ってみると、ものすごく大きい芋が出現。
生徒も注意深く、途中で折れないように周りの土を除けて作業する。
私もスコップで参戦。
いつの間にか、私が生徒よりもワクワクしながら掘っていた。
10分か、20分か、どれくらい経ったかは分からないが、大きな芋がいくつも連なって、その全貌を現した。
土の中にいたときには分からなかったが、大変立派に育っていた。
掘ってみなければ分からない。
そう思った。
 その日の昼から本校の女子バレー部が決勝、次の日には本校のサッカー部が準決勝、と盛りだくさんな週末だった。
選手だけでなく、応援に駆けつけた生徒も頑張ったすばらしい試合だった。
スポーツもやってみないとわからない。
 3年生にとっては今が受験シーズンの真っ只中。
1人1人の将来に向けたチャレンジがそこにある。
これもまた、やってみないとわからない。

2015年10月 8日 (木)

【第397回】 思わぬ幸運S. J. (地歴・公民)

朝、日本人が2日続けて
ノーベル賞を受賞したニュースを
テレビで見ました。

そこで思い出したのが
昔、雑誌で脳科学者が話していた
「セレンディピティ」という言葉です。

それは「思わぬ幸運に偶然出会う力」
「偶然をとらえて幸運に変える力」
といった意味の言葉だそうです。
Aを追及していたら
偶然にBという幸運に出会うということ。

科学の重要な発見には
「セレンディピティ」が大きな役割を
果たしているらしいとのこと。
ノーベル賞を受賞した田中耕一さんは
試薬の配合を間違えたことで
大きな発見をしたのだとか。

今回受賞した大村さんも
ゴルフが趣味で
ゴルフ場の土も採取したところ
貴重な微生物を発見したとのこと。

そんな思わぬ幸運に出会う方法は?

とにかく行動を起こすことだそうです。
「目標が見つからないから何もしない」
という人がいますが
脳科学の立場からすると
目標というのは行動する中でからしか
見つからないものだそうです。
何かを本気で求めている人には
幸運が舞い込んでくるのかもしれませんね。

中学3年生のみなさんは
受験勉強に必死に取り組んでいると思います。
高校に入学したら
ぜひいろんな事に挑戦してほしいと思います。
遊学館もいろんな「セレンディピティ」に出会える場所です。
部活に、勉強に、遊学講座に。
遊学館に入学して本気で何かに打ち込めば
あなたも将来ノーベル賞をとれるかもしれません!

2015年10月 1日 (木)

【第396回】 根拠のない自信嶋田 司 (数学)

 夏に懐かしい友人と20年振りに再会した。彼は1年前に会社を立ち上げ,経営者になっていた。1年後にこういう会社になってほしいとビジョンをえがき,目標に向かって一つひとつの事に誠心誠意尽くせばきっとうまくいくと,燃えていた。想像できないほどの不安と様々なプレッシャーがある中,彼は「確固たる自信はないが,根拠のない自信はある。」と話してくれた。彼が会社を立ち上げるまで,大変な苦労を重ねてきたのだろう。その努力と行動力が根拠のない自信を生んでいるのだと思った。
 根拠のない自信をもった人間は強いかもしれない。不安であれこれ考え込んで行動に迷いが生じるよりも,根拠のない自信でも自信をもった方が迷いなく行動に集中できる。受験勉強にも同じことが言える。少々失礼だが,過去にも根拠のない自信をもって受験勉強に臨んだ生徒が国公立大学に合格している。その生徒は,自分は○○大学に合格するという明確なビジョンをえがき,自分は成功すると信じ,ひたすら勉強に励んだ。
 受験生の諸君,ここからが勝負だ。根拠がなくても,やればなんとかなる,合格できる,と信じて勉強の集中してもらいたい。やるしかないのだ。

2015年9月24日 (木)

【第395回】 OVERCOMES. T. (数学)

先日、私は3対3で行うバスケットボールの大会「SOMECITY KANAZAWA WHO’S GOT GAME」に出場しました。
内容としては、互いに譲らぬ展開が続き、残り15秒で2点を追う状態、チームとしての攻撃オプションは3ポイントでの逆転。
結果として、そのプレーはロストボールという形で終わってしまいました。
結果25-27での惜敗。
そして、対戦相手が優勝して、本戦出場を果たしていました。
この悔しい思いを糧に鍛えなおして、また来年リベンジしようと思います。
興味のある人は、某動画サイトで検索してみてください。

270924_2 WHO‘S GOT GAME会場にて

バスケでもそうですが、失敗や敗北から学ぶことは多いと思います。
「次はこうしよう」、「あのミスは絶対にしないようにしよう」とか。
私は授業で数学を教えていますが、勉強でもこの失敗から学ぶということをもっと大事にして欲しい。
答えを確認して、赤で書き直しているだけでは絶対に成長しない。
何故間違えたのか、何処で間違えたのか分析して欲しい。
そして失敗を乗り越え、臆せず色々な問題にチャレンジして欲しいなと思います。

2015年9月17日 (木)

【第394回】 活躍K. M. (国語)

朝晩涼しくなりました。今年度も半ばです。今年も遊学館高校の生徒はめざましい活躍を続けています。在籍する者としては、学校からの報告や新聞・テレビなどで流れるそれを見聞するたびに誇らしく思います。
 活躍というわけではありませんが、今回は私に起こった些事を述べたいと思います。私はしばしば健康診断(血液検査をしてくれます)感覚で献血に行くのですが、ある日いつものようにのほほんと血液センターへ出かけたときのことです。その日は土曜日で仕事休みの献血者で混み合い、しばらく待つことになりました。そこには十分に雑誌や漫画があるのですが、この日は待つ人が多いためか見たいものは借りられてしまってなく、私はしかたなく(といっては失礼ですが)血液センターが出す情報誌を眺め始めました。パラパラとめくるうち、一枚の写真が目に留まりました。そこには遊学館高校の制服姿の男子五、六人が、初めての献血とのことで堂々たる姿で写っていました。懐かしい、かつての教え子たちでした。思いがけない発見でしたが、思い返せば授業でも積極的に参加していた生徒だったので行動そのものに驚きはありませんでした。しかしながら、やはり誇らしさが湧き上がりました。
 そして別の日、昨年オープンした「かなざわはこまち」の献血ルームへ行ったときのことです。そこは以前学校の近くにあった献血ルームが移転したものです。移転前は近いにもかかわらず立ち寄ったことがなかったのですが、「はこまち」の新しさに惹かれて行ったところ、献血ルームの職員が私の登録情報を見るや「遊学館ですか!?ここに移転しても生徒さんは変わりなく寄ってくれるんです。ありがとうございます。」と笑顔で感謝してくれました。職員に遊学のことを話されることはありますが、それはやはりメディアからの情報でして、このときのようなことは初めてでした。いつも以上に喜ばしい気持ちになりました。
 学校やメディアから伝わる生徒の活躍の情報も良いですが、人から直接知ったり、思いがけないところから得られたりする些細なうれしい情報も良いものです。かえってそちらのほうがいつまでもじんわりと暖かく心に残るものだったりします(私のように)。もちろん人の活躍に大きいも小さいもありません。さまざまなところで活躍する遊学生。その様子をもっと見たい聞きたい知りたい、そしてもっと伝わればよいのにと思った二つの出来事でした。