2020年10月 8日 (木)

【第649回】 「今までで一番長い2学期」Y. M. (地歴・公民)

 教員生活24年目を迎え、今までで一番長い2学期を過ごしています。8月20日に2学期の始業式が朝礼時にあり、さっそく1限目から授業が始まりました。ちなみに終業式は12月24日を予定しています。いつもなら夏休み期間に授業がスタートし、いつもなら冬休みに入っているのに授業をしている。長いなと感じるのは私だけでしょうか?それに加えて学園祭などの学校行事も自粛となると、さらに長く感じます。何事もしなければならないことはあり、それを実行することは我々大人も生徒も十分理解していると思います。しかし、生活にメリハリがないとなるとなかなか前向きな気持ちで取り組むのは難しいのではないかと思います。自分自身でどのようにメリハリをつけていくかが大切になると思います。

 1日のメリハリ
 1週間のメリハリ
 1カ月のメリハリ
 1年のメリハリ

 依然終息が見えないコロナウィルスの感染予防をしながらも、我々は未来に向かって生きていかなければなりません。時間は前には進みますが、大切なのは私たちの頭も心も同じように前に進めることです。
 メリハリ、生きがい、楽しいことなどの言葉を頭にも心にも言い聞かせ、前へ向くために5月までの休校期間も含めていろいろなことを考えてきました。テレビでよく聞こえる“先の見えない状況”という言葉が未来へのエネルギーを奪っていきます。
 1年後のことは、私はなかなかイメージできません。しかし、前に進んでいくことを信じていくしかありません。半年後でさえも不安を感じます。1カ月後に向けてもなかなかイメージできません。
 まず1週間を、何より今日1日をどう過ごしていこうかを考えてきました。見えない未来を見ようとして不安になるのではなく、見えるところを確実に一歩一歩前に進んでいくことにしました。そうなると日々の何気ない楽しいことを探す日々へと変わってきました。最近さぼりがちな仕事終わりのウォーキングは、運動不足と感染リスクを避けるように始めましたが、いろいろなルートを歩くことで新しい景色が発見でき、いつもわくわくしています。歩きながら日常を振り返ると落ち着いて自分を見ることができます。
 最近は音楽を聴きながら朝は洗濯、夕食後は食器洗いも楽しみの一つです。
 生徒も大会や催し事の中止などでつらい思いをしているかと思いますが、何とかできることは何が何でも実行すればいいかと思いますが、変えられないものは受け入れてその中でできることを精一杯やるしかありません。
 これまでの当たり前が当たり前でなくなったなりに、前へ進むことが大切です。
 このように、日常が変わるということは、失うこともあるかもしれませんが新たな発見も沢山あります。
 その気持ちを忘れずにストレスを少しでも和らげられるような日常をこの2学期では、つくっていきたいと思います。
 みなさんも自分自身で充実した日常をつくってみてはどうでしょうか?

2020年10月 1日 (木)

【第648回】 「育成功労賞」山本 雅弘 (保健体育)

 全国高等学校野球連盟から8月27日の理事会で「育成功労賞」の表彰を受けました。
 2001年4月に野球部を創部し、1期生20名からスタートして今年で20年目になります。500名を超える優秀な教え子たちの活躍で夏の甲子園大会、春の選抜大会、国民体育大会、神宮大会などの全国大会に10回出場させてもらいました。
 その経験の中で特に思い出深い試合の1つは、1・2年生だけで創部1年4か月の最速で出場した夏の甲子園大会です。若い貧弱なチームでしたが怖いもの知らずの度胸でベスト8まで勝ち進みました。4番の行田選手は夏の甲子園大会1000号本塁打を打ちました。1・2年生で甲子園出場しただけでも全国の話題になっていたうえにより大きな話題を作ってくれました。次の日のスポーツ新聞に裏表紙一面で載せられていたことを思い出します。
 もう1つは、現在アメリカのメジャーリーグで活躍しているダルビッシュ投手と対戦した試合です。優勝候補で東北高校のエース、実力も人気も1番の選手のため球場が超満員になり、外野席の通路がなくなるまで観客が入っていました。グランドに入場したとき、5万人をはるかに超える観客の迫力で背筋がゾクゾクしたことを今でも思い出します。選手達にも、5万人を超える観客の前で試合をさせてもらった経験が一生の思い出となって刻まれていると思います。
 たくさんの卒業生の中にはプロ野球選手になる夢を達成した教え子たち、野球を勉強に切り替えて医者や弁護士になって社会に貢献している教え子たち、そして、教育者として私の意志を受け継いでくれている教え子たちがたくさんいることがうれしいことです。
 来年の夏の甲子園大会開会式で育成功労賞の表彰伝達があり招待されています。その時に選手とともに出場するだけでなく日本一を目指すことが私の夢であり大きな目標です。その目標を達成するにはまだまだ力が及びません。選手たちと共に日々練習に精進して頑張っていきたいと思っています。

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2020年9月24日 (木)

【第647回】 「部活動と勉強の両立」Y. H. (英語)

 遊学館高等学校といえば部活動の盛んな学校というイメジーが強いはずです。私自身この学校に赴任してから、試合の応援で本当に楽しい時間を過ごしてきました。授業では見ることのできない生徒たちの意外な側面を見ることができる貴重な時間です。

 そんな私も今年度は応援する側から応援される側の部活動の副顧問(女子バスケットボール部)になりました。バスケットボールは私にとって青春を燃やしたとても大切な思い出が詰まったスポーツです。ミニバスと中学までの6年間でしたが、濃厚な時間を過ごすことができました。中学では伝統あるバスケット部として負けることが許されない雰囲気でした。そうゆうこともあり、その当時は毎日が苦しい練習でかなりいやになっていました。しかし、試合に勝利するというものは本当に気分がいいもので、その中で葛藤しながら3年間の部活動を続けてきたと思います。3年生での県大会では、惜しくも2位ということで全国大会を逃してしまいました。今思えば、「苦しい練習」の方が「勝利の喜び」より勝ってしまい、優勝という二文字が薄らいだのだと思います。長年私たちの面倒を見てきてくれたコーチが最後の年であったにもかかわらず、優勝をプレゼントすることができず残念でした。
 高校進学ではチームメイトのほとんどがバスケットの強豪校に進学しましたが、私と数名の仲間はバスケットから離れた高校生活を選択しました。そんな私が遊学館高校で副顧問になるなんて何か縁があったんですかね。

 さておき、青春時代を何かに没頭できるものがあることは幸せなことだと思います。その時はいろいろな問題にぶち当たり悩んだり、苦しんだりすることがあると思いますが、何年後かに振り返るとその辛かった3年間が全て良い思い出になっているはずです。物事をやりきった充実感でいっぱいだと思います。それが部活動であったり勉強であったりしますが、3年間という高校生活で何かを見つけてほしいと思います。できれば文武両道を目指し頑張ってほしいですね。実際、両立することは簡単ではありません。授業中にうとうとしてしまうこともあるでしょう。しかし、努力したことは3年後に必ずあなた達に大きな成果を与えてくれるはずです。
 よく卒業生が学校に訪問してくれますが、いつも揃って言うことは「もっと勉強をしておけば良かった」です。先輩たちが言っているから間違いないですよ。遊学生の皆さん今日から気持ちを切り替えて『部活動と勉強の両立』に励みましょう。

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 今年はコロナ禍で、今まで努力してきた成果を競い合う大会がほとんど中止になり、特に3年生にとってはかなり厳しい年になりました。また、学校生活での思い出を作る行事もなくなり寂しい気持ちになったと思います。いつ収束するか分からない状況ではありますが、今まで学んできた勉強を進学に向け、次のステップに向かって取り組んでほしいと思います。1、2年生はこの教訓を踏まえどんなことが起きるか分からない情勢の中で文武両道を目標に一層取り組んで欲しいと思います。

Go for it!

2020年9月17日 (木)

【第646回】 「準備」Y. H. (数学)

 9月も中旬に入り、進学や就職に向けての準備を本格的に始めなければならない時期になりました。3年生の皆さん、準備は順調ですか?
 この時期の3先生は、毎日の勉強と合わせて、志望理由書の作成や面接練習、小論文の練習など、多種多様な試験に向けて、やらなければならないことがたくさんあります。これらのことをこなしていくためには、準備とういうものが必要です。最初から、完璧にはできません。自分を振り返ってみたり、知識を増やしたりと、準備を重ねる必要があります。試験までの時間は決まっています。一人ひとり、何をやらなければならないのかは違います。自分がやらなければならない準備は何なのかを考え、行動に移してください。
 新しい世界に足を踏み入れる前には、必ず、準備が必要です。皆さんは、これから進学や就職に向けての試験を受け、来年の4月にはそれぞれ新しい生活が始まります。そのとき、今まで準備してきたものが報われ、そして、次のステップへの準備がまた、始まります。準備に終わりはないのかもしれません。しかし、準備していくことが自分を救うきっかけになっていくと、私は思います。どんな些細なことでも、自分に必要な準備とは何かを考えて、行動してみてください。

2020年9月10日 (木)

【第645回】 「マスク作り」Y. I. (家庭)

 休校中に趣味を兼ねてマスクを作りました。
 最初は家に残っていたマスクを見ながら試作。装着してみると少し大きい、もう少しフィットさせたいと思い微調整しながらまた製作。さらに肌ざわりにこだわって布の種類を変えたり、家族用に大きさを変えたりして製作。だんだん夏が近づくにつれて防寒具にもなっていたマスクが暑い!またまた通気性の高い素材で製作。そうこうしているうちに大量のマスクが出来上がりました。試行錯誤しながら思い描いていたものに近づいていくと達成感があり楽しいです。
 マスクが必需品になると市販品も夏用の冷感素材で息がしやすいもの、肌荒れしにくいもの、化粧品がつきにくいものなど様々なニーズに合わせて新製品が出てきました。マスク不足前からは考えられないほど斬新で快適な商品が誕生し充実しています。
 ものがあふれ必要なものがいつでも手に届くところにあることが当たり前の現代です。昨今のような物不足が起こると不安になりますが、身近なもので代用し工夫して快適な生活が送れるようになりたいものです。

 1年生も授業でマスクを製作しました。それぞれが好みの布を選び出来上がりを想像しながら作りました。生徒たちの感想を紹介します。

  • おばあちゃん用に作っています。おばあちゃんが楽しみに待っています。
  • 最初は面倒くさいと思っていたけど出来上がりが見えてくると楽しいです。
  • 休校中にもマスクを作りました。
  • 思ったよりも簡単に出来ました。
  • 自分でマスクを作れるとは思わなかったです。
  • 家でお母さんにも作ってあげます。

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1年生が製作したマスク