【第665回】 「冬野菜は寒くなるほど甘さが増す!?」K. M. (家庭)
先日、記録的な大雪に見舞われました。出身の富山では35年ぶりと報道されました・・・・。
そういえば、子どもの頃、朝起きたら、玄関が雪で覆われていて出られなかった光景を思い出しました。当時は、雪が嬉しくて、かまくら作りや雪だるま作り、ソリ遊びで楽しんだものです・・・・。
さて、「冬野菜は、寒くなるほど甘さが増す」ことを知っていますか?
昔から、大根やカブ、白菜、ほうれん草といった冬野菜は寒さにあたると甘くなると言われてきました。冬野菜は、冬が近づくと凍りにくいよう糖分やアミノ酸などの物質を葉や根の中に増やします。氷となる凝固点は0度ですが、水に糖分やアミノ酸などの物質が溶け込んでいれば、0度では凍らなくなる「凝固点降下」が起きます。この凍結を防ぐ仕組みが、甘さや栄養価の増加につながっているようです。本来は秋に収穫するニンジンを畑に植えたままにして雪の下で越冬させる「雪下にんじん」も同様、アミノ酸が3~6倍と豊富で甘くて美味しいのだそうです。冬の鍋料理があんなに美味しいのには理由があったのですね。
桜の越冬も、有名です。桜は、寒さにさらされることよって、成長を促す植物ホルモンが供給され、開花した時にあの美しい色を創りだすのだそうです・・・・・。
あと少し、寒さに備え、冬を乗り越えましょう。春はもうすぐそこです!