【第666回】 「明けない夜」K. K. (英語)
先週、一般入試がありました。
このブログが公開される2月4日は合格発表の日です。
受験生の皆さん、お疲れさまでした。そして、合格された皆さん、おめでとうございます。
私は何度も入学試験の監督をしてきましたが、今年の試験はいつもとは違いました。
去年の2月はさっぽろ雪まつりに行く予定でしたが、その直前に中国人観光客の新型コロナ感染のニュースが公表され、私は急遽旅行をキャンセルしました。
それが、日本におけるコロナとの闘いの始まりでした。
あれから1年、未だ新型コロナの猛威は収まる気配がありません。
今年のお正月は、珍しく初詣にも初売りにも行かず、ずっと家にいました。
以前は全く興味がなかったのに、最近は箱根駅伝を観戦するようになりました。
すると、卒業生の三上雄太君が、創価大の5区のランナーとして襷を受け、なんと往路トップでテープを切ったのです。
その数日後、今度は井上あずみさんをテレビで見かけました。
井上さんは、遊学館高校の前身である金城高校の卒業生です。
ジブリ映画の『ラピュタ』や『トトロ』が作られる前に、「今度歌手デビューする子だ。」と義父に言われて、販促用のチラシを手に取った記憶があります。
三上君も井上さんもこの学校で過ごし、そして自分の夢を叶えています。
かくいう私も、「甲子園に行く」という実現不可能だった夢を思わぬ形で叶えることができました。
コロナがいつ収束するのか、皆目わかりません。
シェークスピアの『マクベス』の中にこんな台詞があります。
“The night is long that never finds the day. ” ( Macbeth Act 4 Scene 3 )
この言葉を「明けない夜は長い」とする翻訳者もいますが、今は、「明けない夜はない」という意味だと思いたい。
夢を持ち続けることができたなら、困難な状況にあっても、それを乗り越える元気と希望が持てます。
どうか遊学館高校があなたの夢が叶う場所( Where dreams come true ) となりますように。
最後に、この場を借りて、去年私が教えた3年生に届けたいメッセージがあります。
去年の3月急に休校となり、クラスじまいをしないまま、途中でプツンと終わってしまいました。
そこで、一言。 1年間楽しかったよ。
そして張君、台湾からたった一人で来日し、3年間本当によくがんばりました。2年前に行った台湾は素敵なところでした。コロナが落ち着いたら、また行きたいと思います。
少し早いですが、3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今後の活躍を心からお祈りします。