2021年6月17日 (木)

【第685回】 「初勝利おめでとう」T. Y. (英語)

 昨年5月、コロナによる休校中に、夏の甲子園とすべての県予選中止というニュースを自宅で聞いていました。つい少し前まで高校球児の保護者だった私にとって、そのニュースは他人事とは思えず、野球部の3年生や保護者にとってこんなに受け入れがたい現実はないだろうと胸が痛みました。野球だけではなく他の競技の総体や文化部のコンクールもすべて中止となり、部活をがんばっている3年生の顔を思い浮かべながら、もうすぐ休校が明けたら学校でどんな言葉をかけたらいいのかと悩んでしまいました。「このような経験こそが将来の糧になる」とか「次の目標に向かってがんばれ」というのは違うと思いました。3年生の時の一番大きな大会は一生に一回の特別なもの。大人の私でさえ経験したことのない将来の見通しの立たない状況を、生徒のみんなはどう乗り越えるのか、とても心配でした。
 そして6月から再開された対面授業。全員がマスクをして表情もよく分からない中、しばらくはお互い緊張していましたが、クラス全員が顔をそろえるようになり、みんなが少しずつ前を向くようになっていくのが分かりました。野球の代替大会は本校の野球部キャプテンの立派な選手宣誓で幕を開け、試合で活躍した選手が学校で嬉しそうに試合結果を報告してくれました。吹奏楽部やバトン部も限られた場で素晴らしい演技を披露してくれましたし、サッカー部の選手権でもたくさんいいシーンを見せてもらいました。また、部活だけではなく進路実現や勉強に積極的に取り組む生徒がいつもより多い気がしました。オープンキャンパスが中止になったり、面接がオンラインになったり、新しい方式への対応を迫られ戸惑う中でも、一般入試をあきらめずに遅くまで勉強したり、合格が決まった後でも大学で必要だからと補習に参加する姿が見られました。こんな状況だからこそ、今まで普通にやっていたことが実は当たり前にできることではなかったんだと自覚し、周りに感謝して行動できていたのではないでしょうか。休校中に私が心配したことはなんだったんだろう。合格報告を聞きながら、コロナ禍に飲み込まれることなくしっかり進み続ける3年生を誇りに思いました。
 先日はそんな卒業生の一人の活躍を見ることができました。石川ミリオンスターズに入団した野球部OBの髙田投手、初勝利おめでとうございます!初回に先制されながら粘り強く味方の反撃を待ち、最後は三振で締めくくるというナイスピッチング、無駄な四球を出さずに試合を作れたのは立派でした。きっと同級生や後輩たちの励みになるでしょう。
 今年は無事に総体総文が終わり、本当によかったですね。北信越出場が決定し、さらに上を目指して頑張っている選手の皆さん、このチャンスを逃さずがんばってください!まだ不透明な状況は続きますが、学校行事も少しずつ開催されるようになり、去年よりは格段に活躍できるチャンスが広がっています。今年の3年生がどのように未来を切り開いていくか、みなさんの勉強や進路実現のお手伝いができるのを楽しみにしています。

2021年6月10日 (木)

【第684回】 「三連覇」T. Y. (国語)

バトントワリング部が2018年、2019年にバトントワーリング全国大会でグランプリをとり、遊学館高校バトントワリング部史上初の二連覇を達成しました。
昨年度は二連覇を果たした学校はエキシビジョン扱いとなり、特別演技をさせていただきました。
昨年度の全国大会はコロナウイルスの影響で開催されず、各学校の演技を動画にて発表する形式となり、順位がつかないものとなりました。
特別演技の方も動画で発表という形式で、初特別演技を幕張メッセで行うことはできませんでした。
そして、今年度は前回王者の座を引き続き守りながら、また挑戦者としてエントリーする予定になっています。
今年度グランプリをとることができれば、これもまた初の三連覇となります。
1977年にバトントワリング部ができ、2019年に初めて二連覇という歴史を見るに連覇の難しさが、どれほどのものかと想像できると思います。
2019年の二連覇達成の時に顧問に就任し、今また三連覇を目指すという歴史的チャンスに不安よりも期待の方が高まっております。
今年度、1年生を7名迎えて総勢25名でこの歴史的快挙に挑戦していきます。
皆様の応援よろしくお願いいたします。

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2021年6月 4日 (金)

【第683回】 「理科部活動してます。」T. M. (理科)

毎週、理科室で火曜日と金曜日の15時半から17時半活動してます。
6月までに行ったこと
・食塩水の再結晶作り
・PVA(ポリビニルアルコール)=洗濯のりからのスーパーボール作り

下の写真は食塩の結晶作り

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 ①食塩の測定  ②飽和水溶液になるまで溶かす。
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③部員全員が目標もって作り上げる。
下の写真は3週間経過した食塩の結晶作りの結果
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☆白い塊が食塩の結晶です。見にくい写真で申し訳ない。



今後の活動
・UVレジン(紫外線硬化樹脂)を使ったアクセサリー作り
・アサガオの観察から花びら・葉っぱ・茎からの色素の検出
・銅の還元実験

理科部は部員一人一人が興味を持っていることを実験・観察・作成をし考察していく楽しい活動を行っています。

感心がある方は一度、活動中に来てください。

2021年5月27日 (木)

【第682回】 「総体」S. Y. (理科)

 昨年、コロナによる休校で石川県高校総体は開催されなかった。卒業していった先輩達は、その悔しさとどの世代も経験したことのないような想いを胸に巣立っていった。その様子を間近で見ていた後輩たちが最上級生となり、1週間後の大会に向けて日々粛々と練習に励んでいる。
 スポーツは文化的な側面も持っており、文化や芸術はその文明がいかに豊かだったかを測る物差しとしても時折、活用される。一度衰退し、失ったものは簡単には取り戻せないからである。
 そして今、人類はコロナ禍において、オリンピックや各種エンターテイメントが衰退の一途を辿る中、我慢の時とばかり、我々は足掻き、抵抗している。
 命の重さの前には、文化や芸術は意味を成さない、無駄なものだという人もいる。しかし、一見無駄に見えるものこそ、育まれるためには長い年月を要すること、簡単には元に戻せないということを痛切に感じながら、私は日々を過ごしている。
 私たちの社会には楽しいことがたくさん溢れている。そのたくさんのことが失われても命を落とすことはないだろう。でも、そんな世の中では幸せに暮らしていくことはできないだろう。
 今、この時代に生きていることに感謝して、競技をしているその瞬間を精一杯楽しんでくれることを願っている。

2021年5月20日 (木)

【第681回】 「道筋を大切に」S. M. (数学)

 折り鶴を開いて折り目を見たことがありますか?

 以前、団結をイメージして、人数分の連鶴を折ることに挑戦しました。どこが羽でどこが嘴なのか、羽と羽を連結させるにはどのように折ればいいのか、折り鶴を開いて折り目を見ながら考えました。あまり考えたことがなかった折り目は興味深く、何度か折り直しながら作っていく過程も楽しかった。途中千切れそうになりながら作り上げたことは良い思い出です。

 数学の課題点検をしていると、答えだけ書かれていることがあります。分からない問題ならば、答えよりも途中の計算を書いて考えることが大切です。途中の計算が書かれていれば、どこまで分かっているのかを一緒に確認することが出来るのにと、いつも残念に思っています。自分で解けるようになるためには、遠回りも近道もありません。自分の分かるところを増やし、解ける問題を増やすために、途中の計算をしっかり書きましょう。

 今週は、中間テスト期間です。テストや課題が返却されたとき、間違えた問題の途中の計算を見直しましょう。どこで間違えたのか教えてほしいという声を待っています。

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    連鶴を折りました。
    4つの鶴が繋がっています。
  
    大変な時こそ、
     人との繋がりを大切にできますように。