【第691回】 「オリンピック開幕」土谷 悠成 (地歴・公民)
梅雨が明け、猛暑の日々が続くなか、7月23日に「2020年東京オリンピック競技大会」の開会式が行われました。各国選手団が入場する際、選手の方々が身に着けているウエアにデザインや色などで違いがあり、民族衣装を身にまとう選手の方もおり、それぞれの国や地域の文化・風土の違いが見て取れました。また、前回のリオデジャネイロオリンピックに引き続き、難民選手団が結成されており、世界での紛争がまだまだ終結していないことを思い知らされました。
コロナ禍での開催となり、開催には賛否両論ありますが、テレビで各国の選手や日本人選手の活躍を見ておりますと、選手の健闘を祈るばかりです。
オリンピックを開催する目的を調べますと、以下のようにありました。
【オリンピックの精神】
クーベルタンが唱えたオリンピズム=オリンピックの精神とは「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」。この理想は今も変わらず受け継がれ、彼は「近代オリンピックの父」と呼ばれています。
(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページより抜粋・転載〈2015年7月1日現在〉)
生徒たちも社会に出れば、友人以外と接する機会が多くなるでしょう。そのためにも、授業だけでなく部活動や学校行事などを通して、学年や性別・価値観の違いがある生徒同士がお互いを理解し、連帯感をもつことを学んでいく必要があります。生徒それぞれ活躍の場は違いますが、このオリンピックの精神を受け継いでいかなければいけないのではないでしょうか。
オリンピック選手・卒業生・在校生の皆様の活躍を心から願っております。