2022年7月28日 (木)

【第740回】「高校時代の夏の思い出」K. K.  (理科)

 7月ももうじき終わり、生徒の皆さんにとっては待ちに待った夏休みになりますね。皆さんの様子を見て、自分の高校時代の夏を振り返ってみました。
 まず、7月の頭、4日間で文化祭がありました。前夜祭、1日目、2日目、後夜祭の4日間で、そのための準備が6月末からもしくはそれよりもっと前から行われていました。文化祭ではダンスコンテスト、吹奏楽・室内楽・現代音楽部による演奏会、ミニ運動会、各部活の実演や発表(英語部や演劇部など)、花火の打ち上げなど多種多様なイベントが行われていました。そんな文化祭は準備から当日、後片付けですらすごく良い思い出です。文化祭ではいろいろなドラマがあったり…、良いこともあまりよくないことも(笑)、どこを切り取ってもそれぞれが青春の1ページとなっています。イベントや時期は異なりますが、また秋の文化祭では今の生徒の皆さんにもよき青春の1ページとなる、そんな文化祭になったらいいなと心から思います。はめを外しすぎず、楽しんでください!
 思い出は文化祭だけではありません。夏は毎日のように部活をしていました。自分は剣道部だったので、毎日のように剣道場で稽古を行い、時には合宿をし、時には合同練習、練習試合がありと、休む日もなくひたすら剣道をしていました。剣道というのは合計4~5 kgほどの防具を身にまとい、激しい運動を行います。夏の稽古はただでさえ暑いのに、そこに顔をぎゅっと覆う面をかぶるので非常に辛かったです。ですが、地稽古と呼ばれる、試合を模した稽古で相手から1本が取れると嬉しかったり、命を削って真剣勝負を行えるという点においては素晴らしいスポーツであると感じています。また、稽古終わりに仲間と遊びに行ったりなど、そういった面も今思い出すと感慨深いです。

 夏はまだまだ続きます。バテている暇はありません。毎日、毎時間、毎秒を大切にして、有意義な時間の使い方をしましょう。今しかできないことを社会や学校のルールの範囲で行い、良い思い出を作れたらいいなと思います。

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2022年7月21日 (木)

【第739回】「自分だけのStory」K. M. (家庭)

 本校合唱部は、今年度8月に東京芸術劇場で行われる全国高等学校総合文化祭「とうきょう総文2022」の合唱部門に金沢西高等学校合唱部の皆さんと一緒に石川県代表として参加させていただくことになりました。全国高等学校総合文化祭は、全国から各都道府県を代表する高校生が集結し、芸術・文化を披露する高等学校の文化の祭典で、演劇、合唱、吹奏楽、日本音楽、郷土芸能、書道など19部門で構成されており、コロナウィルス感染症拡大を乗り越え、今年度は東京で開催されることになりました。この文化祭で本校は「Story」を歌う予定になっています。この曲は、AIが作詩、2SOULが作曲したもので映画「ベイマックス」の主題歌になった曲です。合唱は、言葉と音楽の力によってメッセージを伝えることができる芸術であるため、歌詞の内容を理解し、思いを馳せることが大切です。歌詞の中にある「私が君を守るから あなたの笑う顔が見たいから」という部分に、私は情熱とエネルギーを感じ勇気付けられます。自分のために頑張ることはもちろんのこと、「誰かの笑顔のために」頑張れることはとても素敵なことです。皆さんも「自分のため」に、そして「誰かの笑顔のために」頑張れるものを見つけ、努力を重ね、そして、「染まる色はそれぞれ違うけど」自分色に染められた「自分だけのStory(人生)」を作っていってほしいと願っています・・・・。

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2022年7月14日 (木)

【第738回】「教師生活32年、こんな経験したことがない。」尾谷 力 (地歴・公民)

「教員ブログ」、今回は地歴公民科の尾谷 力が担当です。

皆さんは「ど根性カエル」というアニメを知ってますか。私が小学生の時に放送されたアニメなので知らない方も多いと思いますが、その後再放送やリメイク版、ドラマで実写化もされた人気のアニメです。

ストーリーは、主人公のひろし(中学生)が転んだ際に胸で潰してしまったカエルが「ど根性」でひろしのTシャツに貼り付いて、平面ガエル「ピョン吉」としてTシャツの中で生き延びて、仲間達と繰り広げるドタバタを描いたものです。

そのアニメの登場人物に町田先生という白髪混じりの歴史の先生がいます。ひろしたちの巻き起こすトラブルに、この町田先生が号泣しながら「教師生活25年、こんな経験したことがない。」と嘆くシーンが度々登場します。


前置きが長くなりましたが、私は先日生徒会主催の「千里浜清掃ボランティア」に声をかけていただき、教師生活32年目にして初めて「ボランティア」に参加してきました。

作業予定の海岸に到着したのは10時前。海水浴やバーベキューを楽しむグループや家族連れがちらほら見える中、いよいよ作業開始です。

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暑い中での作業はきつく大変でしたが、参加した生徒たちは指示を受けるまでもなく積極的にゴミを拾ってまわり、僅か2時間で相当な量のゴミを拾い集めることができました。

終わってみるとあっという間で、部活動とは一味違った充実した時間を過ごすことができました。ど根性ガエルの町田先生ではありませんが、「教員先生32年、こんな経験したことない。」といったところです。

その上でこういった生徒会活動でも頑張る生徒たちの存在を改めて再認識できた、貴重な1日となりました。

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遊学館高校というと「部活動」というイメージが強いかもしれません。しかし遊学館の実態は部活動だけではありません。

部活動で活動する生徒たちとともに、

学校の部活動にはない競技で頑張る生徒、
受験の目標を達成しようと頑張る生徒、
生徒会活動で頑張る生徒、

多くの生徒が、さまざまな場面で、いろいろな形で頑張っています。(手前味噌ですが)そんな生徒たちを支え、応援する先生方もたくさんいます。


集めたゴミの山と綺麗になった海岸を眺め、久しぶりに爽やかな汗をかいて心地よくなっていると、ふと部活動の引率で行った夏合宿を思い出しました。


夢に向かって頑張る皆さん。汗がだらだらと流れる夏の勉強や練習、さまざまな活動を楽しんでください。地味で何の変化もない毎日の活動を楽しむことができたら、あなたは夢を叶えることができるはずです。

この原稿を書く放課後のひと時。ボールの弾む音に交じって、野球部の応援に向かう吹奏楽部の練習する音楽が今日も校舎に響いています。

頑張れ、遊学館の仲間たち!

2022年7月 7日 (木)

【第737回】「特別な夏を大切に。」大嶋 直樹 (芸術)

 現3年生が入学してきた春に感染症が流行して、思い描いていた高校生活が奪われる時間が続いた。たくさんの事に挑戦したくてもあらゆる事に制限され、どうせ努力しても・・・・と感じることが普通になってしまった。
 それでも、人生一度きりの高校生活をウィルスに奪われてたまるものかと、歯を食いしばり過ごしてきたみんなの姿は、これまでの3年生とは一味違った逞しさを感じる。
 今年の夏から高校野球の球場での応援が再び許可され、吹奏楽部も野球部と共に甲子園を目指し熱い応援に備えている。炎天下の中で応援し続ける事は容易なことではないけど、この夏にしかできない経験を大切にしてまた一つ成長して欲しい。
 この夏が長い人生の中でも特別な通過点になる事を心から願っている。

2022年6月30日 (木)

【第736回】「今、思うこと」O. M. (国語)

マスクをはずした君の顔が見たい

みんながみんな  今日もマスク  はずしたくてもはずせない  現実
それは感染症対策?  それは他人の目?  それは自分自身の心のバリアー?
そんな暮らしがもう2年半も続いている

マスクをはずした君の反応が知りたい

教室では  今日も深くかぶった前髪とマスクの間から  じっとみつめるまなざし

君は笑ってるの?  君は怒ってるの?  君は嘆いているの?  君は・・・?
君の反応が分からない
今のそんなにおもしろくなかった?  今のそんなにわからなかった?   声に出して教えてほしい

無反応の応答   声に出さない感動   授業中の憂鬱

日本の小学校6年生の女の子  約半数は  自分の素顔を人に見せることは今さらできないらしい
アメリカの研究  幼少期の子供は人の口角の動きで感情を読む練習をするので
今のままでは知能の低下があるとかないとか

ネット上を駆け巡る  情報  見失う  方向  もっと早く気づくべきだった  この悪影響

3密の回避  消毒液  変異株  ワクチン  ファイザー  モデルナ  副反応  そしてコロナ禍
独り歩きする薄気味悪い言葉達

新しい生活様式ってなんだ  僕らの生活は昔から変わらない
食べて   飲んで   笑いあって   話し合って   誰かを大切に思って    そして眠る
どの時代も   僕らの生活は僕らのもの   どこかの誰かに決して奪われたりしない

マスクをはずした君の本当の声が聞きたい

今は「まだ」なのかもしれないけれど  こんな毎日を当たり前に思ってしまうのが怖い
黙食  黙浴  無反応   次は何を無くせばいい?
僕らは全力で毎日を生きる  おかしなことにおかしいと思えることが  正気を保てるささやかな抵抗
マスクだらけの現実をおかしいと言える  だから今はまだ我慢できる
サムデイ  いつの日かきっと

マスクをはずして笑い合いたい
マスクをはずして叫び合いたい
マスクをはずして歌い合いたい

マスクをはずして  もっと大きな声で  

君の未来のために

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夜明け前  誰もいない  初夏の海岸  マスクをした少年

君は誰のために
頑張っているのか・・・