2022年7月21日 (木)

【第739回】「自分だけのStory」K. M. (家庭)

 本校合唱部は、今年度8月に東京芸術劇場で行われる全国高等学校総合文化祭「とうきょう総文2022」の合唱部門に金沢西高等学校合唱部の皆さんと一緒に石川県代表として参加させていただくことになりました。全国高等学校総合文化祭は、全国から各都道府県を代表する高校生が集結し、芸術・文化を披露する高等学校の文化の祭典で、演劇、合唱、吹奏楽、日本音楽、郷土芸能、書道など19部門で構成されており、コロナウィルス感染症拡大を乗り越え、今年度は東京で開催されることになりました。この文化祭で本校は「Story」を歌う予定になっています。この曲は、AIが作詩、2SOULが作曲したもので映画「ベイマックス」の主題歌になった曲です。合唱は、言葉と音楽の力によってメッセージを伝えることができる芸術であるため、歌詞の内容を理解し、思いを馳せることが大切です。歌詞の中にある「私が君を守るから あなたの笑う顔が見たいから」という部分に、私は情熱とエネルギーを感じ勇気付けられます。自分のために頑張ることはもちろんのこと、「誰かの笑顔のために」頑張れることはとても素敵なことです。皆さんも「自分のため」に、そして「誰かの笑顔のために」頑張れるものを見つけ、努力を重ね、そして、「染まる色はそれぞれ違うけど」自分色に染められた「自分だけのStory(人生)」を作っていってほしいと願っています・・・・。

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2022年7月14日 (木)

【第738回】「教師生活32年、こんな経験したことがない。」尾谷 力 (地歴・公民)

「教員ブログ」、今回は地歴公民科の尾谷 力が担当です。

皆さんは「ど根性カエル」というアニメを知ってますか。私が小学生の時に放送されたアニメなので知らない方も多いと思いますが、その後再放送やリメイク版、ドラマで実写化もされた人気のアニメです。

ストーリーは、主人公のひろし(中学生)が転んだ際に胸で潰してしまったカエルが「ど根性」でひろしのTシャツに貼り付いて、平面ガエル「ピョン吉」としてTシャツの中で生き延びて、仲間達と繰り広げるドタバタを描いたものです。

そのアニメの登場人物に町田先生という白髪混じりの歴史の先生がいます。ひろしたちの巻き起こすトラブルに、この町田先生が号泣しながら「教師生活25年、こんな経験したことがない。」と嘆くシーンが度々登場します。


前置きが長くなりましたが、私は先日生徒会主催の「千里浜清掃ボランティア」に声をかけていただき、教師生活32年目にして初めて「ボランティア」に参加してきました。

作業予定の海岸に到着したのは10時前。海水浴やバーベキューを楽しむグループや家族連れがちらほら見える中、いよいよ作業開始です。

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暑い中での作業はきつく大変でしたが、参加した生徒たちは指示を受けるまでもなく積極的にゴミを拾ってまわり、僅か2時間で相当な量のゴミを拾い集めることができました。

終わってみるとあっという間で、部活動とは一味違った充実した時間を過ごすことができました。ど根性ガエルの町田先生ではありませんが、「教員先生32年、こんな経験したことない。」といったところです。

その上でこういった生徒会活動でも頑張る生徒たちの存在を改めて再認識できた、貴重な1日となりました。

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遊学館高校というと「部活動」というイメージが強いかもしれません。しかし遊学館の実態は部活動だけではありません。

部活動で活動する生徒たちとともに、

学校の部活動にはない競技で頑張る生徒、
受験の目標を達成しようと頑張る生徒、
生徒会活動で頑張る生徒、

多くの生徒が、さまざまな場面で、いろいろな形で頑張っています。(手前味噌ですが)そんな生徒たちを支え、応援する先生方もたくさんいます。


集めたゴミの山と綺麗になった海岸を眺め、久しぶりに爽やかな汗をかいて心地よくなっていると、ふと部活動の引率で行った夏合宿を思い出しました。


夢に向かって頑張る皆さん。汗がだらだらと流れる夏の勉強や練習、さまざまな活動を楽しんでください。地味で何の変化もない毎日の活動を楽しむことができたら、あなたは夢を叶えることができるはずです。

この原稿を書く放課後のひと時。ボールの弾む音に交じって、野球部の応援に向かう吹奏楽部の練習する音楽が今日も校舎に響いています。

頑張れ、遊学館の仲間たち!

2022年7月 7日 (木)

【第737回】「特別な夏を大切に。」大嶋 直樹 (芸術)

 現3年生が入学してきた春に感染症が流行して、思い描いていた高校生活が奪われる時間が続いた。たくさんの事に挑戦したくてもあらゆる事に制限され、どうせ努力しても・・・・と感じることが普通になってしまった。
 それでも、人生一度きりの高校生活をウィルスに奪われてたまるものかと、歯を食いしばり過ごしてきたみんなの姿は、これまでの3年生とは一味違った逞しさを感じる。
 今年の夏から高校野球の球場での応援が再び許可され、吹奏楽部も野球部と共に甲子園を目指し熱い応援に備えている。炎天下の中で応援し続ける事は容易なことではないけど、この夏にしかできない経験を大切にしてまた一つ成長して欲しい。
 この夏が長い人生の中でも特別な通過点になる事を心から願っている。

2022年6月30日 (木)

【第736回】「今、思うこと」O. M. (国語)

マスクをはずした君の顔が見たい

みんながみんな  今日もマスク  はずしたくてもはずせない  現実
それは感染症対策?  それは他人の目?  それは自分自身の心のバリアー?
そんな暮らしがもう2年半も続いている

マスクをはずした君の反応が知りたい

教室では  今日も深くかぶった前髪とマスクの間から  じっとみつめるまなざし

君は笑ってるの?  君は怒ってるの?  君は嘆いているの?  君は・・・?
君の反応が分からない
今のそんなにおもしろくなかった?  今のそんなにわからなかった?   声に出して教えてほしい

無反応の応答   声に出さない感動   授業中の憂鬱

日本の小学校6年生の女の子  約半数は  自分の素顔を人に見せることは今さらできないらしい
アメリカの研究  幼少期の子供は人の口角の動きで感情を読む練習をするので
今のままでは知能の低下があるとかないとか

ネット上を駆け巡る  情報  見失う  方向  もっと早く気づくべきだった  この悪影響

3密の回避  消毒液  変異株  ワクチン  ファイザー  モデルナ  副反応  そしてコロナ禍
独り歩きする薄気味悪い言葉達

新しい生活様式ってなんだ  僕らの生活は昔から変わらない
食べて   飲んで   笑いあって   話し合って   誰かを大切に思って    そして眠る
どの時代も   僕らの生活は僕らのもの   どこかの誰かに決して奪われたりしない

マスクをはずした君の本当の声が聞きたい

今は「まだ」なのかもしれないけれど  こんな毎日を当たり前に思ってしまうのが怖い
黙食  黙浴  無反応   次は何を無くせばいい?
僕らは全力で毎日を生きる  おかしなことにおかしいと思えることが  正気を保てるささやかな抵抗
マスクだらけの現実をおかしいと言える  だから今はまだ我慢できる
サムデイ  いつの日かきっと

マスクをはずして笑い合いたい
マスクをはずして叫び合いたい
マスクをはずして歌い合いたい

マスクをはずして  もっと大きな声で  

君の未来のために

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夜明け前  誰もいない  初夏の海岸  マスクをした少年

君は誰のために
頑張っているのか・・・

2022年6月23日 (木)

【第735回】「不思議な力」植木 大 (保健体育)

 男子卓球部は、6月の石川県総体(24大会連続優勝)、北信越総体(21大会連続優勝)と学校対抗戦を無事に戦い抜きました。北信越大会の開会式では、昨年の20大会連続優勝を特別表彰していただきました。いただいたトロフィーには感謝という文字が刻まれています。開催県、富山県委員長のK先生から事前に私の好きな言葉を聞かれまして「感謝」とお伝えしたところ、お気遣いいただきました。
とても素敵なトロフィーに感動しています。K先生、ありがとうございました。
 思い返すと何度も負けを覚悟した試合を思い出します。あと1点で負けという試合も多々ありました。しかしながら、不思議な力が勝利へと導いてくれます。言葉では説明できませんが、とてつもない力がそこに存在します。私は神様などの存在は信じてはいませんが、人には不思議な力があり、運だとか気の流れなどをしばしば感じることがあります。
もちろん不思議な力だけで勝利しているとは言いません。そこには生徒たちの日頃の努力や色々なものに対しての準備があってのことだと思います。
 しかし、勝負の世界にいると不思議な力に遭遇します。私はその力を手に入れたく、生徒たちには日頃の生活の過ごし方や練習に対する姿勢などを話します。卓球部がおこなっている小学生の見守り活動はその一つです。私自身も生徒と一緒に見守り活動やゴミ拾いを実施しています。ゴミ拾いで不思議な力が手に入るとは言いませんが、生徒や私にとって何らかのプラスがあることは間違いありません。今後も継続していこうと思います。
 そして「感謝」です。「感謝」の気持ちが生徒たちの成長を高め、人間力をアップさせ、不思議な力を与えてくれるものと信じています。トロフィーに刻まれた「感謝」を眺めながら、私自身が「感謝」を忘れないように日本一を目指し努力していこうと誓いました。

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