【第727回】「待ちに待った、バス遠足」Y. A. (養護)
毎年、4月末になると楽しみにしている行事が“遠足”です。コロナ禍となってからは、バス遠足に変わり、県外になかなか行けない中、ちょっとした県外旅行を味わえる貴重な機会となりました。
私は、2年生の白川郷・高山市の遠足に同行しました。集合時間が早いにも関わらず、多くの生徒が集まっており、嬉しそうな生徒やまだ眠そうな生徒、めんどくさそうな表情の生徒など様々な表情が見受けられました。
バスに乗り込み、白川郷へ。滞在時間は30分程度でしたが、川やまだ雪が積もっている山々の景色が美しく、生徒たちも楽しそうに写真を撮っている姿が印象的でした。生徒に白川郷が世界遺産に登録されていることを伝えると、目を丸くしてびっくりしており、「なぜ世界遺産なのか?」と興味をもった様子に、学内の学びだけでは経験できない学びがこのような学外行事にはあるのだと痛感しました。
白川郷を散策した後は、高山市内へバスで移動。少しわき道を進むとお店屋さんが並んでおり、小京都のような風情のある雰囲気で散策しているだけでも楽しめました。生徒たちはご当地グルメの高山ラーメンやお団子や飛騨牛の串焼きなどを食べ、楽しんでいました。また、多くの生徒がお土産を買っており、家族のためにお土産を吟味し、満足のいくものを購入して誇らしげな生徒の姿を見て、微笑ましい気持ちになりました。
帰りのバスでは疲れているのか行きよりも静かになっていましたが、大きな体調不良者もなく、無事帰路につけたため、ほっとしました。バス遠足を楽しめた生徒、学校行事が苦手で疲れてしまった生徒など様々な思いの生徒がいたと思いますが、一つの思い出として心に残ったのではないでしょうか。
続くコロナ禍で遠足、修学旅行、学園祭などの学校行事が中止や制限されてしまうことが多く出てくると思います。しかし、少しでも多く生徒の思い出となる行事ができるように養護教諭として日頃の感染対策の重要性を発信していきたいと思います。
最後に、コロナが収束しマスクなしの日常生活が取り戻せるよう祈って、高山市内で撮影した疫病除けのご利益のある“さるぼぼ”の写真を掲載します。生徒やその家族、教職員の皆さまが健康に過ごせますように…。