2022年11月24日 (木)

【第757回】「苦手でも」S. M. (数学)

 仲直りできるという表紙につられて本を買いました。英語の本です。

 中学校、高校と英語が苦手で逃げてきましたが、大学、社会人と英語に触れる機会があり、勉強する機会が増えました。なぜ苦手だと思っていたのか。単語を覚えられなかったから、文法が解らなかったから。苦手だから、解らないからと理由をつけて勉強しなかったのだと思います。もっと頑張ればよかった。

 表紙に惹かれて買った英語の本は、言葉の違いから考える本でした。違いを知り、解らないところが解ると面白い。苦手だと思っていたことでも、知ることが楽しく、気が付けば本屋で英語の本を手に取ることが多くなりました。今はコロナで旅行を控えていますが、次の機会に向けて学び直そうと思っています。

 「苦手」
 「解らない」
 「将来、必要ない」

 今は苦手で勉強したくないと思っていることでも、その考え方や知識を知っているということが役に立つことがあります。自分には必要ないからと思っていたことが必要になることがあります。必要になったときに学ぶこともできますが、チャンスを逃すかもしれません。今できることに一生懸命に取り組むことが、チャンスを掴む近道です。苦手なことと仲直りすることは難しいかもしれませんが、前向きに頑張ってみませんか。

2022年11月17日 (木)

【第756回】「ハロウィン・ナイト」S. J. (地歴・公民)

20221117

 10月29日(土)に、本校にてハロウィン・ナイトという企画が開催されました。これは中学1・2年生および、保護者を対象としたイベントです。体育館では、吹奏楽部の演奏やバトントワリング部の演技が披露され、教室等ではストリートダンス部によるフラッシュモブや生徒会企画のお化け屋敷、eスポーツ部によるゲーム体験などが行われました。
 私も当日は軽音楽部のバンドのドラマーとして参加しました。都合で出演できなくなったドラマーの代役でしたが、久しぶりにバンドで演奏しました。多くの方が観てくださりとても楽しい思い出となりました。コロナ禍の前は学園祭で教員バンドなどもやっていましたが、今回、生徒たちとともに演奏し、少し青春時代に戻った感じになりました。
 少しずつではありますが、コロナ禍前のような学校行事が開催されるようになってきています。学園祭や体育祭などでは、意外な人物がリーダーシップを発揮したり、特技を披露するなど普段とは異なる生徒たちの一面が見れて、教員にとっても良い機会となります。本校には、ストリートダンスやeスポーツなど他校にはない珍しい部活動もあります。本校の受験を考えている中学生の皆さん!ぜひ本校で個性を発揮し、一緒に楽しい学校生活を築いていきましょう!

2022年11月10日 (木)

【第755回】「少しの成長」清水 汐音 (国語)

 大切なものを大切にする
 当たり前のことが出来ている人はどのくらいいるだろう?

 ある尊敬する女性が、最近呟いていた。


 一人暮らしを始めて3年。変化したことは多いが、一番は家族との距離だろう。毎日顔をあわせ、わざわざ会いに行かなくてもそこにいる生活から、会いに行かなければ会えない生活になった。正直、実家で生活しているときは「家族の大切さ」なんてものは感じていなかったと思う。距離が近すぎたのだ。幼いころから喧嘩は絶えなかったし、高校生になれば自分で精一杯。大学生になっても、まだまだ自分の幼さは変わらず、感謝の言葉を口にすることは少なかったように思う。

 一人暮らしを始めて自分で全てやるようになり、祖母や母のありがたさを痛感した。実家に戻れば、これ持っていきなとおいしいものをもらったり、ご飯に連れて行ってくれたり、他にも様々な形で愛情を注がれていることに毎回気づかされる。「お母さんみたいなお母さんになりたい」なんて言葉には全く共感できなかったが、今なら分かる気がしている。
 帰るたびになぜか喜んでいる妹もいるし、弟はある日突然髪の毛がアフロになっていたり、ピンクになっていたりする。その「いつも」が私を安心させるし、また帰ってきたくなる。私にとって家族は「大切なもの」だ。

 そんな家族を大切に出来ているのかと問われると、まだ胸を張って言えるほどにはなれていない。実家に帰るとやはり甘えてしまうし、感謝を改めて伝えるのもなんだか照れてしまう。まだまだ立派なプレゼントを渡すこともできない。反対に最近、祖母に旅行に連れて行ってもらい、いつまで元気でいてくれるのかななんて考えたりもした。
 来年からは、一人暮らしをやめて実家に戻る予定だ。今の気持ちを見失わずに、自分なりの「大切にする」を表現していきたい。

2022年11月 3日 (木)

【第754回】「終わり 始まり」S. Y. (保健体育)

10月22日(土)私にとって4回目の選手権が幕を閉じた。

勝負には『勝ち』か『負け』しか存在しない。

またしても、石川県の頂点に立つことは出来なかった。

毎年受け継がれる伝統、新たに加わる歴史。

この日流した涙は、新たなスタートを切るための涙だ。

終わりが来るときは、始まりの合図でもある。

立ち止まらず前に進もう。全てを受け止めて前を向こう。

また、ここから新たな歴史を刻めるように。

次はみんなでうれし涙のスタートをきれるように。

 

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2022年10月27日 (木)

【第753回】「愛する人」S. R. (国語)

 前回の先生ブログ(2021年4月15日 (木)「軽音同好会、はじめました」)から1年以上たち、「軽音楽同好会」から「軽音楽部」に昇格(?)することができました。様々な面で協力してくださっている先生方・地域の方・楽器屋さん、いつもありがとうござます。

 びっくりすることに今年入部した部員で私の先生ブログから遊学館高校軽音楽部の存在を知ったという子がいたので、軽音楽部に興味がある中学生や在校生に私たち軽音楽部のことをもっと知ってもらえるように、今回も軽音楽部をテーマに書いていきます。

 遊学館高校軽音楽部は、はじめは女子4人で始めた同好会でしたが、今や男女26人の部員を抱える部活になりました。個性豊かでかわいくて大切なみんなと日々楽しく音楽をしています。しかし、部員が増えたことで目標や意識の共有をしきれていないと感じることもあり、「なんのために軽音楽部をやっているのだろう?」と思う日もありました。
 そんな日々に、大学時代を過ごした群馬・高崎のあるライブハウスが休業するというニュースが飛び込んできました。震える手で立ったあの場所が、観客が手を上げて自分たちの演奏を聴いてくれたあの景色が、憧れのバンドマンをみたあのステージが、なくなってしまう。ライブハウスを守りたい、そのために自分ができることは…。そう考えたとき、軽音楽部で音楽を愛する人を育てることがライブハウスの利用者の増加につながるのではないかという考えが浮かびました。
 正直私は遊学館の周りの金沢のライブハウスにはあまり思い出がありません。ですが、私と同じ音楽を愛するバンドマンたちが愛した地元金沢のライブハウスに貢献することが、「ライブハウス」という文化を守ることにつながるのではないか、そう思えました。小さな箱・地元の箱には、いろいろな景色が詰まっています。地域のバンドマンの血が流れています。誰かの思い出の場所を守れますように、これからも誰かの思い出の場所になりますように、そんな思いで部員全員を大切に、これからも遊学館で自分にしかできないことを探していきます。

(FOMARE「愛する人」を聴きながら)   202210271_3
   
2018,09,24(trust55)→