【第762回】「新しい挑戦をしよう」T. Y. (英語)
日本中が熱狂したサッカーのワールドカップも終わり、もうすぐ新しい年を迎えます。私はサッカーも見ますが、今年一番楽しませてくれたのは大リーグで二刀流で活躍する大谷翔平選手です。毎朝大谷選手の試合結果をチェックするのが日課でした。来年のWBCも楽しみでしかたありません。
私も今年は二刀流に挑戦しました。今まで遊学館高校では英語を担当していましたが、今年度は情報も教えています。私が高校生の頃は「情報」という科目がまだなく、家にはパソコンもスマホもない時代でした。情報化がもたらした生活の変化やコミュニケーション手段の発達について教えるたびに、「私が高校生の頃は友達と待ち合わせするときは家に電話して約束するしかなかった」とか、「集合写真をみんなでシェアするときはまずフィルムを現像して写真を焼き増しして、遠くに住んでいる友達だったら郵送しなければいけなかった」と昔話をたくさんしてきました。今ではほとんどの人がスマホを持っていますから、待ち合わせする前から友達の居場所がGPSでわかったりしますし、集合写真なんてスマホで撮ってSNSを使えば一瞬で全員に送れますよね。ほんの数十年しか経っていないというのに、私たちの生活は本当に大きく変わったと気づかされます。
ところで、今年から新しくなった「情報Ⅰ」ではPythonという言語を使ってプログラミングを学習します。プログラミングを教えるのは初めてで、私にとっては試行錯誤をしながらの挑戦でした。プログラミングの学習に入ったとたんに英単語や演算子がたくさん出てきてびっくりした人がたくさんいたのではないでしょうか。2学期期末考査の後では「難しくて全然できなかった」という声が多かった一方、「前から興味があった」とか「将来プログラミングの仕事をしたい」という声もあり、とてもうれしく思いました。プログラミングを学ぶのはプログラミング言語を覚えることが目的なのではなく、自分の目の前にある問題をどうやって解決していくか考える力を身につけることが大切なのです。Pythonの見た目の難しさに負けずに「考えること」に挑戦してほしい。高校生のみなさんが今の私の年齢になる頃には、きっと現在はまだ想像ができないほど生活にいろんな変化が起こっていることでしょう。その時代の変化に対応できる「考える力」「生きる力」を身につけて高校を卒業してほしいと思いながら授業をしています。また来年プログラミングを教えることがあれば、今年よりもっと楽しく興味が持てる授業をすることに挑戦したいと思っています。
みなさんも新しい年を迎えたらなにか新しい挑戦をしてみませんか。