2016年9月 8日 (木)

【第442回】 「イチローが嫌いだ」I. I. (国語)

 「イチローが嫌いだ」は、リオジャネイロオリンピック期間中、テレビで流れていたある企業のCMです。
 それに関するあるブログを引用してみたいと思います。

42歳という年齢ながら、未だ躍動感あふれるプレーを見せるイチロー選手。

日本のみならず、アメリカでも多くの人から愛され、尊敬を集めるイチロー選手を、公に「嫌いだ」と語る4人のアスリートが出演する動画が注目を集めています。

動画に登場するのは国際大会でも活躍する、競泳の一ノ瀬メイ選手、車イステニスの三木拓也選手、走り幅跳びの芦田創選手、そして棒高跳びの山本聖途選手の4人。

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、限界という言葉が言い訳みたいに聞こえるから」一ノ瀬メイ選手

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、自分にウソがつけなくなるから」三木拓也選手

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、努力すら楽しまなきゃいけない気がするから」芦田創選手

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、どんな逆風もチャンスに見えてくるから」山本聖途選手

素晴らしい結果を残し続けているにも関わらず、まだ上を目指し続けるイチロー選手を尊敬しているからこそ、あえて「嫌いだ」と語る4人の選手たち。

そして、動画はこう続きます。

でも、同じ人間のはずだ。

「イチロー選手にできるのだから、自分にできない理由はない」という強い意志を感じる言葉。

そして、それはそのまま私たち一般の人たちにも当てはまる言葉なのかもしれません。

「どんな状況やどんな環境、さらにはどんな年齢になったとしても上を目指し、努力し続けることでしか何かを成し遂げることはできない」

胸に突き刺さるトップアスリートからのメッセージです。

 僕のように平凡でたいした努力をしていない人間には悲しくなるくらい素敵な話です。
 でも遊学館には、イチローのように高い志を掲げて、努力している生徒がたくさんいます。
 イチローのようになれなくても、イチローのように努力することができるはずだと信じて頑張っている生徒がたくさんいます。
 そんな生徒を応援するのが僕ら遊学館教員の仕事です。

 頑張れ、遊学生!

2016年9月 1日 (木)

【第441回】 遊学講座ダンス 学園祭発表磯部 早紀 (数学)

 今年は体育館の工事のため、学園祭1日目は金沢歌劇座で行われます。そしてその1日目に、遊学講座『ダンス』の発表としてダンスを躍らせていただきます。テーマは“ホラー”です。夏休みを利用して、金沢市民芸術村や学校の校内で練習してきました。1年生14人、2年生2人で1年生が圧倒的に多く、8割以上が初心者ですが、生徒たちは一生懸命練習していました。
 生徒の懸命な姿、そして楽しみながらダンスする姿に心打たれました。難しい振り付けもありましたが、どうせ私にはできないと愚痴を言いながらダンスをした生徒は1人もおらず、生徒同士で教え合うという姿勢が見られ、本当にうれしかったです。
 本番では、金沢歌劇座のスタッフのお力、そして生徒や先生方のお力をお借りし、生徒に少しでもダンスが楽しいと言ってもらえるように尽力していきます。よろしくお願い致します!

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2016年8月25日 (木)

【第440回】 この夏,英語にチャレンジA. K. (理科)

 毎日,暑い暑いと言っていますが,夜は秋の虫の声が聞こえてきています。8月も後半になりました。
 この夏休み中,道やお店で遊学館の生徒の皆さんに出会うことがありました。いつも元気にあいさつや,一緒に連れて歩いているうちの小学生にも,気さくに声をかけてくれて,皆さんの優しさがとてもうれしかったです。
  この間,学校からの帰り道に,外国人観光客の家族から道を聞かれました。日本語は,全く通じず,英語で,です。私は,英語がとても苦手なのですが,21世紀美術館に行きたいこと,バスに乗ったほうがいいか,もしバスに乗るならどこから乗ればいいのか等,相手の言っていることは,なんとか理解できました。ところが,答えるのがかなりたいへんで・・・結局,今いる場所から近かったので一緒に行きました。歩いている間もいろいろ話しをして,相手もかなりゆっくり話してくれて,言っていることは分かるのですが,返事は言いたいことの半分も言えませんでした。21世紀美術館に到着して,別れた後,学校が観光地の近くなので,今後もこのようなことがあるにちがいないし,道を説明できたらかっこいいよな〜と思って,しばらく英語からは遠ざかっていたのですが,ラジオの英会話を聞くことにしました。学生時代は,入試のためにいやいややって,受験が終わったら断捨離した英語でしたが,今は目標があるからか,ちょっとだけ楽しい。と同時に,いつも子供と一緒にイッテQの出川イングリッシュを笑いながら見ていましたが,実際に話しかけられて,出川さんは実はすごいんだ!!と思いました。英会話は度胸も大事なのかもしれません。ラジオの3日坊主はなんとかクリアしました。効果を過大に期待せずに,地味に続けていこうと思います。

2016年8月18日 (木)

【第439回】 真剣勝負A. K. (保健体育)

松下幸之助の大ベストセラー「道をひらく」に「真剣勝負」という説話があります。
以下、引用します。

  面に小手、胴を着けて竹刀で試合をしている間は、
  いくら真剣にやっているようでも、まだまだ心に隙がある。
  打たれても死なないし、血も出ないからである。
  しかしこれが木刀で試合するとなれば、いささか緊張せざるを得ない。
  打たれれば気絶もするし、ケガもする。死ぬこともある。
  まして真剣勝負ともなれば、一閃が直ちに生命にかかわる。
  勝つこともあれば、また負けることもあるなどと呑気なことをいっていられない。
  勝つか負けるかのどちらか一つ。負ければ生命がとぶ。
  真剣になるとはこんな姿をいうのである。

  人生は真剣勝負である。
  だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。
  もちろん窮屈になる必要はすこしもない。
  しかし、長い人生ときには失敗することもあるなどと呑気にかまえていられない。
  これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえでいいわけがない。
  真剣になるかならないか、その度合いによってその人の人生はきまる。

  大切な一生である。
  尊い人生である。
  今からでも決しておそくはない。
  おたがいに心を新たにして、
  真剣勝負のつもりで、
  日々にのぞみたいものである。

私はこれを読んでから、常に見えるところにこの文章を貼っています。
何度も読み返し、本当にできているのか?と自問自答しながら…。

生徒のみなさん、夏休みをどのように過ごしていますか?
2学期からは、自分の夢や目標を叶えるために真剣勝負をしてみませんか?

2016年8月11日 (木)

【第438回】 インターハイA. H. (数学)

 先日まで、平成28年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会が岡山県岡山市のシティライトスタジアムで開催されていました。私の高校時代には手の届かない遥か彼方の夢舞台であったそのインターハイに、引率という形で2年連続参加させていただきました。
 初めて岡山県の陸上競技場に行きましたが、会場に入った途端、やはり空気が違いました。全国の地方大会を勝ち進んできた強者たちが集う場でした。競技場内を歩いていれば、日本代表としてオリンピックに出場していた方々も観戦に来ていたり、愛読している月刊陸上競技に取り上げられている選手がいたり、「これがインターハイだ」と気分が高揚しました。
 でも高校時代、私は一度もインターハイに出たいと思ったことがありません。遠すぎて叶うはずがないと思い、目標にもしていませんでした。インターハイは自分とは別格の選手たちが出場する大会という感覚です。しかしそのように考えた時点で私の陸上競技人生は終わっていたのかもしれません。限界を自分で作ってはいけないと、必死に練習をする日々でした。ただ目標はどこにあったのか。少しでもタイムを縮めるための練習であって、上位の大会に出場するためではなかったなと思います。けれどそこに明確な目標があったら、いったいどのように変わっていたのか。もっと具体的に練習方法を考えることができ、もっと一つ一つの練習に気持ちが入り、もっと気持ちを高めていろいろな大会に臨めたのではないかと、今になって後悔してしまいます。インターハイの空気を感じ、改めて、目標をもつことや何かに真剣に取り組むことの大切さを実感しました。全力で挑むことの難しさも。
 インターハイ選手にはインターハイ選手の目標があるように、陸上選手には陸上選手の目標があるように、生徒のみなさんにも一人一人にあった目標を持ってほしいと思います。目標をもつことでやるべきことも明確になり、何かに真剣になれるはずです。