【第738回】「教師生活32年、こんな経験したことがない。」尾谷 力 (地歴・公民)
「教員ブログ」、今回は地歴公民科の尾谷 力が担当です。
皆さんは「ど根性カエル」というアニメを知ってますか。私が小学生の時に放送されたアニメなので知らない方も多いと思いますが、その後再放送やリメイク版、ドラマで実写化もされた人気のアニメです。
ストーリーは、主人公のひろし(中学生)が転んだ際に胸で潰してしまったカエルが「ど根性」でひろしのTシャツに貼り付いて、平面ガエル「ピョン吉」としてTシャツの中で生き延びて、仲間達と繰り広げるドタバタを描いたものです。
そのアニメの登場人物に町田先生という白髪混じりの歴史の先生がいます。ひろしたちの巻き起こすトラブルに、この町田先生が号泣しながら「教師生活25年、こんな経験したことがない。」と嘆くシーンが度々登場します。
前置きが長くなりましたが、私は先日生徒会主催の「千里浜清掃ボランティア」に声をかけていただき、教師生活32年目にして初めて「ボランティア」に参加してきました。
作業予定の海岸に到着したのは10時前。海水浴やバーベキューを楽しむグループや家族連れがちらほら見える中、いよいよ作業開始です。
暑い中での作業はきつく大変でしたが、参加した生徒たちは指示を受けるまでもなく積極的にゴミを拾ってまわり、僅か2時間で相当な量のゴミを拾い集めることができました。
終わってみるとあっという間で、部活動とは一味違った充実した時間を過ごすことができました。ど根性ガエルの町田先生ではありませんが、「教員先生32年、こんな経験したことない。」といったところです。
その上でこういった生徒会活動でも頑張る生徒たちの存在を改めて再認識できた、貴重な1日となりました。
遊学館高校というと「部活動」というイメージが強いかもしれません。しかし遊学館の実態は部活動だけではありません。
部活動で活動する生徒たちとともに、
学校の部活動にはない競技で頑張る生徒、
受験の目標を達成しようと頑張る生徒、
生徒会活動で頑張る生徒、
多くの生徒が、さまざまな場面で、いろいろな形で頑張っています。(手前味噌ですが)そんな生徒たちを支え、応援する先生方もたくさんいます。
集めたゴミの山と綺麗になった海岸を眺め、久しぶりに爽やかな汗をかいて心地よくなっていると、ふと部活動の引率で行った夏合宿を思い出しました。
夢に向かって頑張る皆さん。汗がだらだらと流れる夏の勉強や練習、さまざまな活動を楽しんでください。地味で何の変化もない毎日の活動を楽しむことができたら、あなたは夢を叶えることができるはずです。
この原稿を書く放課後のひと時。ボールの弾む音に交じって、野球部の応援に向かう吹奏楽部の練習する音楽が今日も校舎に響いています。
頑張れ、遊学館の仲間たち!