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2025年3月 6日 (木)

【第877回】「「家庭科」を学ぶ意義はどこにあるのか」I. M. (家庭)

家庭科は大きく3つの分野で成り立っています。
1つ目は家族、家庭、保育といった、ヒトに関すること。
2つ目は衣食住の生活で、調理や栄養 裁縫、洗濯、掃除などのモノに関すること。
3つ目は消費・経済生活と環境などのおカネに関わる内容です。
学ぶことがたくさんあるのは、私たちの生活は、さまざまなことが絡み合って成り立っているからです。家庭科はそういう意味で、自分の実生活に寄り添った教科と言えます。家族が料理する余裕もないとき、家庭科で学んだ一番だしが取れれば、煮物にも、みそ汁にも、お正月のお節料理だって作ることができます。ボタンが取れたときに自分でつけることができるのも家庭科で裁縫を学んだからです。
生活に関わる基礎知識があれば、自活したときに役に立ちます。

冬に美味しくなる野菜は何なのか? のどが痛い時にはどんな食事をしたらいいのか?
高齢になった家族が生きがいを持って暮らすためにどのような行政の仕組みがあるのか?
汚れてしまった衣服をどのようにキレイに洗濯するか?赤ちゃんの抱っこのしかたは?
クレジットカードの使い方や詐欺にあってしまった時の対処のしかたは?

高校を卒業後、一人暮らしを始める人も多いでしょう。
食事を作るとき、洗濯をするとき、掃除をするとき、買い物をするとき・・・
自分らしい、丁寧で健康的な生活ができますように。
家庭科の授業で学んだことが、皆さんの将来の実生活に少しでも役立てば、本当に嬉しく思います。