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2023年8月17日 (木)

【第796回】「ケニアからの留学生」Y. H. (英語)

 今年は1年生の担任となり、新たなる年をスタートさせることができました。また、ケニアからの留学生を受け持つことになり、我がクラスでは楽しみが増えました。15歳の少年がランナーとして、『Japanese Dream』 を叶えるために日本にやって来たのです。言葉も文化も全く違う国に、単身で乗り込むのは相当の勇気と決断がいると思います。本当に頭が下がります。

 私は石川県に生まれ、駅伝という競技にあまり馴染みがありませんでしたが、遊学館高校に赴任し、駅伝競走の面白さにはまってしまいました。年末の『全国高等学校駅伝競走大会』や大学生の『箱根駅伝』など、年間の楽しみの1つです。都大路を舞台に繰り広げられる熱い戦い、そこを駆け抜ける生徒たちの姿を応援するのはとてもワクワク、ドキドキする一瞬です。
 数年前からケニア人の生徒を迎え入れることにより、さらなる盤石なチーム体制が整い、応援するモチベーションも上がりました。

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 今回で3人目のケニア人留学生を受け持つことになりましたが、毎回、「どんな生徒が来るのかな。」と楽しみにしています。今年のJ君は、今までの2人とは少し違って、何事にも積極的な姿勢が見られます。インターハイに向けた激励会では、何もアドバイスをしなかったにもかかわらず、自らの意気込みを語り、応援してくれる人たちへの感謝の気持ちを表していました。本当にしっかりしている生徒だと感心しました。
 クラスでも、最近は多くの生徒がJ君に話しかける姿を目にします。クラスの一員になっていると感じとても嬉しく思います。学習面においても彼は数学が得意なようで、一生懸命に問題を解いているのですが、言葉の壁もありなかなか正解にたどりつきません。そんな時、クラスの生徒が知っているかぎりの英単語と身振り手振りで教えている姿は本当に微笑ましく「頑張れ」と思います。
 J君にとってこれからの日本での生活は、いろいろなことがあると思いますが、自分の夢をあきらめずに最後まで追いかけてほしいと思います。

『成功する才能とは、あきらめずに自分の夢を追いかけ続けることができる能力である。』

by Ub lwerks

2022年3月 3日 (木)

【第719回】「姉妹校との国際交流」Y. H. (英語)

 今年で3年目を迎えるコロナ禍での生活、世の中は感染力の強いオミクロン株で今までにない感染者数が増加し、人々は不自由な生活をずっと強いられています。
 本校においても修学旅行が中止となり、生徒たちにとっては高校生活の思い出作りが次々となくなっている状況です。また、姉妹校であるフランス・ナンシー市のノートルダム・サン=シジスベール校との交流もなかなか思うようにできない状況です。本来ならば、本校の生徒がシジスベール校に訪問する機会があったのですがこの行事もずっと延期になっています。

 3年前、本校ではシジスベール校の生徒と国際交流をはかるため、十数名の生徒と引率教員2名を招き、お互いに文化交流をはかりました。当時の2年学年会の協力のもと、日本伝統文化や食文化、また部活動の演技披露など、できるだけのおもてなしをさせていただきました。シジスベール校では部活動がなく、本校の演技披露をとても賞賛していました。フランスの殆どの学校では部活動がなく、生徒たちは校外での活動に所属しているそうです。
 また、日本の伝統文化である着物にとても興味を持っているということで、振袖を着る機会を提案したところ、当日は本当に楽しそうにそれぞれのお気に入りのデザインを選んでいたのが印象的です。
 このような、小さな交流から様々な国の文化・習慣に触れることは本当に有意義なものであると思いました。

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 昨年、12月14日、3年ぶりにスカイプでシジスベール校の生徒たちと交流をはかりました。お互いに新メンバーと言うことで、事前に質問を準備し英語での質疑応答の交流が始まりました。最初は、本校の生徒は英語に自信がなく緊張のあまりぎこちない雰囲気でしたが、会話が進むにつれて徐々に活発に発言できるようになり、気がつけば1時間以上の時間が経っていました。最後は、みんな名残惜しく次回のスカイプの約束をしました。

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 このような機会を通じて、生徒1人ひとりがもっと自信を持って自分の意見を発言し、英語に対しての苦手意識を払拭できるチャンスであってほしいと思います。最初はたどたどしい英語かもしれませんが、何よりも大切なのは相手に自分の思いを伝いたいと思う気持ちだと思います。

 スカイプでの交流後、サプライズで ”New Year’s Card” を送ったところ、思いがけずシジスベール校の生徒からも” Card ”が届いていて、みんなで喜びました。以心伝心でした。
 この交流が続き、他国の文化を受け入れそして日本の文化を発信し、お互いに理解を深め、尊重し合える関係を築いていってほしいと願っています。

2020年9月24日 (木)

【第647回】 「部活動と勉強の両立」Y. H. (英語)

 遊学館高等学校といえば部活動の盛んな学校というイメジーが強いはずです。私自身この学校に赴任してから、試合の応援で本当に楽しい時間を過ごしてきました。授業では見ることのできない生徒たちの意外な側面を見ることができる貴重な時間です。

 そんな私も今年度は応援する側から応援される側の部活動の副顧問(女子バスケットボール部)になりました。バスケットボールは私にとって青春を燃やしたとても大切な思い出が詰まったスポーツです。ミニバスと中学までの6年間でしたが、濃厚な時間を過ごすことができました。中学では伝統あるバスケット部として負けることが許されない雰囲気でした。そうゆうこともあり、その当時は毎日が苦しい練習でかなりいやになっていました。しかし、試合に勝利するというものは本当に気分がいいもので、その中で葛藤しながら3年間の部活動を続けてきたと思います。3年生での県大会では、惜しくも2位ということで全国大会を逃してしまいました。今思えば、「苦しい練習」の方が「勝利の喜び」より勝ってしまい、優勝という二文字が薄らいだのだと思います。長年私たちの面倒を見てきてくれたコーチが最後の年であったにもかかわらず、優勝をプレゼントすることができず残念でした。
 高校進学ではチームメイトのほとんどがバスケットの強豪校に進学しましたが、私と数名の仲間はバスケットから離れた高校生活を選択しました。そんな私が遊学館高校で副顧問になるなんて何か縁があったんですかね。

 さておき、青春時代を何かに没頭できるものがあることは幸せなことだと思います。その時はいろいろな問題にぶち当たり悩んだり、苦しんだりすることがあると思いますが、何年後かに振り返るとその辛かった3年間が全て良い思い出になっているはずです。物事をやりきった充実感でいっぱいだと思います。それが部活動であったり勉強であったりしますが、3年間という高校生活で何かを見つけてほしいと思います。できれば文武両道を目指し頑張ってほしいですね。実際、両立することは簡単ではありません。授業中にうとうとしてしまうこともあるでしょう。しかし、努力したことは3年後に必ずあなた達に大きな成果を与えてくれるはずです。
 よく卒業生が学校に訪問してくれますが、いつも揃って言うことは「もっと勉強をしておけば良かった」です。先輩たちが言っているから間違いないですよ。遊学生の皆さん今日から気持ちを切り替えて『部活動と勉強の両立』に励みましょう。

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 今年はコロナ禍で、今まで努力してきた成果を競い合う大会がほとんど中止になり、特に3年生にとってはかなり厳しい年になりました。また、学校生活での思い出を作る行事もなくなり寂しい気持ちになったと思います。いつ収束するか分からない状況ではありますが、今まで学んできた勉強を進学に向け、次のステップに向かって取り組んでほしいと思います。1、2年生はこの教訓を踏まえどんなことが起きるか分からない情勢の中で文武両道を目標に一層取り組んで欲しいと思います。

Go for it!

2019年4月18日 (木)

【第575回】 『 新たなる出発 』Y. H. (英語)

 4月、この季節といえばやはり「桜」。
 今年の入学式は桜が新入生を待ち望んでいたかのように、美しく満開に咲き誇っているなかで無事に行われました。それぞれの家族が入学式の看板と桜をバックにして写真を撮っている姿がとても微笑ましく、また身が引き締るおもいでした。

これから新たなる出発が始まるのだと・・・・・

 今年の私のクラスは3-6組、受験生を受け持つことになりました。昨年から受け継ぐことになった生徒、また新たに受け持つ生徒、新しい門出がスタートしました。
 ある日、クラスに行くのがとても楽しみでワクワクしている自分に気が付きました。その理由は、「桜」です。3-6組から眺める「桜」はとても美しく、可憐で私の視野いっぱいに飛び込んできて心を癒してくれます。こんなに美しい「桜」を窓越しから間近に見れるのはわずかな教室だけ、今年は幸運にもその教室に的中しました。クラスの雰囲気は「桜」効果で、なんだか和やかな感じがします。
 先日、生徒が「先生、このクラスでお花見ができるね。」と言ったとき、ふとお花見に行けてない自分に気が付きました。しかし、生徒の言うとおり十分にお花見ができる環境でした。

 そんな中で、これから受験を控えている生徒たちとの個人面談が始まりました。もうすでに希望する進路先が決まっている生徒、まだどうしていいか悩んでいる生徒、さまざまな思いを抱いて真剣に話をしてくれる表情を見ていると、「少しずつ成長しているのだな」と改めて感じました。それと同時に、私はこの生徒たちが自分の希望する進路先に合格できるように最後までサポートしていこうと心を定めることができました。
 これから奮闘する日々が続くと思いますが、この1年間を生徒と笑ったり、泣いたりしながら充実した日々を過ごせるように、大切に出発させたいと思います。
 次、窓から美しい雪景色が見えるときには、みんなで笑顔で合格を喜びたいですね・・・・・

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 金沢の四季の移り変わりの美しさに感動している、今日この頃です。

2017年11月 9日 (木)

【第503回】 国 際 交 流Y. H. (英語)

 昨年、遊学館高校はフランス・ナンシー市のノートルダム・サン=シジスベール校と姉妹校提携を結びました。それを皮切りに国際交流化をはかる活動が盛んに行われるようになり、その1つ目としてケニアから留学生のJ君を迎えました。2つ目にはアメリカ出身のM氏がALTとして赴任し、3つ目にはアメリカ・フロリダ州から留学生のHさんを迎え入れ、校内では英語が飛び交う光景が見うけられるようになりました。

 今回はケニア出身のJ君の話をしたいと思います。彼は遊学館高校・男子駅伝競走部を強化するために迎え入れられた新入生です。県外の高校では留学生選手がいるのを何度か目にしましたが、実際本校ではそのような選手を受け入れるとは思っていませんでしたが、今年5月ついに現実となり本当に驚きでした。そしてなんと、私がその留学生の担任に任命されたのです。好奇心と大きな不安でいっぱいでしたが、その日がくることがとても楽しみでもありました。

 今年の5月ゴールデンウィーク明けに関西国際空港まで彼を迎えに行ってきました。到着予定時間になっても、到着ロビーに現れないJ君、二人の監督と私はとても不安になりソワソワしていました。ようやく1時間半遅れで現れたJ君は想像していた以上に細くて華奢な少年でした。ちょっとはにかんだ笑顔からのぞく白い歯がとても印象的でした。

 日本に来てようやく6ヶ月が過ぎましたが、彼にとって学校での生活は想像以上に大変だったと思います。言語・文化・生活習慣など全てが、母国ケニアとは異なりフラストレーションがたまる生活を送ってきたと思います。そのような状況の中で少しずつですが、日本語が理解できるようなっており、時々はっきりとした日本語で答えてくれると、とても嬉しくなります。また、1人での行動範囲も広くなり生活環境にも慣れてきている様子です。
 ともあれ、彼はまだ高校1年生です。ケニアから誰も知合いがいない日本に留学する心境は計り知れません。彼はとてもシャイな少年で、クラスの中に打ち解けるのも時間がかかっていますが、焦らずに見守っていこうと思います。J君の存在自体が10組の生徒に大きな影響を及ぼしているのは確かです。このことを通して、両者が国際交流の意義を理解して、もっと世界に羽ばたいて、世界から日本を、また日本からケニアを見る大切さを分かち合ってほしいと思います。

 先日、全国高等学校駅伝競走大会石川県予選会があり、初めてJ君の走る姿を見ることができました。スラリと伸びた長い脚、ケニア人ならではのあのスタイルはとてもかっこよく、頼もしい姿でした。石川県予選会を突破し、次は全国大会の舞台である京都・・・・いざ、出陣。

 J君が自分の夢を日本で実現できるように、応援し続けていきたいと思っています。

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2016年6月30日 (木)

【第432回】 ≪ 遊学講座 ≫Y. H. (英語)

今年で遊学講座は25年を迎えました。

 私にとって遊学講座はとても思い入れのある講座です。今まで学んできたバレエを今度は生徒に教える機会を与えてもらい、貴重な経験をさせてもらいました。 英語とバレエが教えられる環境にいたいと思っていた私にとって、遊学館高校でのこの講座の出会いはとても大切なものとなっております。

 遊学講座とは、自分が受講したいものを50余りの講座から選択でき、自ら積極的に学ぶことができる講座です。通常授業の勉強以外で自己の能力を伸ばすことができる有意義な機会だと思います。

 その遊学講座が今年から少しリニューアルをし、街なかキャンパスとして北国文化センターのプロの講師から習うことができる機会が設けられました。例えば、『英会話』『フラダンス』『アカペラ』『空手』『ダンス』などの講座があります。

 私は今、その講座の巡回を担当しています。最初は、「生徒たちの先生方に対する態度や言葉遣いなどは大丈夫だろうか」と心配ばかりしていましたが、そのようなことは心配無用でした。さすがプロの先生、生徒たちはその雰囲気にのみ込まれ、楽しそうに真剣な態度で受講しているではないですか。みんなの表情がイキイキとしていてとても感動しました。1つのことに、集中して一生懸命に行うことができる時間の大切さを改めに実感しました。

 人は目標がないとどうしても心が弾まず、無意味に怠けた時を過ごしてしまいます。 しかし、一旦目指すものが見つかれば、努力ができ大きな力が働くと思います。

 「遊学講座が生徒たちにとっても大切な出会いの一つになり、それがきっかけに何か目標を持ち、積極的に学べるものが見つかればいいな~」と思っています。

 それぞれの講座の作品が発表されるのを楽しみにしています。生徒たちのキラキラ輝いた充実した表情を見るのが楽しみですね。

2015年2月19日 (木)

【第366回】 まもなく卒業式Y. H. (英語)

 先日、生徒たちは3学期の学年末試験、仮終業式を終え、無事自宅研修期間に入りました。今年度は、久しぶりに3年生の担任ということで、進路指導などの責任の重さや難しさを実感しました。
 私のクラスでは、専門学校、短大、大学、就職などさまざまな方面への進路を希望する生徒がいました。今思えば、受験までの手続き、面接練習、受験勉強、入試当日までめまぐるしい日々があっという間に過ぎてしまいました。たくさん泣いたり、笑ったりしましたね。今ではこれは全て良い思い出です。
 その中で一番印象に残っているのが、面接練習です。生徒にとって特に面接は緊張するもの、その張りつめた状況で自分の意見を十分に表現するのはとても難しいものです。何度練習しても気になる個所があります。最初は、うまく自分の意見をまとめることができず苦労している生徒もいましたが、生徒同士がお互いに面接官や受験生になりながら、助け合って練習をしている風景を見てとても微笑ましく思いました。
 その甲斐もあり、無事全員が進路を決めることができました。

 「皆さんおめでとうございます。自分を信じて頑張って下さい。」

 3月末まで遊学館の生徒として、学生らしく充実した生活を送って下さい。今までの楽しかった学校行事がつい最近のように思い出されます。とても楽しかったですね。
 皆さんと卒業式に会えることを楽しみにしています。

2013年10月 3日 (木)

【第300回】 留学生を迎えてY. H. (英語)

 9月から私たちの学校にアメリカのフロリダ州からチャーミングな留学生(Cさん)がやってきました。
 1年ぶりということもあり、留学生担当の私はCさんが登校する前からそわそわし、何か心弾む嬉しさを感じました。

 留学生を受け入れることは毎回大変なことがたくさんあるのですが、私にとっては、とても貴重な大学生時代を思い出させてもらえるものです。 大学時代は、様々な国の人々と交流し、未知の世界へ好奇心いっぱいに第一歩を踏み出していました。スリリングで、本当に楽しい時間でした。もちろん、失敗もたくさんしてきました。
 今回、留学生を受け入れることで、生徒たちが刺激を受け、何かを掴み取ることができたらと思います。文化の違いや語学の勉強、自分が興味を持てること何でもいいと思います。
 失敗を怖れず、積極的に話しかけることを楽しんでもらいたいですね。

 また、留学生にとっても外国で学ぶことはとても貴重な時間で、その人にしか味わえない経験を通して、たくさんの思い出を作ることができます。
 これから数か月間、日本語のシャワーを浴びる日々が続き、少し辛い学校生活が始まり、ストレスが溜まりやすくなってくると思います。しかし、その険しい山を乗り越えたところに、明るく楽しい世界が広がっています。そこに達するまで、目標を持って頑張ってもらいたいと思います。
 留学生担当の私は、担任と協力して、彼女が少しでも充実した学校生活が送れるようにサポートしていきたいと思います。

 私も、初めて語学留学に行ったときは、勉強のために来ているのだと解かっていても、四六時中英語のシャワーを浴びていると本当に苦痛でストレスが溜まりました。だから、少しでも留学生のお役に立ちたいと思っています。

2012年6月28日 (木)

【第236回】 『出逢い』Y. H. (英語)

 只今、1年生を対象にした英語の試験対策の講座中です。
 英語が苦手な生徒にどのように興味を持ってもらうかは、英語教師としてとても悩むところです。何か少しでも、その教科に興味を持つきっかけがあれば、自然と探究心が生まれ、勉強することが楽しくなってくるのではないかと思うのですが・・・
 そのきっかけと出会うことが本当に難しいのですよね。
 講座中に、そんなことを考えていました。

 私は、ラッキーなことに英語に興味を持つ機会がありました。それは、中学1年生の時に、とても素敵な英語の先生(O先生)に出逢いました。そのO先生はアメリカ人の男性と国際結婚をしており、初めての授業で、そのご主人を私たちに紹介してくれました。二人の会話を聞いていて、内容は全く分かりませんでしたが、その二人の雰囲気がとても素敵で、また、日本人があんなに流暢に英語を話していることに衝撃を受けました。今までに聞いたことがない発音で会話しているO先生をみて「なんてかっこいいのだろう。私もあんな風に英語で話したいな~」と思っていました。
 私が中学生のときには、今のようにALTの方もいなかったので、ネイティブの英語を聞くチャンスはなく洋楽を聞く程度でした。
 そのようなちょっとした機会があって、私は英語に興味を持ち好きになりました。

 昔から、身体を動かすことが大好きで、勉強よりスポーツばかりしていた私が、英語に目醒め、現在、教師として英語を教えていることができるのも、そのO先生との出逢いがあったからだと思います。

「先生、素敵な出逢いをありがとう!!」

 今、行なわれている講座の中で、「先生、少し解るようになってきたよ」と言ってくれる生徒がいると、やはり嬉しいものです。これを励みに、この講座で何かを生徒に与えられるように頑張りたいと思っています。
 私が、O先生からもらったように・・・・

2010年9月 1日 (水)

【第148回】 生徒からもらう私の楽しみY. H. (英語)

 今年の夏は、遊学館高校野球部が甲子園に出場し、天候も私の気持ちも熱い、暑い夏でした。5年ぶりということもあり、県大会での優勝は本当に嬉しく、待ちに待った勝利でした。
 その後、甲子園に向けての応援準備が慌しく進み、
校内全体の雰囲気が応援ムード一色に染まり気持ちが徐々に高まっていきました。

 甲子園球場では、生徒、バトントワリング部のチア・ガール、吹奏楽部、応援関係者が一丸となり応援団「チーム遊学館」が結成されていました。このチーム遊学館の応援は球場に響き渡り、選手ひとり一人に力を与えるような素晴らしいものでした。何か皆が一つになっていく大きな力を感じました。

 日々、さまざまな部活動で一生懸命に汗を流し取り組んでいる生徒たちを試合で応援することは、今では私の楽しみになっています。みんなが、逞しく成長していく様子を見るこができるとてもよい機会です。
 今後もいろんな試合に足を運びたいと思います。

 もう一つの私の楽しみは、この時期に毎年、留学生を迎え入れることです。高校生で親元を離れ異国で学ぶということは、とても強い意志と勇気がいることです。その自分の志しをしっかり持って留学してくる生徒との出逢いは、私にとって大切なものです。

 まったく日本語を話せなかった生徒が、日本に留学して1年後には日常会話程度が聞けて、話せるようになっている生徒の成長をみると感心します。留学をするということは、いろいろな不安や、大変な問題がたくさんありますが、留学しなければ得ることができないものもたくさんあります。それら全てが彼らの財産となり、豊かな感覚をもたらしてくれると思います。その土地で見たもの、感じたことは、その人にしか得られない貴重なものです。

 私もかつて長期留学を計画しましたが実現せず、短期留学で終わらせてしまいました。今では、すごく後悔しています。いろんなことを考え過ぎて、勇気がなかったのだと思います。思い立ったときには、実行するべきですね。(笑)

 今は教師として、希望をもって留学してくる生徒が安心して学校生活が送れるように、お手伝いができれば嬉しいです。彼らと接することで、私もいろいろな経験をさせてもらっています。大学時代、多くの留学生と出逢い、楽しい時間を送ったことが懐かしく思い出されます。

 外国の文化や歴史、そして語学を学ぶことはとても興味深く楽しいことです。留学生が日本に関心を持ち、多くのことを学んでくれることを望んでいます。

 今年も9月から登校する留学生との出逢いを、楽しみにしています。

 これからも、もっといろいろな「楽しみ」を生徒からもらい、貴重な時間を大切にしたいと思います。
 今は、次の「楽しみ」を模索中です。