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2022年3月 3日 (木)

【第719回】「姉妹校との国際交流」Y. H. (英語)

 今年で3年目を迎えるコロナ禍での生活、世の中は感染力の強いオミクロン株で今までにない感染者数が増加し、人々は不自由な生活をずっと強いられています。
 本校においても修学旅行が中止となり、生徒たちにとっては高校生活の思い出作りが次々となくなっている状況です。また、姉妹校であるフランス・ナンシー市のノートルダム・サン=シジスベール校との交流もなかなか思うようにできない状況です。本来ならば、本校の生徒がシジスベール校に訪問する機会があったのですがこの行事もずっと延期になっています。

 3年前、本校ではシジスベール校の生徒と国際交流をはかるため、十数名の生徒と引率教員2名を招き、お互いに文化交流をはかりました。当時の2年学年会の協力のもと、日本伝統文化や食文化、また部活動の演技披露など、できるだけのおもてなしをさせていただきました。シジスベール校では部活動がなく、本校の演技披露をとても賞賛していました。フランスの殆どの学校では部活動がなく、生徒たちは校外での活動に所属しているそうです。
 また、日本の伝統文化である着物にとても興味を持っているということで、振袖を着る機会を提案したところ、当日は本当に楽しそうにそれぞれのお気に入りのデザインを選んでいたのが印象的です。
 このような、小さな交流から様々な国の文化・習慣に触れることは本当に有意義なものであると思いました。

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 昨年、12月14日、3年ぶりにスカイプでシジスベール校の生徒たちと交流をはかりました。お互いに新メンバーと言うことで、事前に質問を準備し英語での質疑応答の交流が始まりました。最初は、本校の生徒は英語に自信がなく緊張のあまりぎこちない雰囲気でしたが、会話が進むにつれて徐々に活発に発言できるようになり、気がつけば1時間以上の時間が経っていました。最後は、みんな名残惜しく次回のスカイプの約束をしました。

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 このような機会を通じて、生徒1人ひとりがもっと自信を持って自分の意見を発言し、英語に対しての苦手意識を払拭できるチャンスであってほしいと思います。最初はたどたどしい英語かもしれませんが、何よりも大切なのは相手に自分の思いを伝いたいと思う気持ちだと思います。

 スカイプでの交流後、サプライズで ”New Year’s Card” を送ったところ、思いがけずシジスベール校の生徒からも” Card ”が届いていて、みんなで喜びました。以心伝心でした。
 この交流が続き、他国の文化を受け入れそして日本の文化を発信し、お互いに理解を深め、尊重し合える関係を築いていってほしいと願っています。