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2019年10月17日 (木)

【第599回】ゲームはスポーツの時代 小坂 英洋 (情報・商業)

 「e(イー)スポーツ」という言葉は、馴染みではないが、どこかで聞いたことがある、という方は多いのではないだろうか。
 広辞苑(第7版)には、まだこの言葉の掲載はないようだが、ウィキペディアにはこうある。

 エレクトロニック・スポーツ(英: electronic sports)は、コンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称である。「eSports」、「e-Sports」、「eスポーツ」、「イースポーツ」、「電子競技(でんしきょうぎ)」、「電競(でんきょう)」等と省略した形で主に使われる。

ウィキペディアより

 しょせんゲーム、と思うことなかれ。ゲームは現在、立派な競技(スポーツ)として経済的にも大きな市場を占めているのである。
 2019年7月~8月にかけて、世界中で注目を集めるeスポーツの世界大会が開催された。ゲームタイトルは「フォートナイト」、世界で最もプレイ人口が多いゲームの一つだ。この大会では、高額の賞金も注目された。1位は300万ドル(約3億2600万円)、決勝リーグに出場するだけでも5万ドル(約540万円)だという。

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 遊学館高等学校に、新しい生徒の活動が生まれた。「eスポーツ」である。ゲームを快適にプレイできるパソコン(ゲームPC)を5台導入し、ゲームをするだけではなく、技術を磨き、分析し、チームワークを育てるとともに「大会に出場し、勝利する」ことを目標にする活動である。顧問は私、小坂が務める。かくいう私も、高校時代にはゲームセンターに通い、とあるゲームで得点ランキング全国1位を獲得したことがある。昔と今とでは、ランキングの集計方法も異なるが、全国1位を獲ることができた時の満足感はとても大きかった記憶がある。
 活動は週4回、放課後2時間程度、メンバー内やインターネット上で対戦などを行い、感想や次回の目標設定などを行っている。たかがゲームとあなどるなかれ、インターネットの向こう側にはとてつもない強豪が数多くいる。
 11月には、高校生のeスポーツ大会「全国高校eスポーツ選手権(リーグ・オブ・レジェンド部門)」に2チームが参加する。この参加を通して、ゲームに本気で挑み、喜びや悔しさを味わう中で生徒が成長していくことを望んでいる。
 たかがゲーム、されどゲーム。ゲームばっかりしてちっとも勉強しない。と嘆きのご父兄がいらっしゃるのなら、この活動のように、ゲームを通してチャレンジすることの大切さ、努力の大事さを身につけるのはいかがだろうか。

2018年5月31日 (木)

【第531回】 「国際理解は金沢から」小坂 英洋 (情報・商業)

 5月22日、遠足の日 。2年生は今までにない遠足を行いました。
 それは「金沢探索」。
 金沢は伝統文化や歴史・芸術で知られる街です。また偉人や文化人も多く排出しています。遊学館高校(金城高校)の創立者である加藤せむもまた、金沢の偉人の一人とされています。金沢の中心部に位置する遊学館高校周辺には、これらを紹介する施設が数多くあり、すべてを訪問ことはできなくても、生徒たちの学び舎の街である金沢について知ることはとても大切なことと思い、この企画を実施しました。
 生徒はグループをつくり、コースを選び、コース内に設定された施設を計画を立ててめぐります。施設までの道のりでの発見、施設での発見、そして友人との親睦などさまざまな経験・体験を持ち帰り、後日レポートにしました。コースに設定した施設は以下の通りです。

① 石川四高記念公園 ・ 金沢能楽美術館 ・ 尾山神社 ・ 足軽記念館
② 金沢市老舗記念館 ・ 前田土佐守家資料館 ・ 室生犀星記念館 ・ にし茶屋街
③ 鈴木大拙館 ・ 金沢くらしの博物館 ・ 石川県歴史博物館
④ 金沢ふるさと偉人館 ・ 金沢市中村記念館 ・ 金沢21世紀美術館
⑤ 加賀本多博物館 ・ 石川県立美術館 ・ 石川県伝統産業工芸館
⑥ 徳田秋声記念館 ・ ひがし茶屋街 ・ 金沢安江金箔工芸館 ・ 金沢文芸館
⑦ 泉鏡花記念館 ・ 金沢蓄音機館 ・ 寺島蔵人邸 ・ 金沢文芸館


 これらの施設のほとんどは、高校生以下が無料となっています。有料区間がある場合でも、事前申し込みをすれば、無料(条件あり)となるのです。
 生徒にとって見れば、普段は(おそらく)立ち入ることのない施設を訪問し、金沢についての知識や教養、そして友人との親睦が深まれば、素晴らしい思い出になるでしょう。
 話は変わりますが、私は今年の3月にオーストラリアでホームステイをして来ました。これは遊学館高校インターアクト部(国際ロータリー2610地区主催)の国際交流プログラムの一環として引率で同行したのでが、夕食などでの会話では「金沢はどんな所?」や「金沢で有名な人は?」「金沢の歴史・文化は?」などの話題が必ず出ます。私は、わからないことはタブレットで調べて答えていたのですが、話の途中で「あなたの知っていることを教えて。No,IPad.」と言われ、大変困った思い出があります。
 レポート作成は、訪問施設の感想に写真やパンフレットなどを交え、さすが2年生という出来栄えで、掲示板は他学年の注目を集めていました。
 国際理解はまず足元から。私たちの街を知ることで、世界が見えてくるかも知れませんね。

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2016年12月29日 (木)

【第458回】 順位小坂 英洋 (情報・商業)

 12月25日(日)、京都で熱い戦いがあった。全国高等学校駅伝競走大会。年の瀬の恒例行事となっているこの大会に、今回は遊学館の男女駅伝競走部がアベックで出場した。私事であるが、私は毎年この大会の応援のため京都に出向くことが家族の恒例行事となっている。しかし残念ながら諸事情により今回は断念し、テレビ中継での観戦となった。テレビの前で都大路に届けとばかりに大声で応援した自分がいたことは言うまでもない。
 テレビでは上位の選手を中心に中継が行われ、遊学館の選手たちも時折顔を見ることができた。最終順位は男子34位、女子36位であった。順位やタイムなどの詳しい情報は高校駅伝情報サイト(http://www.koukouekiden.jp/)を参照していただきたい。
 順位といえば、先日行われた球技大会は白熱した試合の連続だった。我がクラスは男子バレーボールとフットサル競技で優勝、輝かしい成績を残した。何よりも良かったことは、応援や優勝で、クラスが1つになれたことだろう。
 何にでも順位がある。差があり、そこに数字をつければそれが順位となる。しかし、順位の裏に見える、選手の健闘やこれまでの練習の道のりは、決して数字ではかれるものではない。どうしても順位をつけるならば、全員が1位になっても良いのではないだろうか。
 3年生はこれからが受験の本番。これまでの成果が存分に発揮され、全員が1位でゴールできることを願っている。

2015年8月27日 (木)

【第391回】 熱い夏の便り小坂 英洋 (情報・商業)

 暑い夏が終わろうとしています。今年の夏は「暑い」夏であり、「熱い」夏でもありました。このブログを見ている皆さんも御存知の通り、遊学館高等学校硬式野球部の甲子園出場です。2回戦は見事な逆転勝利、3回戦は残念な結果でしたが、他校が0点に抑えられている中、2点をもぎ取った意味は大きかったのではないかと思います。
 さて、話は変わりますが、2年生は夏休みの宿題として、日本郵便主催の「手紙の書き方」(http://www.schoolpost.jp/)教材を利用した「暑中見舞い」の提出を行いました。
 最近はブログやラインなどで直感的なやりとりが可能なため、はがきに文章を書いて郵便物として出す、ということはほとんどないかもしれません。しかし、社会に出れば、手紙やはがきを出すことはよくあることだと思います。
 実際に私に届いたクラスの生徒からのはがきには、部活で大変だったこと、旅行へ行ったこと、ケガが治ったこと、もちろん、勉強を頑張ったことなど、テキストにならって形式張った文章を書いてある中にも、個々の夏休みの生活が伝わってきます。これは、書いたら瞬時に反映されるラインなどとはまた違った良さがあるのではないでしょうか。
 2年学年会の先生方も、2年生からの「熱い」便りに一喜一憂しながら、2学期の準備をしています。2年生のみんな、ありがとう。2学期もがんばろう!

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2013年8月22日 (木)

【第293回】 「静かに熱き音楽の世界」小坂 英洋 (情報・商業)

8月11日(日)、金沢歌劇座で行われた第54回北陸吹奏楽コンクールに、遊学館高校吹奏楽部の演奏を聴き(応援し)に行ってきました。結果は見事金賞!先に行われた石川県コンクールもそうでしたが、吹奏楽の世界は運動部の試合とはまた違い、「静かな熱戦」が行われていると感じました。

 遊学館高校吹奏楽部の歴史は古く、創部83年にもなります。前身はアコーディオンを中心に編成されたリードバンド部でした。私が金城高校(女子校時代)に奉職した頃はリードバンド部として数々の出演や演奏会を開いていました。アコーディオンの音色は、優しくて暖かい、そんな印象を持っていました。(写真は昭和10年代のもの)

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 金城高校が男女共学の遊学館高校としてスタートした頃、リードバンド部は管楽器など編成を変え、吹奏楽部となりました。吹奏楽部としては今年で17年になるそうです。その吹奏楽部は、今メキメキと成長しています。文化部ではありますが、生徒たちは朝練習、昼練習、放課後の練習とハードな毎日をこなしています。礼儀も正しく、キビキビとした行動はまるで運動部員のようです。テレビで他校の吹奏楽部を特集している番組がありますが、まさに「それ」です。

 コンテスト会場の空気は、静かながら緊張感がこちらにも伝わってくるほど張り詰めています。その中で聴く人々を感動させるような演奏をしてくれた各校の吹奏楽部のみなさん、ありがとうございました。遊学館高校吹奏楽部の北陸大会での結果は、昨年は銀賞。今年は金賞。北陸大会から全国大会へ出場できるのは16校中2校。この狭き門に向かって練習を積み重ねている生徒たちに精一杯のエールを送るため、これからも会場で「静かに熱く」応援をします。

2012年12月 6日 (木)

【第258回】 「タイプ練習は自分のため。地球のため。」小坂 英洋 (情報・商業)

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 パソコン部とインターアクト部では、毎年11月になると、部活動中にパソコンのタイプ練習を兼ねて、小中学生の作文や詩などの入力を行なっています。なぜ、このような活動をするかというと、このタイプ練習は「自分のため」でもあり、「地球のため」でもあるからなのです。
 タイプ練習の中身とは… 全国の小中学生を対象に、生命の源である「水」に関する意識を高めるため、作文や詩、童話を公募し、コンテストを行う事業「ざぶん賞」(ざぶん賞実行委員会、月尾嘉男委員長=東大名誉教授、http://www.zabun.jp/)にボランティア(入力パートナーといいます)として6年前から協力しています。
 水の豊富な日本では、蛇口をひねれば水が出ることが当たり前です。しかし、世界で水道水を飲むことのできる国は多くはないのです。国土交通省の発表によると、アイスランド、アイルランド、オーストリア、フィンランド、ドイツ、スロベニア、クロアチア、アラブ首長国連邦、モザンビーク、南アフリカ、レソト、ニュージーランド、日本の13ヶ国。東京副都知事(当時)の猪瀬直樹氏らのまとめによると、イギリス、フランス、スイス、スウェーデン、イタリア、デンマーク、ベルギー、アメリカ、シンガポール、スペイン、日本の11ヶ国との発表があります。これらの発表には違いこそあれ、世界200ヶ国ほどの国の中で、わずか20ヶ国あまりです。
 実はこの事実も作文入力がきっかけとなって調べたものです。昨年は200名分の作文を入力し、今年は500名分の入力にチャレンジしています。今年は部活動の生徒ばかりではなく、授業で余った時間に協力してくれる生徒もおり、年内に目処がつきそうです。協力してくれる生徒たちには大変感謝しています。
 生徒たちは、この活動を通して「水」に関する思いや、作文のストーリーに対する思いを感じているようです。いくつか、生徒の感想を書きます。
「(創作童話の)ストーリーがとても面白い。続きが読みたい。」
「小学生なのに、字がとてもきれい。私も字がきれいになりたい。」
「自分も水を大切にしようと思う。」
「私が中学生の時は、こんな立派な作文を書くことはできなかった。」
「タイプ練習になり、キーボードを打つのが早くなった。成長した。」
 タイプ入力の練習にもなり、地球環境、特に生命の源「水」についても知ることができる「ざぶん賞」。
ホームページでは、個人や団体の入力サポーターを広く募集しているようです。興味のある方は、参加してみてはいかがでしょうか。「環境を考える」ことは、決して大きなことではなく、「自分の将来を考える」ことと同じだと思います。子どもたちのために、出来ることがあると思います。私は、この活動を、生徒たちと続けていこうと思います。

2011年8月11日 (木)

【第194回】夏休みの過ごし方小坂 英洋 (情報・商業)

 お盆も近づき、夏休みも残り少なくなってきました。みなさん、残暑お見舞い申し上げます。
さて、夏休みといえば、生徒はもちろん長期の休みとなるわけですが、学校から誰もいなくなるわけではありません。今回のコラムでは、遊学館の夏休みを紹介します。

夏休みのスタートは、7月20日水曜日。その日から、保護者懇談会、いわゆる「通知表渡し」が始まります。私も、1クラスの担任として、懇談会を行いました。成績もさることながら、懇談会では、生徒の将来について、保護者の方の熱心な相談が多くありました。

 また、夏休みはクラブ活動が最も熱心に行われる期間でもあります。大会に参加するクラブ、遠征や合宿を行うクラブ、中にはお盆も返上して練習を行うクラブと、みんな真っ黒に日焼けをして頑張る姿が毎日見られます。

 学校内の改装工事などもこの期間に行われています。登校日には、一部新しくなった校舎に驚く生徒もいることでしょう。
 
 私たち教員は、夏休みといえど、学校でさまざまな業務を行っています。補習などは毎日実施されているため、授業を行っている教員もいます。3年生にとっては、受験シーズンがいよいよ始まるため、受験の準備に学校に登校してくる生徒もいます。特に就職希望者は、この夏が勝負です。担当の先生方も、指導に余念がありません。

 そして、毎日学校へ登校し、夏休みの宿題や、勉強の質問をしに来る生徒も多くいます。そんな生徒には、思わず「ガンバレ!!」と声をかけてしまいます。生徒と教員が学習できるスペース「ラウンジ(下記写真)」はいつも満員です。
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 こんな風に、簡単に夏の遊学館を紹介しました。

生徒諸君!

勉強は遊学館で、宿題は早めに終わらせましょう!!

2010年2月24日 (水)

【第122回】遊学生の主張小坂 英洋 (情報・商業)

 平成22年2月20日(土)、毎年の恒例行事である、生徒による弁論大会「遊学生の主張コンクール」が開催された。弁論大会といっても肩苦しいテーマなどはなく、生徒が自由な意見を主張する場となっている。

この日、1・2年生の各クラスから選ばれた代表者19名が、熱弁をふるった。今年のテーマは、「働く女性のために」、「パスタ」、「私の10年間」、「松岡修造から学んだこと」、「北陸新幹線」、「笑顔」など、バラエティに富んだものになった。

 コンクールの運営は生徒会である。司会進行、タイム計測などすべてを取り仕切る。審査員は先生方で、3年生のクラス担任を中心に選出されている。

 このコンクールの歴史は古く、女子高時代からの「校内弁論大会」にさかのぼる。当時は先生方がメインとなって運営していた。そして今から10年ほど前、名称を「遊学生の主張コンクール」と改め、現在に至る。

今では生徒会と文化委員会が中心となり、生徒達の手で運営している。写真画像にある、発表題目の垂れ幕も生徒の手によるものだ。また、主張を聴く側も正装で臨み、場の雰囲気を創り出す。クラスの代表が登壇すると、大声でエールを送る生徒もおり、ムードを高めた。
そして今年も保護者の参観があり、全体として昨年以上に立派なコンクールになったと思う。

 今を高校生として生きる1人の人間として、率直な、そして熱い魂を言葉にのせ、体全体を使って表現するその様子は、見ている生徒だけでなく、教員である私も大きな感動を覚えた。
そして、涙が出た。同時に、私が高校生の頃はこんなことを思いながら、日々過ごしていただろうかと思うと、恥ずかしくもなった。

 時には頼もしく、時には頼りない生徒たちである。しかし、部活動や、校外活動、そして遊学生の主張コンクール。普段の授業とは違う一面を見せてくれる彼らに、私からも大きな拍手と精一杯のエールを送りたい。

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2009年4月29日 (水)

【第84回】 意義ある活動小坂 英洋 (情報・商業)

 今年度から生徒会とインターアクトクラブ、応援部の顧問をしています。今回は、インターアクトクラブの活動について紹介したいと思います。

 インターアクトクラブは、高校3年間に在学中の生徒たちのために、地元のロータリークラブが発起後援している国際理解と社会奉仕を目標としたクラブです。我が遊学館高等学校インターアクトクラブは、昭和61年6月に金沢ロータリークラブによって提唱された、金沢市でも歴史のあるクラブです。

 先日、1年生の新入部員を迎え、新年度最初の活動として、犀川河川敷の清掃活動に出かけました。肌寒い風の吹く中、好天に恵まれ、楽しく活動できました。この活動で感じたことは、犀川までの街中にはほとんどゴミが落ちていないことでした。河川敷には川の流れに運ばれたゴミが多少あるものの、全体としてはきれいでした。

 生徒たちは熱心にゴミを拾い集め、ゴミ袋3つが1時間程度でいっぱいになりました。

 この活動は、天気の許す限り、毎週続けていこうと思っています。また、6月には金沢市の他のインターアクトクラブと共同で、クリーンキャンペーンを行い、金沢市中のゴミ拾いを行います。

 また、一昨年度には3月にオーストラリアへ国際交流研修に出かけ、現地のロータリークラブならびに高校生との交流を行いました。国際交流事業は、毎年行われている行事です。

 このように、遊学館高等学校インターアクトクラブは、地道ではありますが、活動を続けています。私もこの伝統あるインターアクトクラブの顧問として、生徒とともに活動を守り続けたいと思っています。

2008年7月16日 (水)

【第46回】朝ごはん小坂 英洋 (情報・商業)

朝ごはんを食べよう。

 今に始まったことではないが、朝食をとることは大切だといわれている。
今回、私がなぜこの話題を取り上げたかというと、今私の保育園に通う2人の子どもが「はやね、はやおき、あさごはんチャレンジ」というカードを持っており、1ヶ月間の生活をチェックしているのだ。マル(できた)が多いと、賞状がもらえるらしく、張り切っている。しかし、早起きは親ゆずりで苦手らしく、バツのこともあるが、朝食は毎日マルだ。

 我が家では、朝食は毎日の日課として当たり前のことだが、思い返してみると、私自身は物心ついた頃から結婚するまで、朝食をとる習慣がなかった。そこで、我が遊学館生は、朝食をとっているのか、そして朝食をどうとらえているのか、調べてみたくなったのだ。

 突然だが、アンケートを行うことにした。対象は、私が授業を担当するクラスとした。時間も限られていたので、各学年1クラスずつ行い、有効回答数は108で、集計結果は下の表となった。

質問 選択肢 1年 2年 3年
1.今日、朝食を食べたか はい 34 28 24
いいえ 4 8 10
2.普段は朝食を食べているか いつも食べている 32 25 18
いつも食べているが、
時々食べない
5 7 8
いつもは食べないが、
時々食べる
0 4 2
いつも食べていない 1 0 6
3.朝食を食べる場所 家、寮 36 24 27
学校 1 11 4
その他 1 1 3
4.朝食は大切だと思うか はい 37 36 31
いいえ 1 0 3

 この結果だけでは、遊学生の実態とはいえないが、高学年になるにつれ、朝食を抜いてしまう生徒が現れるようだ(質問1、質問2)。そして、時間に余裕がないのか、家で朝食を食べず、学校で食べている生徒もいる。家で作ったものを持ってきているのか、コンビニで買ったものを食べているのだろうか。しかし、大多数の生徒が「朝食は大切だ」と考えている。

 脳が必要とするエネルギーは「ブドウ糖」のみで、1日120グラムを必要とする。ブドウ糖は、ご飯やパンなどのデンプン質から作られる。食事を食べてから30分ほどでブドウ糖が作られ、脳に送られる。使われなかったブドウ糖はグリコーゲンとなって肝臓に蓄えられ、必要に応じてブドウ糖となって使われる。この蓄積は「12時間」ぐらいが限度であるため、前回の食事から時間が経っている朝は、脳がエネルギー不足を起こしている状態となる。つまり、朝食を食べないということは、学校での学習を拒否していることと同じなのだ。また、クラブ活動で朝練習をする人も、脳に送られるはずのエネルギーを使ってしまうことになるので、朝食は必須といえる。

 平成20年6月は「食育月間」。文部科学省では平成18年から「早寝早起き朝ごはん国民運動」、農林水産省では平成20年6月に「めざましごはんキャンペーン」、など朝食を含めた「食育」に対する運動が高まっている。

 遊学生はあいさつが素晴らしい。
朝にさわやかなあいさつができるのも、一日の学習がはかどるのも、すべては朝食のおかげ。きちんと朝食を食べ、いい朝のスタートを切ろう。