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2018年5月31日 (木)

【第531回】 「国際理解は金沢から」小坂 英洋 (情報)

 5月22日、遠足の日 。2年生は今までにない遠足を行いました。
 それは「金沢探索」。
 金沢は伝統文化や歴史・芸術で知られる街です。また偉人や文化人も多く排出しています。遊学館高校(金城高校)の創立者である加藤せむもまた、金沢の偉人の一人とされています。金沢の中心部に位置する遊学館高校周辺には、これらを紹介する施設が数多くあり、すべてを訪問ことはできなくても、生徒たちの学び舎の街である金沢について知ることはとても大切なことと思い、この企画を実施しました。
 生徒はグループをつくり、コースを選び、コース内に設定された施設を計画を立ててめぐります。施設までの道のりでの発見、施設での発見、そして友人との親睦などさまざまな経験・体験を持ち帰り、後日レポートにしました。コースに設定した施設は以下の通りです。

① 石川四高記念公園 ・ 金沢能楽美術館 ・ 尾山神社 ・ 足軽記念館
② 金沢市老舗記念館 ・ 前田土佐守家資料館 ・ 室生犀星記念館 ・ にし茶屋街
③ 鈴木大拙館 ・ 金沢くらしの博物館 ・ 石川県歴史博物館
④ 金沢ふるさと偉人館 ・ 金沢市中村記念館 ・ 金沢21世紀美術館
⑤ 加賀本多博物館 ・ 石川県立美術館 ・ 石川県伝統産業工芸館
⑥ 徳田秋声記念館 ・ ひがし茶屋街 ・ 金沢安江金箔工芸館 ・ 金沢文芸館
⑦ 泉鏡花記念館 ・ 金沢蓄音機館 ・ 寺島蔵人邸 ・ 金沢文芸館


 これらの施設のほとんどは、高校生以下が無料となっています。有料区間がある場合でも、事前申し込みをすれば、無料(条件あり)となるのです。
 生徒にとって見れば、普段は(おそらく)立ち入ることのない施設を訪問し、金沢についての知識や教養、そして友人との親睦が深まれば、素晴らしい思い出になるでしょう。
 話は変わりますが、私は今年の3月にオーストラリアでホームステイをして来ました。これは遊学館高校インターアクト部(国際ロータリー2610地区主催)の国際交流プログラムの一環として引率で同行したのでが、夕食などでの会話では「金沢はどんな所?」や「金沢で有名な人は?」「金沢の歴史・文化は?」などの話題が必ず出ます。私は、わからないことはタブレットで調べて答えていたのですが、話の途中で「あなたの知っていることを教えて。No,IPad.」と言われ、大変困った思い出があります。
 レポート作成は、訪問施設の感想に写真やパンフレットなどを交え、さすが2年生という出来栄えで、掲示板は他学年の注目を集めていました。
 国際理解はまず足元から。私たちの街を知ることで、世界が見えてくるかも知れませんね。

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