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2012年5月31日 (木)

【第232回】 一つのきっかけM. Y. (保健体育)

 県高校総体陸上競技が他の競技より1週間早く、5月24日(木)~5月26日(土)まで西部緑地公園で行われました。

 この冬は、積雪も多く十分な練習ができなかったうえ、故障者も多くチームでまとまった練習がなかなかできず、なかなか悪い流れが変わりませんでしたがあるきっかけで、初心に帰れ流れが変わってきたような気がします。

 そのきっかけとは、春休みに東海大学の施設をお借りして行った春季合同合宿です。
この合宿には、秋田工業(秋田)、報徳学園(兵庫)、拓大一(東京)、美方(福井)、東海大三(長野)が参加しました。

 この合宿でいろんな先生方とお話をさせていただいたり、一緒に練習をさせていただくうちに、とにかくがむしゃらに頑張らなければという気持ちになれました。

 いつもそうですが、自分達だけで練習していても気づかない事が合同合宿で気づく事がたくさんあります。こういった合宿に参加させていただいてる事に感謝して、練習、大会に臨みたいと思います。

 さて、県総体の結果ですが、4名の選手が北信越大会に出場することになりました。
(詳しい結果は、ホームページでご覧下さい)今年のインターハイは、地元北信越の新潟県で行われます。春合宿でお世話になった先生方にで会えるよう、一人でも多くの生徒が出場できるように頑張らせたいと思います。

Moriga

2012年5月24日 (木)

【第232回】 「風薫る」M. M. (国語)

 遊学館は金沢の都心にあるのに、この学校へ行くと、私はいつも豊かな森の中にいる思いがします。
 ましてこの五月は新緑が匂い立って、風薫るという言葉がぴったりのいい季節です。私は国語を担当していますから、いつもありきたりの言葉を使わないようにしていますが、時にはそのありきたりの言葉でないと表現できないことがあります。
 この季節の遊学館がそうです。この学校は建学以来百余年ですが、今このあたりを吹き渡っている風は、千年の昔から吹いている五月の風、まさに匂い立つ五月の風ですね。
 この学び舎で青春のひとときを過ごす生徒たちも、教師の私たちも、その風の中にいる。そう思うと、ふと悠久を感じます。

2012年5月17日 (木)

【第231回】 <よく生きる>本 茂通 (地歴・公民、福祉)

毎日、すべてが思うようにいくことはない。
できないことを何とかしようとすると、あせりが生じる。
できないことは頭でわかっても、割り切れない時には理屈をこねて正当化しようとする。
それが、日々の苦しみになってしまっているのかもしれません。
あせらず前向きにいきいきとしていくには・・・そのような中で
以前読んだもの中で、二つの言葉をふと思い出しました。

“成功への道は一直線ではない
 うまくいかなかった人ほど大器になる”
  あれをやっても、うまくいかなかった。
  これをやっても、うまくいかなかった。
  でも立ち直って生きている人は、とても謙虚で味があって、よい。
  大学受験から、就職まで、一本筋に光り輝いた道を歩いてきた人は、
  胸を張って威張る人ばかり・・・。
  いい出したら止まらず、我見ばかり通して、孤立する人が、多い。
  もちろん、すべてではない。
  人生、若いうちから、あまりうまくいかない方がいい。
  大器の人の人生は、例外なく、うまくいかなかったことの連続である。
  うまくいったり、うまくいかなかったり、川の流れのようにくねくね曲がり
  ながら、生きていく方がいい・・・。

“いわなくていいことは口にしない
     ポジティブな言葉を選ぼう”
  朝から晩まで、できるだけ元気で明るい言葉を使っていれば、
  その一日の生活は、明るくなる。
  一日中、暗い言葉、悲しい言葉、さびしい言葉を使っていると、
  ものを見るにも、いつも悲観的になる。
  口にすれば、心に影響を与える。
  余計なことはいわず、事実を事実として受けとれば、楽しい言葉の人生になる。

誰もが“もっとよく生きたい”と願うもの。
よく生きるためにとる行動は、ひとそれぞれ違っていますが、
何か、ちょっとしたきっかけや、ちょっとした一言で、心がスーッと晴れることが多々あります。
私は、以上に載せた二つの言葉で、心が晴れ、何か新たな自分を発見できたような気持ちになり、また明日も頑張ろうという気持ちになりました。

時と場合にもよりますが、ちょっとしたことでも頑張れる気持になれることが誰にでもあるような気がします。

2012年5月12日 (土)

Vol.16 11分37秒の行動力、11分37秒のチーム力松田 淳 (地歴・公民)

 本日、避難訓練が行われました。避難開始の一斉放送から、1,211人の全校生徒が移動開始、全31クラスのクラス会長が点呼をして最後のクラスが座るまでが11分39秒。

 本校の校舎内はかなり入り組んでおり、初めて来校される方は「迷路のよう」といわれます。県下2番目の生徒数を預かる本校の避難訓練。古き本多町 の界隈の中にある校舎ゆえに大々的に避難訓練ができないにせよ、限られた条件の中、速やかな移動ができるかが目標となります。この11分が早いか遅い か…。本当の火災ならば、まだまだ遅いと叱責されそうですが、身内ながら感心しました。本校の校舎内の移動という条件で11分37秒という速さだったから です。体育館に入ってくる生徒諸君は整然と静かに1列に入ってきます。クラス会長が点呼します。ステージ前の係の先生に報告します。クラスの生徒に座るよ う指示します。整列完了後も、係の先生からの講評の中、静けさのまま、その先生の声だけが凛と響いています。(全校集会の折もいつも静かなのです。)

 とかく、今の時代“最近の高校生は…”と大人たちは批判しますが、11分37秒の行動力、11分37秒のチーム力には感動しました。何事も本気。小さなことにも真剣に。高校生だからこそできる素直な行動力、チーム力だと思います。共に頑張ろう、高校生諸君!

2012年5月10日 (木)

【第230回】 大予言村野 元孝 (芸術)

1月のある日大切にしていた安い万年筆が中程から割れました。
直して使おうと思い接着剤で修理してみましたがあまり使えそうになかったのでそっと棚の上に置いてあります。

私の家には随分前からいろんな物がたまっています。

レッスン室には最初ピアノとオルガンと楽譜棚しかなかったのですが、いまではCDやLD・DVD、仕事の物である音楽書で氾濫しています。
2階の書斎もそうです。
いつか読むと思われる本の山。収集した趣味の物がところ狭しと並んでいます。
最近自分のいる場所がとても狭いということに気がつきました。
そこで思い切って整理してみることにしました。いざ始めるとなかなか難しいものです。勿体ないという気持ちが出てなかなか捨てられないですね。これは何かの資料だから何時か役立つからいるんだとか、これは思い出の品だとか何か理由をつけてまた元の場所に置いてしまいます。
一年以上長く使わない物は思い切って捨てるかきちんと片づけたいものです。世間で言う断捨里を実行したいものです。

この気持ちをもってあたりを見回すと随分と見えてきます。学校の自分の机の上、教室の中、生徒達の部屋等々本当に今いるものなのかどうか疑問に思えてきます。私達の身体もダイエットして身軽になり動きやすくなるように廻りの場所もダイエットして動きやすくして次の事を始めたいものです。

ところで、最初の大予言はなんだったのでしょうか?

2012年5月 5日 (土)

Vol.15 夢とは与えられるものでなく、自らつくり出すもの松田 淳 (地歴・公民)

政府の2012年版「子ども・若者白書」原案では、15~29歳の8割以上が将来の仕事、収入、老後の年金に不安を抱えている。未来に夢持てぬ若者の現実 を反映か。しかしこの国の過去を見れば、困難な時代こそ若者たちはたくましく生き抜き、また日々の生活の中でささやかな幸せを感じ、精一杯生きてきた。

 どんな時代でも夢とは与えられるものでなく、自らがつくり出すもの。未来を嘆いていても自らの力がすくむだけ。これからの経済や生活は“量”でな く“質”を求め、高める時代。ならばその中で若者が「本物」をめざそうと力強い生き方を夢とするならば、必ずこの国の未来は変わる。若者は逆境の中でこそ 強く生きる。

 子どもの日。青空になびく鯉のぼりを見上げながら、未来に向かってたくましく泳ぐ力こそ夢をつくる原点だと、励ましたい気持ちでいっぱいになった。


 中高生たちよ、前向きに元気よく。夢はいつか見つかる。

2012年5月 3日 (木)

【第229回】 「ジンザイ」の4タイプ向江 大輔 (地歴・公民)

まずはじめに、このコラムを読もうとしてくれているあなた、ありがとう。

さてみなさん、ジンザイというと普通『人材』と書きますね。でもこのジンザイにもいろんなタイプのジンザイがあるそうです。

それは、

①  人罪(ジンザイ)
   罪な人と書きます。ルールやマナーを守らず人に迷惑をかけたり、人の悪口を
   いったり(書いたり)、人のやる気をなくさせたり、学校に苦情の電話がかか
   ってくるようなことをする人のことです。(なりたくないですね…。)

②  人在(ジンザイ)
   存在する人と書きます。周囲のマイナスにもならなければプラスにもならない
   という人。今のところそこにいるだけなんですが、これから何か行動を起こそ
   うとしている人のことです。(この人在、顔晴れ!)

③  人材(ジンザイ)
   材料となる人と書きます。知識や技術は優れているのですが、その人がいなく
   なっても、また同じ知識や技術を持った人がくれば何事もなかったように組織
   が回りだす。代わりがいる人のことです。(能力は高いのになんかもったいな
   いし、寂しいですね…。)

私には、この遊学館に3年間通い成長している生徒たちに、是非こういう風になって社会で活躍してもらいたい、目指してもらいたいという「ジンザイ」があります。

それが、

④  人財(ジンザイ)
   財産となる人と書きます。「君がいてくれたから、助かった!!」「君と一緒
   に仕事ができて本当に良かった!!」「君とやったから達成できた!!」と言
   ってもらえる人。代わりがいない人。

「人材」と「人財」の違いは、知能指数(IQ)の差ではなくココロの知能指数(EQというそうです)の差ではないでしょうか。

先日、遊学館の1年生対象にキャリア教育講話という講話があり、その中で最近、高卒や大卒で就職した後2~3年で仕事を辞めてしまう人が多いというお話がありました。その主な理由が、「仕事が合わないから」とか「思っていたのと違う」とか「職場での人間関係がうまくいかない」などだそうです。知識や技術が辞める理由ではないのです。

もちろん、知識や技術は大切です。ですが知能指数(IQ)だけでなく、ココロの知能指数(EQ)もおおいに必要なのではないかと感じます。実際、今の企業ではこのココロの知能指数(EQ)の高い人が求められているという話も聞いたことがあります。また、ココロの知能指数(EQ)がある人のところには、自然に知識や技術が身についていくのではないかと思います。

遊学館で、ココロの知能指数(EQ)を高め「人財」になろう♪