2024年11月28日 (木)

【第863回】「11回目の挑戦、失敗してきたから超えた壁」向江 大輔 (地歴・公民)

 2024年11月25日、第55回明治神宮野球大会(大学生の部)において、創価大学硬式野球部が全国大会初の準優勝を果たした。
 現在、遊学館高校野球部を卒業した選手も在籍する、私の出身大学である。

 過去、私も創価大学硬式野球部に所属し中身の濃い大学4年間を過ごさせていただいた。私が在籍していた頃も含めチームの最高成績は全国ベスト4。そして、昨年まで全国大会ベスト4の壁は破れず、過去10度その壁を超えることができなかった。

 しかし、今回後輩たちが、そして恩師がその『壁』を打ち破ってくれた。

 自然に同期の仲間とのやり取りも弾み、決勝戦には応援に行く同期の仲間もいた。
決勝戦では、強豪青山学院大学に3-7と敗れはしたが、全国大会で初の準優勝を成し遂げてくれた。

 大学生選手たちは悔しい気持ちもあると思うが、OBとしてはかなり【勇気】をもらった。
春のリーグ戦ではリーグ4位という屈辱も味わい、今まで多くの失敗や悔しさを経験し、その失敗を課題に変換し【本気】で日々、向き合い続けた成果だと想像する。

 若いうちの失敗は財産だと思う。また、ダメだった時の厳しい現実を突きつけられる前に、自分自身と向き合わず、本気の努力をせず、もっとやっていれば自分はきっとできたんだ、という位置にずっと居座り続けるのではなく一歩前に進む【勇気】が必要ではないか。

【本気で取り組む勇気】【失敗を恐れず挑戦する勇気】を後輩たちが教えてくれた。

202411281_3 202411282_3

2024年11月21日 (木)

【第862回】「未来」道上 ちひろ (英語)

 11月16日、金城大学と短期大学部の併設校推薦入試が行われました。60名近くの生徒が面接練習や小論文練習に励む姿がありました。これまで自分自身の将来や考えをあまり語ったことのなかった生徒が「患者さんの気持ちに寄り添い信頼される看護師になりたい」「幼い頃からの夢だった保育士になるために学びたい」、「起業してセレクトショップを経営者になりたい」、「困っている人たちの話をたくさん聞き、その人たちを助けられる社会福祉士になりたい」など、多くの生徒が自分たちの描く未来像を語ってくれました。

 このように具体的な夢を語る生徒もいますが、「私は高校時代に一生懸命に打ち込めるものが見つけられませんでした。ですので、大学生活の中で自分が活躍できることを見つけて努力したいと思います。」そのように話す生徒もいました。面接としてはふさわしくないのかもしれません。しかし、私は「それでもいいんだよ!」と笑顔で送り出してあげたいと思います。

 長い人生、自分の人生が大きく動き出す時期はそれぞれ異なります。前向きな姿勢を忘れず一歩を踏み出せば、きっと今まで見たことのない明るく新しい景色が見えてくるはずです。スマホの中の世界では叶えられない、かけがえのない人生を送ってください!みなさんの未来に幸あれ!

20241121

2024年11月14日 (木)

【第861回】「最近の美術部の活動について」光谷 和子 (芸術)

202411141

 美術部は令和6年度の秋季「高校生の美術展」に、1・2年生17名の展示をしてきました。1年生は初の展示となります。会場は金沢21世紀美術館の市民ギャラリーで、今回の展示では7000人以上のお客さんが来場し、外国の方も多くみられました。日本の高校生がクオリティの高い絵を描けることに感心していたようです。このような発表経験を通して得た刺激や反省を糧として、さらにより良い作品となるように工夫していくと、とても素晴らしい絵が描けそうですね。次回作も期待しています。

202411143 202411142 いま美術部は2027年度の石川県での全国総文に向けて諸準備をし始めています。まず、昨年は都道府県の「灯篭」を県内の高校で分担して制作しました。私たちはクジで当たった青森県の灯篭を作り、名所や特産などのイメージを描き、迫力ある灯篭を作りました。中にライトを入れ、列島の形に並べて「いしかわ総文2027」に展示する予定です。さらに、全国総文で訪れる400人以上の他県からの出品者に、本校の美術部員は金箔作品の作り方を教える制作体験を通しての「おもてなし」をする係となりました。秋の新人戦の期間中には、金箔を使用した作品作りを石川県の全美術部員が習得・伝達しあいます。
 様々な体験を全部員で頑張って、共に成長していきましょう!

2024年11月 7日 (木)

【第860回】「REBIRTH」水本 勝也 (英語)

20241107

10月27日(日)富山市でマーチングバンド北陸大会が開催され、4年連続8度目となる全国大会への出場権を手にしました。
今年度のマーチングのショー「REBIRTH」に込められた想いは例年とは少し違う特別なものです。

ストーリー
背中の翼で自由に空を駆けていた人々は突然の災害に翼をもぎ取られ、地に叩きつけられた。当たり前だったものは失われ、ぶつけようのない悲しみ・悔しさに包まれ暗い絶望の底でうつむいている。
それでも徐々に前を向き、ボロボロになった翼をもう一度取り戻し空を飛ぼうと人々はもがき始める。そして翼はより大きく再生し、再び大空へ舞い上がる。

吹奏楽部が取り組んでいるマーチングのショーには毎年ストーリーがあります。
日本語で「再生」を意味する今年度の「REBIRTH」は、翼をテーマに能登への強い想いを表現しています。
12月15日、さいたまスーパーアリーナで開催される全国大会で高く舞い上がります。

2024年10月31日 (木)

【第859回】「第93回吹奏楽部定期演奏会に・・・」M. Y. (国語)

 2年生のあるクラスの論理国語の授業が終わって職員室へ戻ろうとしたとき、そのクラスのYさんから呼び止められて
「10月3日木曜日夜空いてますか、定期演奏会があるのですが来られますか?
大丈夫ならぜひ来てください。」と招待状をもらいました。
 10月の予定表を見てから行きたいと思っていて、(どうすればチケット入手できるのか)と悩んでいたところ、生徒から招待券もらえるとは、思ってもいなかったので、正直とても嬉しかったです。
 ところがこのごろ少し記憶が怪しくて、大事なものでも大事にしすぎてどこに大事にしまったかわからなくなります。
 そこで考えた末がま口式のサイフに入れておくことにしました。
 それから当日まで楽しみで、毎日暇があれば何回も開けては閉じ開けては閉じ招待券があるのを確認しました。自分でももし人に見られたらちょっと不気味かもしれません。
 前日となりました。
 また論理国語の授業後Yさんがやってきて
「先生、いよいよ明日ですね、私は基本的にずっと立って演奏しています。」と私を見つけてください。かな?
そして当日一緒に鑑賞しようと同僚のI先生と音楽堂の2Fで開場が18:00なのでその時刻ごろに待ち合わせをしていました。駐車場に車をいれ、直にエレベータで2Fのホール前に到着しドアが開くと、目の前はお客様の長蛇の列。開場15分前でした。椅子に座つてI先生を待っていると10分前に開場され列が動き出しました。列の最後につけばいいと思って待っているとなかなか列の最後が見えません。その間に次々と顔見知りの生徒達が中に入っていきます。その後どうにか I先生と合流して中に入り席に着きました。その席からずっと立って演奏しているYさんは、よく見えました。楽器もわかりました。本当に2時間たっぷりあったのに楽しいひと時はあっという間に過ぎ、私にとっての第93回吹奏楽部定期演奏会は、終わりました。