2017年12月14日 (木)

【第508回】 「遊学館高校バトン部、全国大会から戻ってきました!」松田 淳 (地歴・公民)

 高校バトン界の2大全国大会のひとつ、冬の全国大会「第45回バトントワーリング全国大会」が12月9日(土)~10日(日)千葉幕張メッセにて開催されました。昨日までの熱戦も束の間、今朝から再びまた1年後の全国大会をめざして、いつもと同じように早朝練習を続けている部員たちです。

 巨大なドームである幕張メッセイベントホール客席のいろいろな場所から「ゆうがくか~ん!」「頑張れー!」の大声援が響き渡る瞬間には心が熱く涙が出そうになります。
 夢や希望は必ずかなうものでもない、試合も情熱と冷静さの両輪がかみ合わないと結果は出せないという現実があります。しかし、高校生には短期間で結束し、短期間で実力を伸ばすことがある“伸びしろ”があるのももうひとつの現実です。そこに普段の練習、全国大会に出場し続けている伝統がノウハウというエネルギーとして加わってくる…。夏の全国大会である「2017ジャパンカップ高校選抜大会」では2位に終わり、本来武器としたい“遊学館らしさ”を発揮できず、自分たちの力量に不安を感じて終わった大会のようでした。いつも冷めた目で観戦する私にも本来伝わってくるはずの“熱波”を感じることができず、冬の全国大会までの3ケ月にとても不安を感じた大会となりました。
 この冬の大会では、前述した“伸びしろ”が発揮されたようです。演技はまさに今ある実力を正面切って発揮した“遊学館らしい”演技でした。「こうでなければ!」と、一人の観客化した私は会場の盛り上がりととともに熱く楽しむことができました。絆そのものを体現する集団美・統一美、バトントワリングの持つショーとしてのパフォーマンス…気迫と思いを熱波のように、前へ前へと観客に全エネルギーを発出する。歴代の部員たちのめざした“遊学館らしい”演技とは、会場の観客の皆様に満足と感動を体感していただくこと。結果はあとでついてくるもの。アクター(演技者)としての責任を果たすことが最大の満足感と考えています。
 それにしても高校生の持つ“伸びしろ”には感心します。目の前の壁を乗り越えようと心をひとつにして立ち向かうときのエネルギーはたいしたものだと思います。私は高校時代、硬式野球部に所属していましたが、女子チームの結束力には男子チームにはない特性があります。特に、本校バトントワリング部は年間40回にもおよぶ校外の出演の中でご覧いただく多くの皆様から多くの拍手とご声援をいただく機会があります。演技力・表現力そして笑顔と度胸はそれらを通じて磨かれていくのでしょう。すでに“伸びしろ”そのものが発揮できるように潜在的に養われているのかもしれません。
 これからも私たちは立ち止まることなく走り続けます。「観て感動したよね!」「凄かったよね!」をチームの勲章として、そして喜びとしたいと思います。
 バトントワリングの楽しさをお伝えするために…。

2017年12月 7日 (木)

【第507回】 クラシック音楽のすすめ渡辺 祐徳 (英語)

「おはよう!」
朝の校門で,生徒たちに声をかける。
今は期末テスト期間中ということで,いつになく緊張した表情の生徒が多いように思う。

ところで,みんなはテスト勉強の合間はどうやって息抜きをしているのだろう。

今の時代はスマホでSNSやブログの閲覧などが多いだろうか。
好きな歌を聴いたりマンガを読んだりという人もたくさんいるだろう。

私も中高生のころから,邦楽や洋楽が好きで,よく聴いていた。
またクラシック音楽やジャズも大好きで,ネットがない時代は,FMラジオを録音したり,お小遣いをためてLPレコードを買っていた。

クラシックと聞くと,古臭くて堅苦しくて,とっつきにくいものと思うかもしれない。
しかし,その時代のヒット曲であり,エンターテインメントなのだから,本来は楽しんで聴けるものだ。
誰にでもどこかで聴いたメロディーが心に残っているということがあるのではないだろうか。

前置きが長くなったが,ポピュラーなものをいくつか紹介するので,気楽に聴いてみてほしい。

★交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』(リヒャルト・シュトラウス作曲)
1960年代に「2001年宇宙の旅」という映画に使用されてから,いろいろなところで耳にされて来た。
全体で30分を超える曲だが,冒頭約2分間の「序奏」が特に有名。
長い暗闇を思わせる,地響きのような重低音から曲がスタートする。
その中から太陽が登るように,トランペットが奏でるテーマが現れる。
次第にその音色は明るく高らかに響き,エネルギーが頂点に達する。
最後は力強い重低音で締めくくられる。

★組曲『惑星』(ホルスト作曲)
「火星」「金星」「水星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」を表す,7つの楽章から成っている。
映画「スターウォーズ」のテーマは,この曲の影響を強く受けていると言われている。
まるで宇宙にいるような雰囲気を持ち,クラシックにもこんなに現代的な物があるのかと驚くだろう。
特にポピュラーなのは「木星」で,平原綾香の「ジュピター」のモチーフになっている。
個人的には,ダイナミックな「火星」が,ストレス発散にちょうどいいのでおすすめである。

★バレエ組曲『くるみ割り人形』(チャイコフスキー作曲)
「白鳥の湖」「眠れる森の美女」と並ぶ,チャイコフスキーの三大バレエ音楽のひとつ。
欧米ではクリスマスになると,コンサートや舞台公演が開かれる。
「小序曲」「行進曲」「金平糖の踊り」「ロシアの踊り」「アラビアの踊り」「中国の踊り」「葦笛の踊り」「花のワルツ」を抜粋した組曲版がおすすめ。
ディズニー映画「ファンタジア」でも取り上げられ,かわいい妖精たちが踊る場面を見た人も多いだろう。
非常に親しみやすい曲なので,リラックスして聴くといい。

★大序曲『1812』年(チャイコフスキー作曲)
これもチャイコフスキーの作品だが,フランス軍に自国ロシア軍が勝利する様子を描写した曲だ。
バレエ音楽とはまったくカラーが異なる。
なにしろ,100人を超える大編成オーケストラに加え,ファンファーレ隊が競い合うように鳴り響く。
そして圧巻は,軍隊用の大砲や教会の鐘が加わり,耳をつんざくような盛り上がりを見せるフィナーレだ。
指揮者の指示によって,合唱隊も加わることがある。
小銃を乱射し,馬車の鈴や鐘を打ち鳴らした演奏もある。
もうこれは現代のヘビメタどころではない。
チャイコフスキーはもしかしてアブナイ作曲家だったのか?

以上,他にもおもしろい曲,ぜひ聴いてほしい曲はたくさんあるが,ほんの一部を挙げてみた。

2017年11月30日 (木)

【第506回】 『 Re:Re: 積み重ね 』吉田 昌史 (理科)

石を毎日積み重ねたら30年後
10950個             →何に使いますか!?

100円を毎日貯金したら30年後
1095000円          →何に使いますか!?

英単語を毎日10単語覚えたら3年後   
10950単語           →受験に必要な英単語以上ですね!?

YouTubeを毎日1時間観たら3年後
1095時間            →他にいろいろなことできそうですね!?

朝学習10分を200日行ったら
2000分(約33時間)     →何かできるようになりそうですね!?

50分×6限分を300日行ったら
90000分(1500時間)   →いろいろできるようになりますね!?

500円毎日コンビ二で使い30年たったら
5475000円          →良い車買えましたね・・・

 積み重ねることをいろいろ考えてみたら積み重ねの大事さに気づきました。
これからいろいろと積み重ねて生きたいと思います。

2017年11月23日 (木)

【第505回】 「将来に繋がる日常生活」Y. M. (地歴・公民)

 11月4日、第96回全国高校サッカー選手権大会石川県大会決勝が行われました。得点をすることもできず、失点もされることなく、試合時間残り2分となり、先制点を奪われました。
 相手チームの実力、残された時間を考えると追いつくのは難しい状況でした。アディショナルタイム2分も加えられましたが残り30秒もない状況で選手は諦めることなく同点を信じて得点を奪いに行き、同点にすることができました。残念ながら延長戦の後半に失点をして全国選手権初出場の夢は絶たれました。前回大会は、準決勝でPK戦までもつれ込み、決めれば勝ちのところから敗れ、相手チームは全国大会初出場を決めました。
 試合に敗れて、いつも頭をよぎるのが高校時代の恩師の言葉です。「やるべきことをやっていないから勝てない」試合を振り返ると、やるべきことがやはりできていないのです。やってきたつもり、できると思っていたというプレーになってしまっている。選手に対して、もっと徹底して伝えていかなければならないと改めて指導力不足と感じました。力尽きるまで戦ってくれた3年生に感謝と、これからの将来にこの悔しさを生かしてほしいことと、1、2年生には、来年優勝するために、この悔しさを忘れずに取り組んで欲しいです。
 選手に常日頃から伝えていることがあるのですが、われわれが目指している大観衆での舞台でのベンチワーク(監督の指示)は、伝わらないに等しい。だから、ピッチにいる選手で決断しなければならないことが数多くある。だからこそ、ピッチにいる自分で、自分たちで解決する習慣をつけなければならないと。だからこそ、この敗戦で改めて強く感じたことは、指導者として本当に難しいと感じていることなのですが、教えることも大切にしながらも、その先に自分自身でできるようになる人間(問題解決できる人間)になってもらえるような日常を選手と過ごしていかなければならないと改めて痛感しました。
 最後に、これもある年の年賀状においての恩師の言葉ですが「悔しいが行動の原動力」を胸に秘め、来年こそは全国大会出場を決めます。

2017年11月16日 (木)

【第504回】 「一人ではない」Y. H. (数学)

 今年度、私は3年11組にクラス担任をさせてもらっています。3年11組は特別進学クラスです。生徒たちは、自らの夢の実現のため、まずは大学へ進学することを目標に、日々勉学に励んでいます。
 センター試験まで、残り2ヶ月をきり、3年11組の生徒の顔には不安な思いが表れてくるようになりました。しかし、その思いは、誰もが思うことではないのかと、私は思います。全国の高校生は、誰もが初めて大学受験という体験をするからです。そうは言っても、不安が和らぐわけではありません。その不安を取り除くのではなく、上手く付き合っていかなければならないと思います。その上手く付き合うことの一つの手段に、準備をするということがあると思います。準備=勉強となるとは思いますが、それだけではないと思います。例えば、時間をどのように使っていくのか、を考えて直してはどうでしょうか(考えすぎには注意!)。どの教科をどれだけの時間をかけてやるのかを考えることが、次へのステップになると思います。
 もう一つ、不安と上手く付き合うことの手段として、「一人ではない」と思うことが大切なように感じます。試験を受けるのはもちろん、自分です。しかし、家には家族がいて、学校には先生、そしてライバルだけれども友人がいます。その全ての人が、みんなのことを応援しているし、協力しようとしていることを忘れないでほしいと思います。
 私自身も、受験生のとき、家族、先生方、友人に支えられました。今年度は、3年11組の受験生一人ひとりの支えになれるよう、日々取り組んでいきたいと思います。