2023年12月21日 (木)

【第814回】「保育検定1級にChallenge!!」K. M. (家庭)

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 今年4月「こども家庭庁」が発足し「こどもまんなか社会の実現」が掲げられました。また同じく4月「こども基本法」が施行され、新生児期、乳幼児期、学童期及び思春期の各段階を経て、大人になるまでの心身の発達の過程を通じて切れ目なく行われるこどもの健やかな成長に対する支援の充実を目指します。今まさに、子どもを取り巻く環境が変化し、それに伴い社会や教育現場も変化することが求められています・・・・。

 さて、今年度8月に行った第45回全国家庭科教育振興会主催保育実技検定2級に、幼児教育コース3年生4名が合格しました。そのうち2名が1月に行われる保育検定1級にチャレンジします!保育検定は、家庭看護、言語、造形、音楽の4つの科目からなる実技検定です。2級以上は、筆記試験も実施されます。したがって、2級以上の受検は、筆記試験対策、実技試験対策の両方の対策が必要です。保育検定1級の合格者は、今までのところ、まだ一人もいません。かなりレベルが高い内容となっています。ぜひ頑張ってほしいと思います。1級の内容を下記に紹介します。

<保育検定1級 内容>

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<1級 造形作品例>

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2023年12月14日 (木)

【第813回】「I Wish You a Happy New Year!」K. Y. (英語)

 ごきげんよう(この言葉を遊学館ではやらせたいという生徒の熱い要望があったため、ここで使わせていただきます)。軽く調べたところによると、この「ごきげんよう」という言葉はもともと天皇陛下への敬意を表す挨拶として使用され始めたようですね。でも学校内では「おはようございます」のほうが適切かも?
 挨拶といえば、日本語と英語では挨拶の考えが根本から違うということを知っていましたか?いきなりですが質問です。「おはよう」を英語では何と言いますか?......正解です。“Good morning”です。ですが“Good morning”は直訳すると「良い朝」になっちゃいますよね。実はこれ、 “(I wish you a) good morning.”「あなたに良い朝が来ることを祈っています」という文の前半が省略された形なのです。つまり、英語の挨拶は「お祈り」。日本語の場合、「今日は朝からお早くいらっしゃいました」→「おはよう」という風に、お祈りではなく「事実」を述べています。ただ朝会ったときに使う言葉というだけで “Good morning”に「おはよう」という訳があてられました。
 そういえば、もうクリスマスシーズンですね。CMからも “We wish you a merry Christmas.”「素敵なクリスマスが訪れることを祈っています」というフレーズが聞こえてくるのではないでしょうか。(これもお祈りですね!)
 皆さんはこれまで英語学習を進めてきたうえで、「なぜそうなるのか」という漠然とした疑問が何回も浮かんできて、その都度英語に対して苦い思いをしてきたのかもしれません。しかしそれらの疑問はたいてい文化・考え方などの違いからくるものであり、その違いを理解すると、面白いほど英語はすっと頭に入ってきます。そしてきっと英語学習が楽しくなるはずです。

2023年12月 7日 (木)

【第812回】「みんなの頑張るを応援する学校=遊学館」尾谷 力 (地歴・公民)

思いもよらず、昨年に続いて3年生の担任を任せていただきました。

この時期は志望動機をまとめたり面接練習をしたりと、進路の決定に向けて充実した毎日を送っています。

そんな時に嬉しいことがいくつかありました。

一つは、卒業生がわざわざ訪ねて来てくれたことです。

併設の短大に進学した卒業生は体調を崩しやすい面があり少し心配していましたが、短大の説明会の手伝いで高校に来た際に、わざわざ教室まで訪ねて来て、「毎日が楽しく充実している」と最高の笑顔で報告してくれました。
また、地元の老舗和菓子屋さんに就職した卒業生は、(先生は)「続かんと思っとったやろ」などと冗談を言いつつも、駅構内の売り場で頑張っていると報告してくれました。

目標を達成して理想の進路に進んだ生徒、
心ならずも目の前の毎日に頑張る生徒、色々だと思います。
それでも、「頑張っています」と聞くと、心から嬉しく思います。

もう一つは、部活動の顧問をしていた時に指導した卒業生が全国大会に挑戦したと報告を受けたことです。

大会前には教育実習もあり、今年は思うようにトレーニングを積むことができなかったと、苦しい胸の内を打ち明けてくれました。
それでも、現実を的確に把握し適切に対応できるよう成長した彼女の全力を尽く姿に、私自身目の前の生徒に精一杯向き合いたいと考えるきっかけをもらいました。


さて、皆さんは自分の将来をどのように思い描きますか?

私の経験からすると、
目標に向かって頑張ろうと思った時に嫌になるようなことが起こったり、
自分も同じことしてるのに自分以上に評価される子を見ると頑張るのがアホらしくなったり、の連続だったような気がします。

だからと言って、自分をやめるわけにはいきません。

それなら、与えられた環境の中で精一杯挑戦してみませんか?

すると意外なところから突破口が開けたり、思わぬ助けが入ったりするものです。


慌ただしくも、いつもと変わらない放課後。

受験先から届き始めました合格通知に喜びを噛み締めつつ書くこの文章を打つキボードにもついつい力が入ります。

ふと顔を上げると、校舎の中には全国大会に挑戦する吹奏楽部の元気の良い音楽に混じって、放課後補習を案内する放送が流れています。
校庭では全国大会優勝目指すバトントワリング部の部員が早くも集団演技を始めました。
今年は男女の駅伝競走部が揃って都大路を走ります。

2023年11月30日 (木)

【第811回】「音楽でつながる世界」大嶋 直樹 (芸術)

苦しい制限を強いられた3年間がひと段落し、世の中が通常モードに戻ってきたことを強く感じる秋となった。
吹奏楽部も、様々な場所での演奏のたくさんの機会をいただき、県内外のお客様に音楽を届けることができた。

今年は、いしかわ百万石文化祭2023(国民文化祭)がこの石川県で開催されたということもあり、私たちと同じ活動をしている県外の高校生がたくさん来県して、交流を持つことができた。同じ高校生とは思えない立ち振る舞いや演奏演技に心動かされ、多くの刺激を受けることができた。

共に切磋琢磨して技術や心を高めあう仲間や、演奏会場で出会うお客様の笑顔を見ると、私たちがこの3年間制限されて失ってきたものの大きさを強く感じる。だからこそ、これからそれを取り戻すかのように一つ一つのステージでたくさんの人との繋がりを大切にして、強くて美しい音楽を奏でていきたい。


写真1
京都橘高校吹奏楽部の皆さんと

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写真2
創志学園高校マーチングバンド部の皆さんと

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写真3
茨城県立大洗高校マーチングバンドの皆さんと

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2023年11月24日 (金)

【第810回】「猫と暮らすこと【2】」O. M. (国語)

 我が家に猫(小太郎・雄のマンチカン)がやって来て、もうすぐ8年が経ちます。以前このブログでも書いた、「猫と暮らすこと」の今回は第2弾です。
 先日、高校の時からの大阪の友人から、ホームセンターのペットコーナーで売れ残って、でかくなり、やさぐれていた雄のアメリカンショートヘアを格安で購入したという報告がありました。彼もずっと、その売れ残りが気になっていたらしく、飼うかどうするか、春ぐらいからずっと意見を求めるラインを送ってくれていました。半年ぐらい彼を悩ませていたことは「命をお金で買っていいのか?しかも、大幅値下げ価格で・・」ということらしかったのです。いい大人がそんなことで悩んでいたのかと笑い話になりそうですが、社会的地位(中小企業ですが社長さん)もあり、剣道7段(全国で数十人しかいないらしい)の達人で、成人式を終えた二人の息子さんの父親が、たかだか猫をお迎えすることぐらいで夜も眠れず真剣に悩んでいる姿には、やはり心打たれるものがありました。
 そうなんです。「猫と暮らす」ということは、そこまで人の生命観や倫理観を揺るがす一大行事なのです。そして、猫という存在は、私たちの意識の奥深い場所に、まるで誰も見たことのない深海の巨大生物のように居座っているのです。まぁ、要するに、とっても大事な存在だということですね。
 異常気象だった暑い暑い夏と秋が終わり、突然冬がやってきました。今年も我が家の6.5㎏の巨大猫は、毎晩私の左脚に乗っかって暖を取りながら爆睡しています。そして私は、今年の冬もおかげさまで脚を全く動かせず、寝返りも打てず、腰をつらせながら毎朝嫌な夢で目を覚ましています。でも、そんな朝でも無邪気に自分の顔をご主人さまの顔のすぐ前に持ってきて、ゴロゴロのどを鳴らせながら「ニャン」と鳴く我が愛猫を今朝も撫でている自分をかわいく思います。
(かわいいのは猫とちゃうんか~い!!)

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