2023年5月11日 (木)

【第782回】「 日 常 」福田 圭一 (保健体育)

 GWも終了し、いかがお過ごしでしょうか?現在、夕日が差し込む職員室で、先生ブログをコーヒー相棒にしながら書いています。今、ふと思ったのがコーヒーっていつから飲めるようになったのか?(そもそもそんなに好きだったか)またいつからお茶やお水にお金を出して買うようになったのか?何気ない生活の中で少しずつ社会の変化や自分自身の趣味嗜好によっても(求める物、ライフスタイルも変わってきた)こうなってきたのだろうが、この先、10年後、20年後とどのようなものがスタンダードになっているのだろうか。そして、自分自身が学生時代に思い描いていた大人になれているのだろうか?その答えはまだ分りません。ただこのままずるずると年を重ねていくだけでは面白くない。教師として(特に私学人)としても体育の面白さや大切な事を遊学生に伝え、共に成長していくという役割がある。もちろんイベントや大きな行事も高校生活での醍醐味ではあるのだが、金城学園の教育理念や建学の精神、二代目二郎先生の教え、

『教育とは云うてきかす事ではない。して見せる事でもない。している事である。』

を胸に日々のingを継続していきたい。

皆の日常に元気をチャージ出来る存在に!

今日もガンバっていきまっしょい。

(年度末の北海道修学旅行の写真を添えて)

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2023年5月 4日 (木)

【第781回】「ヨモギを食べられる?」深代 真一 (数学)

 スマートフォンが普及し、誰でも簡単にインターネットに接続できる時代になりました。わからないことがあったとしても、ネット上で検索すればほんの数秒で調べることができます。また、最近はAIを利用したチャットによって、自由度の高い問に対しての答えを得ることまでできるようになりました。とても便利な時代になったと実感するとともに、恐ろしい事態が近づいてきているようにも思います。
 その恐ろしい事態とは「知恵の喪失」です。知恵とは「生活にとても役立つ習慣・伝統」と言い換えても良いかと思います。いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」のようなものです。私の家には畑(とは言い難い小さいもの)があり、ヨモギ(と思われる)がたくさん生えています。私はヨモギの食べ方を知りませんでした。そこで、インターネットで調べて調理し、ヨモギ団子を作ったことがあります。逆に言えば、スマートフォンが使えなければ、私はヨモギを食べることができなかったということです。スマートフォンはあって当たり前のものではありません。停電になり充電できなければ使えませんし、サーバーがダウンしても使えません。今回は調べてことでヨモギを食べることができましたが、「次も調べればいいや」と考えて調理方法を紙に残しておかなかった場合、何かあったら次回は調理できないかもしれません。しかし、知恵としての調理方法ならば、そう簡単に無くなることはありません。充電が切れたからわからなくなることもなく、ずっとあり続けるのです。知恵を持ち続けることで生活の豊かさと、安定性が大きく変わると思います。
 最後に学生の皆さんに質問を一つ提示して終わろうと思います。
「道端に生えている草を、食べられるものと食べられないものに分けられますか?」
(有毒と無毒のものが似ている場合があるので、とても難しい…)

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2023年4月27日 (木)

【第780回】「食の安全」H. Y. (英語)

台湾で日本のいちごが残留基準超過となり、輸入差し止めが相次いでいます。果たして私たちが毎日口にしている農産物やその他の食べ物は安全なのでしょうか。今回は「残留農薬」「食品添加物」の2つに絞って考えてみます。台湾で日本のいちごが残留基準超過となり、輸入差し止めが相次いでいます。果たして私たちが毎日口にしている農産物やその他の食べ物は安全なのでしょうか。今回は「残留農薬」「食品添加物」の2つに絞って考えてみます。

1. 残留農薬について
日本は食料自給率がカロリーベースで38% です。特に小麦や、大豆、菜種、とうもろこしなどは、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国などで大規模に生産されたものが輸入されており、自給率はそれぞれ小麦16%、大豆6%、油脂類13%と低い状況です。ですから私たちが摂取する残留農薬については国産作物と輸入作物の両方を見る必要があります。
   日本産の農作物の残留農薬基準の諸外国との比較は農林水産省のWebサイト
  (https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html)に掲載されています。

表によると確かに日本の農産物の残留農薬基準は他国よりも緩いと言われても仕方ないものが多くみられます。では多くを輸入に頼っている小麦、大豆についてはどうでしょう。特に輸入小麦の残留農薬については『食の安全を守る人々』(元農林水産大臣 山田正彦監督)というドキュメンタリー映画でその危険性が指摘されています。特に問題とされているのはグリホサートという除草剤で、「アメリカの穀物農家は、発がん性に加え、腸内細菌を殺してしまうことで、さまざまな疾患を誘発する懸念が指摘されているグリホサートを、雑草ではなく麦に直接散布している」(*1)のです。また、輸入作物の多くは防カビ剤や遺伝子組み換えの問題もあります。

2. 食品添加物について
食品添加物使用量については各国での区分の基準が違っているため各国発表の登録品目数での単純比較は難しいですが、日本はイギリス、フランス、ドイツの数倍の数の食品添加物が登録・認可されており「食品添加物大国」と呼ばれています。代表例としてマーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸はその摂取により冠動脈疾患のリスクが高まるというWHOの提言を受けて既に世界では規制が進められていますが日本では規制が進んでいません。

現実的には農薬や食品添加物の完全排除は無理ですが、自分や家族の健康のためにできるところから対応しませんか? 以下は私が始めたことです:

  • 信頼できる生産者から購入(「土の味」,「なんとのね」、「club大地」などの共同体も利用)
  • 無農薬でないものを食べるときは重曹・アルカリ水などで丁寧に洗う、皮をむく
  • 輸入小麦を使ったパン・小麦の麺の摂取回数を減らす
  • 購入時に裏面表示の食品添加物一覧を確認し、添加物が少ない食品を選ぶ


(*1)東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/451051 東京大学大学院の鈴木 宣弘教授

2023年4月20日 (木)

【第779回】「美術の時間」H. H. (芸術)

2023年1月、児童文化II美術3年の最後の授業の日がやって来た。最後の課題として配布したプリントの最後の項目に、I年間の振り返りとして、授業で得たこと、出来たこと出来なかったこと、又は私に対しての手紙でもいいよ、と称して自由に書く欄を設けた。
思い返せば4月当初にアンケートを書いてもらった。希望している進路先や、幼児教育にどんな形で接した事があるかなどの簡単な項目のものだ。あえて大きく設けた回答欄には、わずか一行程度の回答が殆ど。初の授業で私とも初対面でもあるし、お互い緊張気味なので仕方ないかと思い無理強いはしない。
そんなこんなで10か月が過ぎ、保育検定対策の切り絵、立体作品、ペープサート、美術館鑑賞など、実際の保育の現場で実践出来そうな課題に取り組んできた。最後に皆の今の気持ちや考えを知りたくて、設けた課題に恐る恐る目を通してみた。なんと回答欄一杯に、(5、6行割程度の記述、それでも嬉しい)殆どの生徒から回答があった。それもとても前向きな回答が。
美術が苦手で絵を描くのが不安だった、自分で発想し創造するのが苦手だった、など4月当初の不安な気持ちを誰もが綴っていた。しかし、10か月の間に、絵が上手い下手とかではなく、子供達と一緒に楽しんで作る気持ち、子供を楽しませる気持ちを持つことで楽になれた、という考えに傾いてくれた事。そう思う事で美術の時間が楽しくなったと。そんな内容が綴られていた。この時ばかりは教師冥利に尽きるなと思った。更に私に気を遣ってか、感謝の気持ちも綴られていて、ポロリと泣けた。
今頃皆んなどうしているだろう。希望の進路に進み新しい場所で春をむかえているんだろうな。これから色んな試練に立ち向かって生き抜いて行かねばならない事が沢山あると思う。どうか自身を労わり、他人を思いやれる素敵な先生になって欲しい。たまには、高校の美術の時間を思い出してくれたら嬉しい。

2023年4月13日 (木)

【第778回】「俺たちは遊学館だ!」N. A. (保健体育)

新入生の皆さん、入学おめでとう!!
そして2年生、3年生も新学期が始まってワクワクしているでしょう。

私から皆さんに是非、お願いをしたいです。
「最高の遊学館つくりませんか??」
私はお隣の県立工業出身でしたが、私が高校生だった頃の遊学館は
野球部は甲子園へ、サッカー部は県で2位、男女卓球部は県で1位、駅伝も県で1位
男女バレーボールは県で2位、バトンは日本1そんな学校だった事を覚えています。
凄くスポーツが盛んな学校だなと覚えています。

最近、高校の先輩に会い遊学館で教員をしている事を伝えました。
すると言われた言葉は
「駅でTikTokの撮影しとるあいつら何とかしてくれや」
「バスでめっちゃうるさいよ」
そんな言葉でした。
私は勤務2年目ですが、やっぱり自分が勤務する場所、みんなが所属する学校として
そんな風に思われる学校にはしたくないです!
「ええ!あの遊学館か!イケメンもかわいい子も多いよな!」「部活すごいよな!」
「めっちゃ良い学校で勤務しとるやん!」そんな風に言われたい!!

君たちが自分で決めて進学をしてきた遊学館です。
ダサい学校だね。と言われるのか、遊学館いいな!と言われるのかは
1人1人の行動で変わってきます。

小学校で出来てた掃除が出来なくなっていませんか?
中学校で出来てたベル着できなくなってませんか?
おはようございます!の一言が言えない人間になってませんか?

あなたが思う最高の学校にしませんか。
胸を張って言えるようにしよう!「俺たちは遊学館だ!」と。