【第797回】「一体感とつながり(人と人との繋がり、継続していくこと)」Y. M. (地歴・公民)
サッカー部は、あと一歩のところでインターハイ出場を逃してしまいました。
硬式野球部も、あと一歩のところで甲子園を逃してしまいました。
インターハイ石川県大会サッカー決勝は、全校応援となり選手に声援を送っていました。
その後の体育祭では、サッカーの決勝戦を彷彿させるような各団の応援が繰り広げられていました。
高校野球石川県大会でも、選手のプレーが応援に気持ちが乗り、応援が選手のプレーに乗っているような雰囲気でした。
その中でも、サッカーの決勝戦では多くの部員を抱えるサッカー部の応援メンバーをサポートするように、こちらも多くの部員を抱える硬式野球部が後に続き、高校野球の決勝戦では硬式野球部をサッカー部が支え、それを吹奏楽部やバトントワリング部、応援部などがさらに勢いをつける形でまとまっていました。
それに追随する形で、試合に出場している選手と普段の学校生活を共にしている仲間(生徒)がさらに加わり、一体感を醸し出していました。
この瞬間、
生徒は誰かを応援する→誰かに感謝される気持ち
誰かに応援される→誰かを感謝する気持ち
を自然と作り上げていました。
遊学館の中での相乗効果が生まれてきているように感じました。この一体感が薄れることなく続いてくれると、うれしいです。
硬式野球部やサッカー部だけでなく、その他の部活動をしている生徒も、部活動をしていない生徒も、普段から自分が一生懸命に取り組んでいることが、このように多くの人が見ている舞台でお披露目できるのはなかなかないので、頑張っている評価をされることは少ないかもしれません。
しかし、1学期はサッカーの決勝の話題で盛り上がり、2学期は野球の準決勝や決勝の話題で盛り上がるかと思いますが、自分の近くの誰かが大きな舞台で活躍したことで、そこでお互いを称えあうコミュニケーションが生まれ、自分のことも興味関心を持ってもらい日常での小さな繋がりが次の一体感に繋がると感じました。
これが全国大会になると、石川県の代表として臨んでいることに対しての一体感、野球のWBCやサッカーのワールドカップなどは、日本を背負って世界大会に臨んでいる人たちに対しての応援しようとする国の一体感となり盛り上がります。
一体感は、人を前向きになれるきっかけだなと感じました。
この一体感を続けるために硬式野球部は秋季大会(春の選抜大会へ)、サッカー部は選手権大会での飛躍を期待しています。