2023年7月20日 (木)

【第792回】「生徒指導の話」M. Y. (保健体育)

 ここ数年、沢山の生徒の前で話をする機会が増えました。その度に、私なりに伝えたい内容が正確に生徒の皆さんに伝わるよう、工夫するよう注意しています。

 しかし、聞く側の生徒の皆さんは「生徒指導からの話」となると、あまりいい印象は持てないのではないでしょうか。実際、「これは禁止です」、とか「二度とこのようなことのないように」などといった注意が多いのも事実です。我々もそのような皆さんの気持ちは百も承知の上で、それでも注意を促さずにはいられません。せっかく遊学館に来てくれたのだからトラブルに巻き込まれることなく成長して欲しいという思いで話をしています。


 さて、今年も夏休みがやってきました。私が高校生の頃は今のように30℃を超えることもまれだったように記憶しています。しかし、最近の暑さは命の維持さえ脅かされるほどの暑さです。
 そのような中、硬式野球部は甲子園を目指して夏の大会が始まりました。受験を控えた三年生を中心に夏期補習や勉強合宿、また、様々なボランティア活動など普段の学校生活の中では経験することのできない行事も多数計画されているようです。
 私が顧問を務める駅伝競走部も全国高校総体、そして冬の駅伝を踏まえての強化合宿にと、すでにたくさんの行事を計画しました。


 さて、生徒の皆さん、「生徒指導の話」をします。
コロナ感染症は少し落ち着いたように感じるかもしれませんが、感染には十分に注意して下さい。
毎日規則正しい生活を送るようにして下さい。スマホに依存して昼夜逆転の生活を送っていると、夏休み明けに学校生活に戻れなくなることになります。
SNSは便利だけど、誤解を招く発信や相手が嫌な思いをするような発信は絶対にしないようにして欲しいと思っています。
たまには家の手伝いもして下さい。


 この夏休みが全校生徒の皆さんにとって、有意義で飛躍の期間になり、2学期の始業式、トラブルなく元気に登校してくる皆さんを待っています。

2023年7月13日 (木)

【第791回】「授業の一コマ」本 茂通 (地歴・公民、福祉)

先日、3年金城大学コース(社会福祉)の授業の一環で「金沢市地域包括支援センターとびうめ」の職員の方に来ていただき、地域包括支援センターの取り組みや認知症についていろいろと教えていただきました。

金沢市地域包括支援センターは、介護や生活の心配のある高齢者やその家族の方のための「総合相談窓口」で、高齢者が住みなれた地域で、尊厳あるその人らしい生活を継続できることを目指す「地域包括ケア」という考え方や仕組みを支える中核機関として、設置されています。

お話しいただいた内容は、「認知症当事者からのメッセージ」「認知症の方へのかかわり方」「今日からできる高齢者の見守り」「多様な高齢者」など幅広く、またクイズ形式なども盛り込みながら、わかりやすく楽しくお話を聞くことができました。

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今回のお話で感じたことは、人は誰もが支えあいながら生きているので、何かがあるから特別にということではなく、日ごろから高校生であっても、ちょっとしたことで支えあえるものなのだと感じたことです。

またこんな機会があればと思っています。
ありがとうございました。

2023年7月 6日 (木)

【第790回】「「返謝」の夏」向江 大輔 (地歴・公民)

間もなく、第105回全国高等学校野球選手権石川大会が開催となり、今年も熱い熱い夏がやってくる。
我が遊学館高等学校野球部には、「感謝・挑戦・進化」という3つの言葉がある。
この3つのうち1番先頭にある「感謝」について。

感謝は誰かに何かをしてもらってありがとうと思うだけではいけません。ありがとうという気持ちで誰かに何かを与えることができて初めて感謝が完成する。これを「返謝」という。
先日読んだ本にこのようなことが書いてあった。

野球部のみんな。
今までみんなは父、母、家族や周りのいろんな方々から、見えるところも見えないところも多くの支えや励ましを受けてきた。日常の中で当たり前すぎてそれに気づかない時もあったかもしれない。だけど、この夏みんなの力を合わせて「返謝」しよう。
家族、地域の方々、石川県民の方々、全国の方々に感動や勇気、元気を与えられるそんな試合をしよう。正しいことや良いことには必ずたくさんの応援が自然に集まってきます。

野球部みんなの力を信じています!!

2023年6月29日 (木)

【第789回】「美術部「高校生の美術展」(総文)に参加して」光谷 和子 (芸術)

 6月に、美術部は第43回石川県高等学校総合文化祭にて展示を行ってきました。今回は1〜3年生の15名が出品し、金沢21世紀美術館にて日々の成果を展示してきました。この6月の展示は石川県内の美術部が一斉に展示する一年で一番規模の大きい展示会です。写真、書、美術工芸の3部門があります。本校の部員は平面表現を主に制作し、絵の具やペン、デジタルによる作画を出品しています。
 いつもは一人で描いている絵も、客観的に自分の作品を解説して他校の先生方に講評をいただくことで次回作への課題が見え、新たな意欲が湧いてきたのではないかと思います。また、会場を鑑賞することで、同年代のハイレベルな作品と出会い、衝撃と共に大いなる刺激を受ける絶好の好機となりました。
 ぜひ、センスとスキルを磨き、自分にしかできない世界観を追求して、表現に繋げていってほしいと思います。

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2023年6月22日 (木)

【第788回】「107歳?!」道上 ちひろ (英語)

2007年に日本で生まれた子どもは、50%の確率で107歳まで生きる。
※アメリカのカリフォルニア大学とドイツのマックス・プランク研究所が行った調査結果

 それは素晴らしい!と思うことは私にはできませんでした。むしろ、なんだかモヤモヤした気持ちになりました。「え、健康でいられる?」「何歳まで働けと?」「天変地異や凶悪事件が増えているような時代に、107歳なんておそろしいわ!」※ちなみに私は40歳を過ぎています!
 私の性格のせいなのか、いろいろと考えを巡らせても前向きな気持ちにはなれませんでした。モヤモヤの先にようやく見えたことは、3つ。

①「うん!今を前向きに生きるしかない」遠い未来を案じていてもしょうがない。
②「できるだけ、心身ともに健やかにいられるように心がけよう」健康だから頑張れる!
③「生きることはお金がかかるということ。長生きしたときにお金に困らないようにする」
  生臭い話ではあるけれど、大切なことだと思います。

 個人的な価値観ですが、精神論や友人・知人が多いだけでは幸せにはなれないように思います。また、たくさんのお金さえあれば幸せかというと、そうでもないのではないでしょうか。若いみなさんには、学校生活や部活動などを通し、学生時代に “良き人間関係” を築いてほしいと思います。
 それと同時に、自身の将来を大きく変化させるかもしれない進路や職業についても深く考え、一生懸命に学ぶことが人生107年時代?!を生き抜くために重要になるのではないでしょうか。
 私は進路指導を担当する者のひとりとして、それぞれの個性に合った進路選択や職業選択のお手伝いができれば、そのように思っています。

若いみなさん、人生はこれからです!
できることからでいいんです!
小さな一歩でいいんです!

きっと、未来は明るいです ^_^

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