2015年3月 5日 (木)

【第368回】 「二十七名の本気の三年間に感謝」Y. M. (地歴・公民)

 2番:

君のスピード、身体の強さを生かしきれなかった。それを生かせればプロの世界でも通用する力を持っていたと思うので、大学でもう一回勝負してほしかった。しかし、マイペースで何事にも取り組むのも君の良さなのかもしれないので、欲深く生きていくよりも、今の自分らしさを続けていってください。

 4番:

この学年で一番成長した人物であり、今だに一番未熟。三年間高校生活を続けてきたことが奇跡である。だからこそ目標に対して、取り組むことの重要性は実感できたと思うので、あとはこの伸びしろのある自分自身をどれだけコントロールできるか?さらに成長した姿を期待しています。

12番:

チームの柱。チームの心臓。そう呼ぶにふさわしい人間、選手に成長しました。プロを目指して欲しかったのが本音ですが、自分で決めた人生。その信念は、どの分野でも通用すると思います。
だからこそ、何事も中途半端なことのないように。迷いや苦しみがあれば高校生活の自分を思い出しなさい。すべて乗り越えられます。

16番:

応援してくれる周囲の人たちのために明確な形で恩返ししなさい。プロになることは最低限。日本代表になることこそが、最高の恩返し。最も可能性のある環境、素質で新しい生活ができるのだから、その気持ちを常に忘れることなく生きていくように。自分の夢はみんなの夢。

18番:

怪我で苦しんだ高校サッカーではあるが、大事な場面でチームに貢献することもできた。君も満足していないと思うし、私ももっとできるし、伸びると思います。だからこそ、大学での四年間は才能開花のために自分との戦いに挑んでください。

23番:

三年間、チームも分かれていた影響で、なかなか声をかける機会がなかったが、よくここまできたというのが実感です。個性が強い学年においてマイペースで控えめな性格は、大変なことが多かっただろうが、ここまで続けてきたことが大きな成果。この我慢強さを生かすために、自分でないとできないことを周りに理解してもらえるように取り組んでいってください。必ず認められる日が来ます。

26番:

人生、山あり谷ありとはまさに君のことだ。何も知らない土地でも平気でやっていけたのは、サッカーを愛する情熱は誰にも負けないから。サッカー以外がイマイチです。このサッカーに対する姿勢を自分の人生のいろいろな場面で生かせたらすごい人間になるでしょう。まずはサッカーで成功しなさい。そして、弟に負けない兄でいてください。

27番:

君のまっすぐな姿勢は本当にすばらしかった。だからこそ、やるならどんな状況であろうと徹底してやって、自分で違和感があれば、少し自分の考えを客観的に観る柔軟な心が欲しかった。それでも、後輩が引き継いで欲しいリーダーシップは存分に出せたのではないかと思います。苦手な人と接することが苦にならなければさらにスケールアップすると思います。

29番:

君の無尽蔵のスタミナを生かすことができなかった。周りに気づいてもらうまでもいかなかった。しかし、大学でもう一度、勝負するなら是非、周りの人たちに気づいてもらい、チームになくてはならない存在となれるように。期待しています。

30番:

大学のグラウンドにお父さんと一緒に練習参加しに来た時のことを今でも忘れません。高校サッカーの三年間はなかなかチャンスには恵まれなかったが、君のサッカーに対しての情熱は充分に伝わりました。もっと自分を出して、人とぶつかり、悔しい思いや自分ができるという経験をしてください。そうすれば、今の自分よりも、もっと自分らしくスケールの大きな人になれます。

33番:

新潟の高校でお母さんと一緒に見学に来てから、あっという間の三年間でした。サッカーセンスもあり、いろいろなポジションで柔軟にこなせる才能を持っていました。賢い人間、選手であったので、性格的には大学でサッカーの勝負をするとは意外でした。やはり、内に秘めた情熱があるのでしょう。高校での悔しい気持ちを是非、大学で晴らしてください。

34番:

気分屋で臆病者。でもサッカーをこよなく愛していることは誰もが認めています。だから、サッカーで勝負してみろと周囲は期待してしまうのだが、本人はそんな気ではないんだろうな?
しかし、そのサッカー愛はどこかで生かして欲しい。本人がその気になるまで気楽に待っていることにします。夢中になれる長所を生かしていくように。

37番:

積み上げた経験は確実に自分のものにしていく、そんな印象を受けます。本人には失礼だが、もしかしたら誰よりも期待できるかもしれない。何をするにも本当に地味ですが、着実に自分を成長させている。目立って活躍している人を見て、うらやましがることがないように。君には継続できるという長所があるのだから。

38番:

一見おとなしいそうだが、内に秘めた強い信念は入学当時から気づいていました。もっと君を生かしきれなかったかなと思っています。しかし、意志の固さは誰にも負けることはないので、それを生かすために人に伝える力をつけること、自分を生かしてくれるパートナーをみつけること。期待しています。

39番:

この学年の中でも時折みせる潜在能力の高さは常に気になっていました。ただ、性格的には周囲とのバランスを重視しながら全体を考え、行動していくタイプだったような気がします。だからこそ、もう少し、わがままでいい気がします。時には迷惑をかけるかもしれないし、落ち込むかもしれないが、そのチャレンジをすることで、自分の可能性が広がると思うので勇気を持ってやってみましょう。

40番:

君の強烈な左足を生かしてあげることができなかった。そして、君も生かすことができなかったのでは?しかし、君の取り組んできた高校サッカーは間違いではありません。それを証明するために大学でチャレンジするのだと思います。大学サッカーでの活躍で、チャンスを与えられなかった私をもっと後悔させてください。

43番:

どれだけがんばっても認めてくれないというのは間違い。ちゃんと見てましたよ。プリンスリーグ(新潟工業戦)の大怪我からインターハイ予選に間に合わせようと治療、リハビリに取り組む姿は三年間で一番美しいし、すばらしかった。あの姿勢に最後まで期待していました。チャンスを与えられなかった私を、大学四年間の成長で後悔させてください。

49番:

「君しかキャプテンはいない」入学当時からずっとそう思っていました。君は必ず周りが気づけないことに気づき、よい影響力を与えられる人です。今は少し自分に自信がないようですが、君にしか出来ない気づき、信念はこれからの人生に必ず生かされるので、自分を信じて生きていくように。必ず成功します。

55番:

何かと周りに心配をかける三年間でしたね。ただ、そのたびに自分を支えてくれている人の気持ちを知ることができたのではないかと思います。人はそんなに強い生き物ではありません。だからこそ、たくさんの人に支えてもらった分、たくさんの人を支える人になってください。

58番:

おそらく、潜在能力はこの学年でトップクラスです。特に右足のキックは大きな将来性を感じます。ただ、もう十八歳です。これといった潜在能力だけでは、通用しません。自分を自分自身で生かすことができるようになったら、とんでもない可能性が拓けるような気がします。

60番:

周囲に同化して、自分の力も発揮できるタイプ。だからこそ、チームに必要な存在の一人になれましたね。しかし、裏を返せば環境に左右されやすいとも言える。これから、自分の環境をどうつくるかで、自分の人生が決まりますよ。楽しみです。

64番:

地味だが、チームになくてはならない人材とは君のことのようだ。チームメイトの誰もが必要と口を揃えたという事実が物語っている。自分でも、周りにも気づかれにくい細かいところまで丁寧に取り組んできた証であろう。平凡を続けると非凡になることを君は今後もたくさんの人たちに示していってください。

66番:

やはり君は天才なのかもしれない。でも世の中で生きていく以上、感覚だけでは人との摩擦は絶えず起こる。幸いにも、この高校生活で君は本気で叱ってくれる仲間を手に入れ、この先においても自分を必要としてくれる人がいる。そのことを忘れなければ、君の天才ぶりも生きてくるだろう。人生、必要とされ続けてください。

69番:

君がいなければ、こんな良いチームになることはなかっただろう。個人的には誰よりも我慢の三年間であっただろうに、くよくよすることなく、自分と向き合う姿勢は頭が下がる。人を幸せにする力を持っているので、どんなことがあろうと、今の自分らしさは崩さずにいってください。

88番:

高校サッカーにおいて、なかなかチャンスがない中で、諦めず大学でもサッカーにチャレンジする姿勢に、「必ず花を咲かせなさい!!」と心からエールを送ります。君のひたむきなプレーは必ず生かされるときが来るので、諦めず取り組んでいってください。誰かが必ず見ています。

89番:

27番と一緒に職員室のカウンターでコーチを信頼し、自分たちの取り組みに自信を持って取り組んでいることを、本気の目をして訴えかけていたのは今でも焼きついています。その成果が九月二十一日のチームが一つになった試合だと思います。この自信をこれからも忘れずに。

98番:

県外出身者が多く、取り組むことの中での厳しい要求を怯むことなくやり通せたのは、金沢の中体連選手でもこれだけ出来るということを示してくれました。これは後輩にも勇気を与えてくれたと思います。おそらく、自分では気づいていない良い意味での鈍感力を大切にしていけば、必ず大成すると思います。

 

 何があろうと、ここまで続けてこれたのは、君たちが本気で狙っていたからです。人は口で言ったり、ある程度の逃げ道があるところまでは、夢を語って本気を装います。しかし、自分の力ではコントロールできない状況になるときがあります。その分岐点でやるほうを選択するのか、やらないほうを選択するかで自分の成長が決まります。この分岐点を諦めることなく、ことごとく乗り越え、君たちは成長してきました。その姿勢にこの三年間、何度も心を打たれました。その思いを感じるたびに君たちと頂点に行きたい、君たちの晴れ姿を見たいと思っていました。その目標を達成できず、残念でなりません。改めて、指導者としての未熟さを感じました。この気持ちは一生消えることがないでしょう。
 しかし、これまで巣立った選手、そして君たちの思いを背負い、頼りなかった後輩たちがこの冬、大きな成長をしてくれました。後輩たちが、今年、必ず目標を達成して恩返ししてくれますので、君たちも次のステージでがんばってください。
 最後に、これまで携わってきた人、何より身近で支えてくれた親御さんも含めて一つになれたことが、三年間の成功だということを忘れずに。 本気で向き合えた三年間をありがとう。

2015年2月26日 (木)

【第367回】 今年に期待!山本 雅弘 (保健体育)

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 2月1日はプロ野球の解禁日です。
この日から各チームのスプリングキャンプが始まり、ユニホームを着ることが解禁され、チームとして組織的な練習を開始します。遊学館出身で3名のプロ野球選手もそれぞれの思いを持ってスプリングキャンプに参加しています。
 私は6日から1期生の小嶋達也選手、3期生の鈴木将光選手、7期生の三木亮選手の激励を兼ねてキャンプの見学をしてきました。その様子を書きたいと思います。

 阪神タイガースに入団した小嶋選手は9年目を迎えます。昨年の秋に肘の手術をしたため1軍のキャンプに参加していなくて会うことができませでした。彼はプロ1年目から開幕1軍で期待されながら結果を出すことができず悔しい思いをしているようです。球団の関係者に聞いてみても、「十分に1軍で活躍できる力があるはずなのに・・」「チームとしては彼の力が必要なのですが・・」と高い評価を得ています。3人のかわいい子供さんのためにも今年は頑張ってほしいと願っています。

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 広島カープに入団した鈴木将光選手は10年目を迎えます。1軍での実績がなく昨年は2軍でも出場機会があまり与えられずモヤモヤした気持ちでいたようです。昨年の秋、契約更新がないものだと思って引退を覚悟していたようです。しかし、球団のトップが替わり緒方新監督から「あと1年頑張れ」との言葉をもらい必死で練習に取り組んでいます。
今年の彼はキャンプ前から走りこみを中心に身体を絞り、ベストのコンデションでキャンプに入り練習をこなしていました。持ち前の走力を生かした外野守備が軽快で、1軍の選手の中でも特に目立っていました。課題の打撃も今年は好調で高い評価を得ているようです。
また、チーム内でも若手の選手が「将光さん」と笑顔で接してくる場面が数多く見られ、彼の優しい人間性もうかがわれた。彼と言葉を交わした中にも今年が集大成として頑張る決意が感じ取れました。

 千葉ロッテに入団した三木亮選手は2年目を迎えます。彼も昨年の秋に膝のクリーニング手術をしたため2軍でキャンプをスタートしています。入団前からの古傷だったので彼自身すっきりした気持ちでいるようです。動きの方もベースランニングや内野ノックを受ける姿を見ても、3ヶ月前に膝の手術をした選手に見えないくらい軽快な動きをしていました。球団の関係者に聞いてみても、彼の評価は高く期待されている様子が強く感じました。彼はプロの世界では体も小さく目立たない存在ですが、誰にも負けない努力と頑張りで、三拍子そろった選手として今年は活躍してくれると思います。

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2015年2月19日 (木)

【第366回】 まもなく卒業式Y. H. (英語)

 先日、生徒たちは3学期の学年末試験、仮終業式を終え、無事自宅研修期間に入りました。今年度は、久しぶりに3年生の担任ということで、進路指導などの責任の重さや難しさを実感しました。
 私のクラスでは、専門学校、短大、大学、就職などさまざまな方面への進路を希望する生徒がいました。今思えば、受験までの手続き、面接練習、受験勉強、入試当日までめまぐるしい日々があっという間に過ぎてしまいました。たくさん泣いたり、笑ったりしましたね。今ではこれは全て良い思い出です。
 その中で一番印象に残っているのが、面接練習です。生徒にとって特に面接は緊張するもの、その張りつめた状況で自分の意見を十分に表現するのはとても難しいものです。何度練習しても気になる個所があります。最初は、うまく自分の意見をまとめることができず苦労している生徒もいましたが、生徒同士がお互いに面接官や受験生になりながら、助け合って練習をしている風景を見てとても微笑ましく思いました。
 その甲斐もあり、無事全員が進路を決めることができました。

 「皆さんおめでとうございます。自分を信じて頑張って下さい。」

 3月末まで遊学館の生徒として、学生らしく充実した生活を送って下さい。今までの楽しかった学校行事がつい最近のように思い出されます。とても楽しかったですね。
 皆さんと卒業式に会えることを楽しみにしています。

2015年2月12日 (木)

【第365回】 振り返ることY. H. (数学)

 3年生の担任となって、早1年が経とうとしています。この1年、初めて経験することも多く、勉強になることがたくさんありました。その1つとして、「面接指導」があります。生徒に「将来、どんな人物になりたいか」、「なぜ、その職業に就きたいのか」という質問をしているうちに、私自身が「なぜ、教員になったのか」ということを考えるようになりました。
 高校生の頃は、数学が好きで、好きなことを職業にできたらいいなという気持ちが強かったように感じます。大学生になり、教員になるために様々なことを学びました。一番印象に残っているのは、3年生の教育実習です。最後の研究授業で、自分で思うように授業をすることができず、教えることに対して自信を失ったからです。そのとき、初めて教員になることを辞めようと思いました。しかし、実習先の先生は、私のそんな思いはお見通しで、「教員、向いているよ。絶対、辞めるな。」と強く、励ましてくれました。私は、「教員になる」とこのとき強く決心できたと思います。その後、遊学館高校に勤めることになり、たくさんの生徒と出会い、生徒と一緒に日々過ごす中で、様々なことを学びました。時には大変だな、つらいな、と思うことがあっても、「辞めたい」と思うことはありません。全ては、「絶対、辞めるな」という言葉のおかげです。これからも、教員である自分に誇りを持ち続けられるように、努力を続けていきたいと思います。
 この1年は私にとって自分自身を振り返るきっかけになり、とても充実したものとなりました。卒業生の皆さんには、失敗を恐れず、常に前を見て進んでいってほしいと思います。

2015年2月 5日 (木)

【第364回】 保育実習を終えてY. I. (家庭)

「改めて保育士になりたいと思いました。」
「ますます保育士になる夢が大きくなりました。」
「はっきり保育士になりたい!と言えるようになりました。」
「やっぱり、子どもとかかわる仕事はいいなと思いました。」
 
遊学館高校には、将来幼稚園の先生や保育士を目指し、金城大学・短大へ進学を希望する生徒のための幼児教育 コースがあります。
その幼児教育クラスが、保育実習で幼稚園へ行った後の感想で す。
 
保育実習前は、幼稚園の先生・保育士になりたい!!だけど・・・と悩み迷っている生徒も少なくありませんでし た。
例えば、
「子どもは大好きだけど、小さい子とのコミュニケーションのとり方が分からない。」
「子どもは大好きだけど、小さい子とふれあう機会がなく、やっていけるか不安。」
「子どもは大好きだけど、小さい子に自分から積極的に話しかけられるか自信がない」
などです。
 
保育実習で園児と一緒に作業しながら、自分からかかわりを持てるように話しかけてみたり、注意しようと思った けど出来なかったり、
園児からたくさん話しかけられたり、ただただ子どもがかわいかったりと、経験してみないと分からないことがた くさんありました。
この体験を通して、悩み立ち止まっていた生徒たちも不安が解消し、将来の夢に対して自信がついたようです。
そして、幼稚園の先生が園児とどう接しているのかを見て、ますます憧れが大きくなり具体的な目標が出来たよう です。
 
短い時間の中での幼稚園訪問でしたが、園児達にたくさんの元気をもらい、高校生は将来の夢に一歩近づいた保育 実習になりました。
金城幼稚園の先生方、園児のみなさん、ありがとうございました。