2015年4月 9日 (木)

【第373回】 「全力」とは?A. K. (保健体育)

 為末選手のブログをよく拝見するが、気になったブログを紹介したい。

 「全力について」
 人間には限界がある。できることとできないことがあり、努力してもなんともならないことがある。ただそう言い切る前に大事なことが一つあって、それは努力というのがどの程度を指すのかが人によって違うということだ。
 長い間競技をやってきて思うのは、全力を出したことがある、または出すことができる人は案外と少ないということだ。中には7割の力のことを全力だと思っている人もいる。嘘をついているのではなく、人生で7割しか出したことがないから本当にそれが限界だと思っている。昔地球の端っこは崖だと信じられていた。行ってみるまではどこが端っこかわからない。ここまでが限界だと思っていたところを越える瞬間があった後、それまでは全力を出していなかったとようやくわかる。
 全力を出すことは怖い。まず全力を出し切ると疲弊して、くたくたになる。だから、ついペース配分をしてしまうが、その状態で全力を出すことはとても難しい。力を配分するということは余裕を残すということだからだ。一方で、全力は痛くも苦しくもある。自分が傷つくかもしれないという恐れがあって全力を出すことは怖い。そして全力はコントロールが効かない。
 全力はなりふり構わない状態で出る。どう思われても構わない、どうなったって構わない。ある種の狂気の状態で全力は出る。本当の全力は、自分の身の安全すら二の次になる。一度でいいから人生でこの瞬間を経験している人がいう”努力でもなんともならないことがある”は信じられるが、一度も全力を出したことがない人は”努力しきったことがないから、努力でなんともならないことがあるかどうかもわからない”というのが正確なところだろう。
 ずっと全力でなくても構わないが、一度でいいから本気で何かに力を出し切ることは限界がどこかを悟る上でも大事なことだと思う。スポーツはほとんどの人が勝者にはなれないが、この全力の出し方を覚えるという点でとても貴重な機会だと思う。私は全力の出し方は応用可能だと考えている。
 自分には未だ見知らぬ自分がいる。全力とはその自分に出会うために必要な儀式といえる。
http://tamesue.jp/blog-20150121/から引用)

 私はこのブログを読んだときに、「その通りなんだよな!うちの部員もわかってくれないかな!」と思いながらも、「自分自身はどうなのか?」と考えさせられました。
 先月の全国選抜大会では、予選リーグ敗退という悔しい結果を残してしまいました。私自身、足りないところがあったと反省しています。4月からは気持ちを切りかえて、部員と一丸となって目標に向けて頑張りたいと思います!
 最後に、普段から部員には厳しいことばかり言っていますが、今後部員たちが「限界」という壁を乗り越え、人として選手として大きく成長してくれることを心から期待しています!

2015年4月 3日 (金)

【第372回】 新しい舞台でI. K. (数学)

 3月28日(土)の制服渡しと教科書注文、そしてポスター撮影も無事終わりました。高校生という新生活にワクワクドキドキな新入生の皆さんの表情が印象的です。しかし、自分自身が遊学館高校でみなさんを迎え入れることができず、惜しい気持ちもあります。遊学を離任し、みなさんが高校に進学するのとは逆に、4月から中学校に赴任することとなりました。遊学館高校という新しい舞台で、君たちが輝いていくことを期待しています。

 勝手ながら離任式では伝え切れなかった事を書かせてもらいます。
 遊学館にいた一年間は自分の中で、本当に大きな一年だったと振り返って思います。自分の教員人生で初めて担任を持ち、初めて高校生に数学を教え、部活動で共に汗を流し、全てが初めての年でした。
 なかでも担任として一年間を供に過ごした2-6の生徒達には特別な想いがありました。色々な事があったけど本当に楽しかった。勉強にも行事にも本気で取り組める最高の40人だったなぁ・・・と今は思い出に浸っています。君たちが心も体も成長し、全員が無事卒業式を笑って迎えられることを心待ちにしています。最後にみんなにサプライズで伝えた約束を守れるよう自分も頑張って行こうと、改めて思います。
 そして男子バレーボール部のみんなへ
最後の最後まで、君たちと遊学館でバレーボールができて本当に嬉しかったです。君たちにとっては色々なことが起こった一年間だったと思う。そんな中で今、バレーを一生懸命頑張っている君たちの姿は決して忘れない。本当にありがとう!

 私も新しい舞台で、君たちの活躍の声が聞こえてくる事を期待して、頑張って行きます。

2015年3月26日 (木)

【第371回】 新入生のみなさんへ…ぜひ伝えたい!松田 淳 (地歴・公民)

 3月20日(金)午後5時。入学説明会後の制服採寸も終わり、先ほどの熱気とにぎわいから、いつものように部活の生徒の元気な声や楽器の音が校舎に響いています。
 新年度は447名の新入生のみなさんを迎えることになりました。今年も定員を超える多くのみなさんとの出会いに、胸踊る期待感と感謝の気持ちでいっぱいです。
 3月28日(土)は制服渡しと教科書注文の日となります。13:00~15:00の間に保護者の方と登校し、各自で済ませてください。学校ポスターの写真撮影もあります。頭髪も整えて、いい表情で撮影にのぞんでください。
 高校生活の舞台に、遊学館高校を選んでくれたみなさんに、私の好きな言葉を贈ります。

 『自分に起こることすべては、必然で、必要で、ベストなことだ。
          自らが燃えてこそ、風向きが変わり、光が見えてくる。』

 私の職員室の机上のノートパソコンには、この言葉を印刷した小さなメモが貼られています。
 みなさんにはこれまでの中学校生活で得たたくさんの良かった思い出や頑張った満足感と同時に、後悔や自己嫌悪におちいるような失敗が数多くあるでしょう。しかし、時間は待ってくれません。確実に1時間は過ぎていき、確実に1日は終わっていきます。大好きな中学校までの友人とはお別れになります。支えてくれた先生は目の前からいなくなります。
 そして、新しい生活がこの春から始まるのです。「あのときこうすればよかった…」という気持ちは今後の反省として活かしたとしても、ずっと引きずってはいけません。人間はそれほど弱いものではありません。“心機一転”という言葉がありますが、ここは気持ちを切り替えましょう。その後悔と反省に気づかせてくれるための今までの体験だったのかもしれません。すべての体験は今の自分の成長へとつながっていると考えてみてはどうでしょうか。
 つらく、苦しい体験があったからこそ、今のあなたは強く、優しく、他者の心の痛みも理解できる人になっています。(よくそれらを乗り越えて、今まで頑張ってきましたね。)
 できないもどかしさを体験したからこそ、わからない、できない人の気持ちがよく理解できるのだと思います。その失敗や後悔があるからこそ、今後に向けての反省すべき材料が見えるのです。つらく苦しいときに、未熟だった自分はそれでも自分なりにベストを尽くそうと、もがいていたはず。みなさん、気持ちを後ろ向きにしてはいけません。これから迎える新しい生活をどのような気持ちで過ごそうとするのか、そちらの方に気持ちを切り替えましょう。人間は強い生き物なのです。ちゃんと前に向かって生きようとする生き物なのです。春からの新生活に向けて、心を燃やしましょう。前向きに、前向きに!
 今の自分に何ができるか、自分はこれからどのように生きていくのか、自分の良いところはどのようなところなのか…。もっと自分の長所に気づいてください。そして、これまでの多くの体験を通じて、自分が直すべきところに率直に向きあって、何事も前向きに物事に取り組んでください。すると、見ている風景が変わってきます。他人からのひと言の受け取り方が変わってきます。  気持ちを前向きに切り替えた人は強いです。良い意味での開き直りと笑顔、明るさ、そしてこれから始まる生活をゼロからの出発と考えて、いち早く歩みだす気持ち。気持ちが変われば今後起こるすべてのことがとても楽しみで新鮮なものです。仮に不安なことが頭をよぎっても、もう一度ゼロからのチャレンジなのです。高校生活はまだまだ人生の中での15歳から18歳の3年間です。この3年間を前向きに楽しんだほうが見えてくるもの、出会える人の数が格段と変わってきます。この3年間前向きにもう一度ゼロから努力し直した方が、今後失敗があっても立ち直り方が変わってきます。
 この春スタートのときの心の持ち様が大切なのです。心は強く、優しく、前向きに…。
 4月7日(火)は身体測定・健康診断、4月8日(水)は入学式です。
 さぁ、気持ちを新たに、気持ちを前向きに、スタートを迎えましょう!

2015年3月19日 (木)

【第370回】 娘たちへ~パパのひとりごと渡辺 祐徳 (英語)

    平成4年の冬,出産を控えた妻を乗せて病院へと急いだ。
立ち会おうか迷う間もなく分娩室に通され,我が家の歴史的瞬間の目撃者となっ た。
生まれた子はやや細身であったが,頭の形や髪の生え際など,まぎれもなく自分 の娘だった。
腹を痛めた妻ほどすぐには実感がわかなかったのは,男である以上仕方のないこ とだろうか。
わが子を抱き,母乳を与える妻に惨敗である。
新生児室の外から寝顔を見つめながら,この子と家族を守らなければならないと いう,責任感というか,父親になったことの重さを知った。

    この日から,家の中では「パパ」と呼ばれるようになった。妻は「ママ」である。
なんだか背中がむず痒く感じた。 我が家で「お父さん」は,おじいちゃんになった父であり,「お母さん」は母 だ。

    次の朝が早い時も,夜泣きがやまなければ,ずっと抱っこをして寝かしつけた。
そのまま朝をむかえることもあった。
なぜ泣くのだろう。どうしてほしいのだろう。パパの弱音も聞いてくれヨ。
言葉を理解できるようになるのが待ち遠しかった。

    そのあと次女も生まれ,ゆっくりと休める日はまたお預けになった。
だが不思議なことに,へとへとに疲れながらも,そんな毎日が嫌ではなかった。
日々違った表情を見せる二人の成長に,家族は喜び,時には泣いた。

    今年長女は無事に就職が決まり,大学の卒業式を終えた。
春から念願のホテル勤務が始まる。
何度も就活セミナーに通って努力した甲斐があった。

    次女は,このブログを書いている今日現在,大学入試の発表待ちだ。
穏やかな表情の中に,行き先がまだ決まらない不安と,ひととおりの戦いを終え た解放感がうかがえる。
今朝も朝食には,得意の玉子焼きを作ってくれた。

娘たちへ~パパのひとりごと…
パパはお前たちがかわいいから,特に小さかったころは鬼のように厳しくした。
ママとも約束をしていたんだ。
「ワシは雷オヤジになるから,お前はやさしく話を聞いてやってほしい。」
それがパパの教育方針というか,パパ流のやさしさだよ。

パパに似ず,やさしく素直に育ってくれてありがとう。
雷のようなオヤジを続けようと思っていたが,あまり必要がなくなってしまった じゃないか(笑)。
本当にありがとう。

今までよく頑張ったな。
これからまた新しい生活が始まるが,変わらずに頑張ってくれよ。
いろんな困難にもあたるだろうが,そんなもの,あるのが当然だ。
時にはパパたちに相談してくれ。ちょっとはヒントが見つかるかもしれないよ。

これだけは忘れないでほしい。
パパは家族には決して不自由な思いだけはさせないようにしてきたつもりだ。
だから,やむを得ず職場が変わった時でも,収入は一度も途切れさせたことはな い。
その他の面でも,ママといっしょにお前たちを守ってきたつもりだ。

これまで贅沢なことはあまりしてやっていないが,パパたちは決してケチなん じゃないんだよ。
白状するが,実はお金はたくさんあるんだよ(笑)。
お前たちが大学を卒業するまで,一円の借金もしなくてもいいように,ママと相 談して貯金をしてきたんだから。
だが,お金の大切さやありがたみは忘れないでいてくれよ。

お前たちの花嫁姿や子どもの顔を見るまでパパは元気でいるから,あんまり待た せないでくれよ。
実は,孫と遊ぶのを楽しみにしている(笑)。
英語だって教えてやろう!

以上,自分勝手なパパのひとりごとでした。
終わり!

2015年3月12日 (木)

【第369回】 PeacefulY. M. (理科)

一緒に授業をしたこと、
放課後、一緒に学習したこと、
夏休みに一緒に学習したこと、
冬休みに一緒に学習したこと、
すれちがうときに挨拶をしたこと、
学校生活、業後に指導をしたこと、
 いつもピースフルでいてくれて、ほのぼのと楽しい時間を過ごすことができました。楽しく過ごし、成長していく姿を見ていることが一番ピースフル時間でした。心から、「これからも、大丈夫だな♪」と言いたいです。

 そして、夢を見させてくれた男子バスッケットボール部の仲間達、いろいろなことを教えてくれて、本当にありがとう。一緒に過ごしたことが、お互いの成長に繋がっていたら嬉しいです。

これからもピースフル、楽しく頑張ってください。

改めて、卒業おめでとうございます。

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