2015年5月14日 (木)

【第378回】 最近思うことU. K. (理科)

遊学館高校は金沢市の本多町にあり、近くには文化的な施設が多くみられる。本校に勤務して3年目になり、最近は金沢の歴史や文化的なものが気になりだしたのは、本校の立地も関係あるようである。

 本校から歩いて数分で、本多の森の中に静かにたたずむ鈴木大拙記念館に着く。そこから小道を歩けば、中村記念美術館本館、旧中村邸、茶室の建つ地域にでる。ここでは茶道具と美術品を見ることができる。そこから、辰巳用水が流れ落ちる滝の脇石段を登って小立野台に上ると、県立美術館や新しくオープンした県立歴史博物館の前に出る。そこから兼六園を抜ければ石川門、金沢城公園に入ることができる。菱櫓や五十間長屋に加えて、今年から玉泉院丸庭園が再現されている。旧県庁跡のしいのき緑地を通り21世紀美術館を抜けると数分で本校に戻ることができる。

 こうしてみると、本校がいかに歴史的かつ文化的な環境の中にあるかが解って面白いではないか。紹介したルートは1時間弱で巡ることができる。一度、生徒の皆さんも自分の足で歩いてもらいたい。

2015年5月 7日 (木)

【第377回】 20年目に植木 大 (保健体育)

 金沢に来て、20年目を迎えた!
これは、監督としても20年目を迎えたことになる。
果たして、20年間で何が出来ただろう・・・県大会、北信越大会では連勝記録を更新し続けてはいるが、目標である「日本一」が達成できていない。「日本一」が全てではないが、一度は成し遂げないといけない目標である。今年は有望な新入生を迎え、たくさんの方々から期待されている。期待に応え、是非とも「日本一」になって勝利の美酒に酔いたいものだ。

 目標は「日本一」だが、目的は「良夫賢父」である。これは、遊学館高校が金城高校(女子校)のころの建学の精神であった「良妻賢母」を男子チームなので、字を変えたものだ。良き夫、賢き父を育てることを目的にしながら、「日本一」を成し遂げたい。そして、多くの「良夫賢父」となった卒業生と飲みたいと思う。

 私事だが、卓球雑誌「NITTAKU NEWS」で今月から連載が始まります。20年間の指導経験から、何かお役に立てればと思いお引き受けしました。内容は技術論ではなく、普段の指導から感じたことや悩んだことなど、親父の小言のように書いてみたいと思います。

2015年4月30日 (木)

【第376回】 「新入生に贈る言葉」I. I. (国語)

 アメリカのハーバード大学の図書館の壁に、次のような言葉が書かれているそうです。

1. 今寝れば、あなたは夢を見るだろう。‎今勉強すれば、あなたは夢をつかむだろう。
If you sleep now, you will be dreaming.If you study now, you will be achieving your dream.

2. 今日あなたが無駄にした日は、死んだ人が必死に生きたいと願った明日である。
The today that you wasted is the tomorrow that a dying person wished to live.

3. あなたは自分が遅いと思ったのなら、今すぐ全速力で駆け抜けなければならない。
When you think you are slow, you are faster than ever.

4. 今日のことを明日に伸ばすな。
Don't postpone today's work for tomorrow.

5. 勉強の苦しみは一瞬であるが、勉強しなかった後悔は一生続く。
The pain of study is only for a moment, but the pain of not having studied is forever.

6. 勉強においては、時間がなかったのはできない言い訳でなく、努力が足りないのである。
When it comes to studying, it's not the lack of time, But lack of effort.

7. 幸せと学績は関係ないが、成功と学績は関係がある。
Happiness is not proportional to the academic achievement, but sucess is.

8. 学業は人生のすべてではないが、すべてのベースである。(学業さえできなくてほかに何ができる?)
Studying is not everything in life, but if you are unable to conquer studying, which is only a part, what will you be able to achieve in life?

9. どうせ去られない苦しみなら楽しもう!
You might as well enjoy the pain that you can not avoid.

10. 成功をするためには、早めに行動し、勤勉でなくてはならない。
To taste success, you must be earlier and more diligent.

 全部で27ある言葉の内、10の言葉を紹介しました。
 厳しい言葉が並んでいます。
 でもその一つ一つが、実行可能な言葉なのです。

 新入生の皆さん、この10の言葉の内、たった一つでもいいから、実践してみませんか?
 きっと有意義な高校生活を送ることができると思います。
 新入生の皆さん、この10の言葉の内、二つだけ、実践してみませんか?
 きっと明るい将来が待っていると思います。

 人生は一度きりしかありません。その人生の満足度は、高校時代をどう過ごしたかが、大きく影響します。

 僕は、自分の受け持ちのクラスに「自主自立」の言葉を掲げています。
 自分で考え、自分で判断し、自分で行動できる人間を育てていきたいと思っています。
 自分で自分のことを誇れるようになるために、前掲の言葉を一つでも多く、実践して欲しいと思います。

 楽なことはありません。でもできないことでもありません。

 やった努力は自分に絶対に返ってきますよ。

 だから、頑張れ新入生!いつも応援しています!

2015年4月23日 (木)

【第375回】 ゆっくりしようよI. K. (理科)

ワーッ、外国の人がいっぱい。
今までの金沢では、考えられない光景です。
北陸新幹線の影響??一過性だけかな?

「Excuse me. I want to go here.」とメモを渡され、しどろもどろで冷や汗もの。
やっぱ、英語 必要だわ。とくに、今からの若者は。
 先日、バスの中で、香林坊で降りたかった外国の人が乗り越してしまい、運転手さんに話しかけていました。運転手さんは「Please get off at next bus stop, KATAMATI.」と片言の英語で必死に説明していました。運転手さんも、店員さんも英語がしゃべれないといけない時代になってきましたね。地理的ではなく、時間的に地球はだんだん狭くなっていき、グローバル化していってます。
 それが進歩というものでしょうか…?…

 この劇的に変化していく環境の中で、生きていくという事は大変なことです。 マスコミや流行に流されない自分を確立していかなければ。

 自己確立が一番可能な時期は、十代前半から半ば過ぎまでの年頃なのでは。この年齢までは、徹底して自己中心的であり、その自己中を隠すだけの用心深さと、狡さを持っていない時期です。この時期に、順調に周りから愛され、幸せに暮らした子と、何かの不幸でいろいろあった子では、その後の人生観に大きな差ができます。
 今、いい意味で世間に注目されている金沢という環境下で大人になっていく遊学生のみんなに、若さと将来の可能性に対してうらやましさと、反面ちょっぴり心配な気持ちと、いろいろ複雑な思いを感じます。

 世間は時短・時短と流れ、生活は楽に・便利に・綺麗にとなっています。第一線で活躍して経済を引っ張って行っている人たちを除き、普通の人は、どうせ、短い人生、何とか楽(らく)をして、たのしく過ごそうという風潮になっています。
…まるでイソップ童話の「アリとキリギリス」のような…
 でも、キリギリスのような生活ばっかりしていてはいけないのでは。アリのように働いてばっかりというのもなんですけど。…日本人はつい昔は働いてばかりの人が多かったな。

 やはり、勉強は大切です。スポンジのように吸収する脳を持ち合わせている中・高校時代にたくさんの知識を脳の中に入れてください。そして、必要な時に取り出せるように、整理してしまっておいてください。

 でも、あわてないで、あわてないで。
たまに、スマホの電源を切り、テレビを消してみてください。
 ゆっくり、ノートを広げ、数学の問題にでも取り組み、疲れたら、ゆっくり料理でもして、ゆっくり食べ、ゆっくり本でも読んでみては…案外時間はいっぱいあるもんですよ。
 そして、ゆっくり自分を見つめてみてください。

 今の自分があるのは過去があっての、各自違った過去の環境下の上に培われた自分であり、その環境下で、それぞれの今の自分の価値観がつくられ、この現在の自分の価値観が将来の自分を作っていくんです。

 大切なのは、優しい気持ち、謙虚な気持ちです。自分一人はたいしたことないんですよ。周りの人たちの気持ちが分かる人になってください

 さあ、ぼちぼち頑張ってみましょう。

2015年4月16日 (木)

【第374回】 「素直」磯部 早紀 (数学)

 遊学館の良いところは素直で明るい生徒がたくさんいることであると考えます。
 例えば、生徒を指導するとき、「はい、ごめんなさい」と素直に謝り、正してくれる生徒が多くいます。私が高校生だったときはこんなに素直に先生の注意に笑顔で応えていただろうか… と私が逆に考えさせられるときもしばしばあります。
 この生徒達が大人になり社会にでたとき、きっと人の注意を素直に聞き入れることができ、誰からもアドバイスをもらいながら成長していける人になっていくのではないかと期待しています。
 ルールを守れないのはよくないことです。しかし、その後どのように気づき、どのように反省していくのかが大切であるということと、人に好かれるには
やはり素直が1番であるということを、遊学館の生徒から教わりました。
 もちろん生徒が素直なだけでなく、生徒指導は保護者の方のご協力があってこそ成り立っています。本当にありがとうございます。
 新1年生もこの遊学館の良いところを受け継ぎ、素直で明るい挨拶のできる遊学生に成長してほしいと願います。