【第667回】 「コロナ禍の日々」K. Y. (国語)
旧年度から思い起こすと、3年生が三学期の自宅研修時期に入ってから、金沢での感染がさけばれるようになり、ハレの日であるはずの卒業式まで、簡略化に簡素化を重ねた式典となってしまいました。
式典での呼名も略されてしまい、感染がおこっては一大事とばかり、式典後のロングホームも縮小して、三年間の日々を語らい合う時間も奪われ、 卒業していく三年生には申し訳ないと思ったものです。
あれから一年近くが過ぎ去り、現在は二年生の担任をしております。春休みに続く長い休校期間を経て一学期が始まりました。夏休みもお盆近くまでの授業でしたが、それでもある程度の通常授業ができたことで、学校行事はかなり削減されましたが、ほっと一息つけたお盆休みでした。
そして、お盆明けすぐの二学期始まり。当初の最悪想定されたような再度の休校もなく二学期自体は順調な学校生活を在校生は送れた感じがいたします。全員がマスクをしての教室での日々ですが、授業での真剣な眼差しや、休憩時間や昼休みの笑顔で和らいだ目元は、それぞれの健康状態が順調で学園の中も活気で満ちているように感じられました。
年もあけて三学期。感染拡大が顕著で、緊急事態宣言も各地で発令され、生徒の眼差しも少し深刻感を増してきました。このあと三学期末試験や卒業式と通常でも緊張感のある日々となるのですが、通常通りの日程で過ごせるのか少し心配です。
ただ、コロナ禍のこの一年を通して、生徒間の結びつきは強くなり、また互いを思いやる心遣いも細やかになってきているようです。生徒同士の気遣いの繊細さには大人の方が学ばされる日々で、残りの三学期を元気よく活気に満ちた学園生活であるよう期待している今日この頃です。