【第530回】 新1年生へK. S. (国語)
最近、朝の出勤時間を15分早めています。地元の小学校の新1年生の登校時にかち合わないようにするためです。自由で屈託のない子供たちは、時としてとんでもない行動をとります。道路に大の字でねっころがるは、急に飛び出すは・・・・、本当にはらはらします。それを回避するためです。まだまだ幼稚園の延長かな・・・、机の前に時間が来るまでじっと座っていられるのかな・・・? ただ、みんないい表情です。
さて、わが遊学の新1年生はというと、まだ2か月も経っていないのにクラスにも学校にも馴染んでいるようです。やっぱり高校生。きらきらとした笑顔が素敵で、意欲に満ちています。中間試験の結果をみて実感しました。よく頑張りました。
吸収する力は人それぞれ、自分以外の人と比べる必要はありません。私自身とわが子で認識しました。なにせ理解するまでに二倍三倍の時間を必要とする親子だから・・・。 社会人となった今でも彼らは試験に苦しんでいます。そんな中で、ただただ根気よく継続していくことが何より大事なのだと悟ったようです。得た知識はあなたの人間性を高めてくれます。考える力を養い、たしかな行動力を生みます。高校時代は悩める年頃だと思います。友人関係・勉強・部活・将来等に感じている胸のつかえをそのままに、その解決を後回しにしていると不安はどんどん膨らんでいきますよ。何とかなるさ・・・、いいえ何ともなりません。あなたが行動を起こさなければ進展は望めませんよ。投げないで、諦めないで、何とかしようよ。今がチャンス!!飛躍の時です。どうか決して「朽木糞墻(きゅうきふんしょう)(やる気のない者のたとえ)」といわれないようにしよう。
「屈託なく笑って生きる」が理想の生き方です。「屈託」があると喜びも楽しみも集中も気力も、大事なことすべてが半減してしまいます。笑いには余韻があり、連鎖があります。道行く人の思い出し笑いを目にすることがあります。どんな楽しいことがあったのだろう、想像するだけでこちらも幸せを感じ、ついつい微笑んでしまいます。そうあることがあなた自身を、そして、あなたの周りの人をも幸せにします。わたしはそう信じます。
素晴らしい3年間でありますよう・・・ 応援します。
※「屈託」・・・一つの事ばかり気にかかってしんぱいすること
退屈や疲労などで精気を失っていること