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2019年10月31日 (木)

【第601回】受験の神様牛腸 尋史 (英語)

 秋も深まり、受験生にとってはセンター試験に向けた受験勉強に拍車を掛ける時期になりました。高校生にとって、大学受験は人生最大の試練だと言えるかもしれません。高校受験も大きな試練だったかもしれませんが、大学受験は高校受験よりも多くの科目を、どこまでやっても終わりのないような範囲で勉強しなければなりません。見えない目的地に向かって、果てしない荒野を進んでいるような気持の人もいるでしょう。きっと今は、不安な気持ちに押しつぶされそうになっているかもしれませんが、負けずに頑張りましょう。
 3月になって受験を終えてみると、私の予想を超えた結果を残す生徒が毎年います。そんな生徒は、決して運がよかっただけではありません。全員に共通していることは、「最後まで諦めずに勉強し続けた」ということです。これは間違いなく本当です。
 神様というのは、人や地域によって様々でしょう。そして、信じる人もいれば信じていない人もいるでしょう。でも、受験の神様はきっといます。最後まで諦めずに頑張った人を見守ってくれているのです。これから厳しい冬を迎えます。でも、その後には暖かな春がみんなを待ってくれています。受験生、頑張れ!!

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2018年6月14日 (木)

【第533回】 泣いてもらいます牛腸 尋史 (英語)

 進路指導部では、1学期に1年生と3年生の保護者を対象とした進路説明会を実施しています。1年生の保護者には、遊学館高校の進路状況や3年後の進学・就職を考えるに当たって、今後考えておいて欲しいことなどをお話ししました。また、今年は教務部との共催によって2年生からのコース選択についてもお話を聞いていただく機会になり、とても有意義な会合になったと思います。
 3年生の保護者に対しては、進路に応じた分科会を開き、昨年度のデータを示しながら、これから1年の流れと進路実現に向けた具体的な方策についてお話しさせていただきました。この説明会で、私にはある「重要な?役割」が与えられています。それは、「保護者へのメッセージ」を集めたムービーを作成し、上演することです。メッセージムービーを上映する目的は、ズバリ「保護者の皆さんを泣かせるため」です。
 18歳からの進路は、就職や一人暮らしなど、生徒だけでなく保護者の皆さんにとっても大きな変化になるものです。保護者の皆さんには、子どもたちからのメッセージを見ながら18年間の成長を噛みしめ頂こうと思い、5年前に始めた企画です。メッセージから、保護者の皆さんがそれぞれのご家庭で子どもたちに接する姿や愛情込めて育ててきた様子が伝わってきて、微笑ましく読ませてもらっています。その中から選抜したメッセージと学校生活の写真を組み合わせ、子どもたちが生まれた18年前のヒット曲をBGMにした15分ほどの作品です。このムービーを上映する時に、私が気を付けていることがあります。それは、「会場では絶対にムービーを見ない」ということです。なぜなら、見ると私自身が泣いてしまって、その後の進行に影響が出てしますからです。
 こんな風にムービーの紹介をしても、どんな内容なのかよくわからないと思います。すみません。できれば、今回見逃した保護者の方たちのためにも、卒業式には少し編集し直したムービーを再上映したいと考えています。また、2年生の保護者の方には、ぜひ来年度の進路説明会にご参加いただき、実物をご覧いただきたいと思います。よろしくお願いします。

 最後に、子どもたちが書いたメッセージをいくつか紹介させていただきます。

 「ママひとりでここまで育ててくれてありがとう。この家族に生まれて一度も寂しいと思ったことはありません。いつもママの優しさに助けられていました。ありがとう。」

 「3年間支えてくれてありがとう。たくさん迷惑かけてきたけど、お父さんとお母さんは私の誇りです。これからは親孝行します。」

 「大好きな部活動を自由にやらせてくれてありがとございます。お父さんのような立派な人に、そしてお母さんのような優しい人になれるように頑張ります。」

 「僕を産んでくれてありがとう。」

 「この家に生れたことが、僕にとって一番うれしいことです。」

2017年1月12日 (木)

【第460回】 ガンバレ、受験生!牛腸 尋史 (英語)

 お正月も明けて、新しい年が始まりました。みなさんはお正月をどのように過ごしましたか。お節料理やお餅を食べながら自宅でゆっくり過ごした人、両親の実家で新年を迎えた人など、それぞれが楽しい時間を過ごしたのだろうと思います。しかし、大学受験を控えた3年生にとっては、クリスマスもお正月もゆっくり楽しむ余裕はないでしょうね。
 私にとってお正月は、「図書室」というイメージがここ数年は、強くなっています。なぜかというと、遊学館高校では、図書室で年末年始の勉強会が行われているからです。年末年始は慌ただしい雰囲気で、自宅でも勉強に集中できないだろうということや、冬休みの追い込みで生活リズムを崩さないようにということで、12月29日から1月4日は午前9時から午後5時まで希望者に開放しています。その勉強会も今年で5回目になります。今年は、15名ほどの生徒が図書室で年末年始を過ごしました。
 今週末は、いよいよセンター試験です。いよいよ大学受験が本格的に始まります。この日のために、たくさんの生徒が遅くまで学校や自宅で勉強に励んできました。努力の成果を試験でしっかり発揮して、輝かしい未来を勝ち取る第1歩にしてくれることを願っています。ガンバレ、受験生!

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2015年9月 5日 (土)

【第392回】 就職戦線真っ只中!牛腸 尋史 (英語)

 就職指導を担当して今年で2年目になる。進学指導で30年やってきたため、同じ進路指導であっても勝手が違い、戸惑うことも多くある。その反面、学校関係者以外の方と接する機会が少なかったため、様々な職業に就かれた専門家の方たちとお話をさせて頂くことは、私にとって新鮮で勉強になることも多い。就職は、進学よりもスタートが早く、9月5日に応募書類の提出が始まる。9月4日にこのブログを書いているので、今はまさに就職戦線真っ只中である。生徒が就職を希望する理由は、「早く独り立ちがしたい」や「就職しなければならない」、「勉強したくない」、「やりたい仕事がある」など、様々である。理由や動機は違っても、1年後には私たちを同じ社会人になることには変わりない。
 私も、高校2年生までは就職を希望していて、その理由は「勉強したくない」か「早く独り立ちがした」というようなものだったと思う。「就職」=「大人」、「進学」=「子ども」程度の変に背伸びした考えもあったのだろう。そんな私が大学に進学することになったのは、いざ真剣に職業を考えた時に何を選んだらいいのかを決断できなかったからである。実はその頃、料理が好きだったので「コックさんか板前さんにでもなろう」と考えていた。しかし、料理を自分の職業に決断する段になって、「本当にいいの?」と考え始めてしまったのである。「自分が好きな料理は、好きなものを好きな時に食べてほしい人につくるものであり、それを職業にすることは本当に幸せなのだろうか・・」などと考えてしまうと、頭の中は完全にフリーズしてしまったのである。就職もあまり明確な意思や目標を持てていなかった上に、進学する時も「もう少し自分の将来を考える時間が欲しい」というお粗末な理由だった。これは単なる問題の先送りでしかなく、結局は就職について考えなければならないわけであるが、やはり大学生になると無計画な私でも考え方は多少柔軟になるようで、たどり着いた職業観は、「仕事そのものを目標にするのではなく、自分の性格や特長を活かした職業を選びさえすれば、どんな仕事でもやりがいや面白さはきっと見つかる」ということである。私の場合は、「たくさんの人と接して、人の助けになれたらきっとやりがいを感じるだろうなぁ・・」が出発点であった。その先に見えたのが教師だった。私の場合は、運よく最初に思いついた職業に就いて今に至っているわけである。自分の30年間を振り返ってみても、自分のやりたいことをさせてもらっているなぁと思うことができる(勝手気まま過ぎてたくさんの方に迷惑をかけてしまってもいるだろうが)。
 だから、もし「教師になりたい」と思っている人がいたら、「なぜ教師なのか」を考えてみることも大切なのではないかと思う。私と同じように「たくさんの人と接して、人の助けになりたい」と思ったのなら、それを感じることができる職業は他にもないか考えれば、選択肢はかなり増えるのではないだろうか。幅広い選択肢を持つことができれば、幸せややりがいを感じる職業に就くチャンスもきっと増えると思う。
 いずれにしても今年、就職を希望する3年生が社会人なる時の最初の一歩で少しでも力になって、大学生の時に思っていた「やりかい」を感じることができるように頑張りたい。

2014年4月17日 (木)

【第324回】 ユウガク桜牛腸 尋史 (英語)

 先日、ハードディスクにため込んでしまったテレビ番組の整理をした。昔のビデオテープの見た目で分量を実感できないため、何となく気になって録画した番組や毎週録画の設定がしてある番組があっという間にたまってしまったのである。もう旬が過ぎた番組は見ずに削除したり、大まかに内容がわかればいいものは早送りしながら見たりして、半日作業で整理した。その中で、ある番組が目に留まった。それは「ドラゴン桜」という番組だ。私が録画したものではないが、以前から気になっていた番組だった。関心を持ったきっかけは、リクルートが運営する「受験サプリ」というサイトの中にあった「ドラゴン桜直伝!大学合格の秘訣百箇条」というコーナーである。受験勉強のコツのようなものをまとめたものだが、マンガと一緒に簡潔な言葉でアドバイスしているおり、とても分かりやすいので本校の受験生にも見せたいと思い、パソコンに保存してあるのだ。そのドラマの中で、阿部寛が演じる主人公桜木建二が落ちこぼれ生徒たちに向かってぶつけるセリフのひとつに「格差や不公平が当たり前の世の中で、受験は社会を這い上がるために唯一平等に与えられた機会だ」というようなセリフがあった。私は、そのセリフを聞きながら今春に遊学館を巣立った生徒たちの顔を思い出していた。
 本校に入学する生徒の多くは、公立高校の受験に失敗して入学してくる「不本意入学者」が多くいることは事実である。特に、特進クラスに在籍する生徒たちは、そういう生徒が多い。彼らは、夜遅くまで学校に残り、休日も学校に来て勉強している。そして、その中の一人が今春、見事に合格を勝ち取って学校へ報告に来てくれた時に「僕は公立に落ちて良かった。もし、公立に受かっていたら国公立に行こうなんて考えなかっただろうし、こんなに勉強することもなかったと思う。本当に遊学館に来てよかった。」と言ってくれた。その言葉は、私たち教員にとって何よりのご褒美であり、それまでの苦労が報われた瞬間だった。彼は平等に与えられた機会を存分に活かして次のステージに進んでいったのだ。彼のように未来に向けて期待に胸を膨らませながら巣立つ生徒を一人でも多く見送ることができるように、今年頑張るゾ!

2012年12月13日 (木)

【第259回】 本箱牛腸 尋史 (英語)

 私の教室に小さな本箱があります。自分が読んでしまった本の中で、生徒にも読んで欲しいと思った本をそこに置くようにしています。特に生徒に薦めるというわけでもありませんが、誰かがその中の1冊を読んでいる姿を見かけると、自分の頭の中を見られているような照れ臭さと、関心を持ってくれたうれしさで何か妙な気持ちになったりします。
 思い返すと、私は中学2年生まで本を読むということがあまりありませんでした。それどころか本を読むことは、「苦痛」の部類に入っていたと思います。本を読むようになったきっかけは、隣に座っていた女の子がいつも熱心に本を読んでいる姿を見て、「面白い?」と何気なく聞いたことでした。「読み終わったら貸してあげるから、読んでみたら?」とその子に言われ、勧められるままに読み始めました。どんな題名の本だったか、もう覚えていませんが、それ以降、手元にはいつも何かしら読みかけの本があるようになりました。
 最近では、生徒の方から「この本面白かったよ」と薦められ、貸してもらって読むこともあります。私にとって本は、時代や世代を超えて多くのことを教えてくれる存在であると同時に、生徒とのコミュニケーションの橋渡しにもなっているようです。

・最近、本箱に置いた本
 「恋愛寫眞」 市川拓司 著
 「船に乗れ!Ⅰ~Ⅲ」 藤谷治 著
 「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」 井村和清 著

・最近、生徒に薦められた本
 「ツナグ」 辻村深月 著
 「永遠の0(ゼロ)」 百田尚樹 著

2011年8月 4日 (木)

【第193回】打てよ、打てよ、ホームラン牛腸 尋史 (英語)

 7月27日、遊学館高校対金沢高校のカードで第93回全国高等学校野球選手権大会石川県大会の決勝が行われた。ご存知のように、遊学館高校は後半の追い上げで粘りを見せたが、甲子園大会の出場は叶わなかった。

私たち教員にとっても、そして生徒にとっても、県大会準決勝、決勝の全校応援は本格的な夏の始まりを告げる一大イベントになっている。だが、この行事も野球部が勝ち進んでくれてこそ実現できるものである。創部以来11年間で9回も全校応援ができているのは、他でもなく野球部員と監督、コーチの弛まない努力の証である。

普段の生活の中で、1000人が同じ場所で同じ思いを共有することなど、そうそうあるものではない。もちろん、学校生活においてもそれは同じである。グラウンドで白球を追う球児だけでなく、準決勝と決勝の1塁側では(もちろん3塁側も同じでしょうが)、スタンドで応援する野球部員、吹奏楽部、応援団、生徒たち、そして教職員もみんなが「甲子園に行きたい!」と、思いを一つに精一杯応援していた。

こんな幸せな時間を与えてくれた野球部に感謝である。

2010年3月 3日 (水)

【第123回】一期一会牛腸 尋史 (英語)

 世の中には様々な職業があるが、教師というのはその中でも、四季の移り変わりを最も実感できる職業のひとつではないかと思うことがある。

春には入学式、初夏の体育祭、夏の高校野球と夏休み、秋には学園祭と入試シーズンの始まり、冬には冬休みとセンター試験、そして最後が卒業式である。

 卒業式が行われる3月1日は、遊学館高校の教師にとって特別な日だ。
この1年であったことや、以前に送り出した生徒たちのことなど、色々なことを思い出す。
生徒たちの涙や晴れやかな笑顔を見ていると、こうやって多くの人たちの人生の大きな節目に立ち会うことができるのは、とても幸せなことだと思う。

 初めにも書いたように、学校では、1年を通じて様々な行事が行われる。
私は教師になって23年が過ぎようとしている。
だから、今日は私が教師になって23回目の卒業式だ。
入学式も学園祭も体育祭も、同じように23回経験してきた。

 私は時々自分に言い聞かせることがある。
「卒業式に限らず、学校で起きるすべてのことが、そして毎日の出来事が生徒にとっては『一生に一度』の経験なんだ。」

 4月に多くの新入生を迎え、また色々な行事が行われる。
しかし、それらを24回目の行事ではなく、24年目の私が生徒と一緒に経験する「一生に一度の出来事」であることを忘れずにいたい。

偶然ですが、今年の卒業式で卒業生総代の久保君も言っていた「一期一会を大切にする気持ち」で新たな一年を過ごしていきたい。

2009年5月13日 (水)

【第85回】Not for today, but for tomorrow牛腸 尋史 (英語)

Viewimg0 朝6時20分、金沢駅では、登校する高校生たちの姿をたくさん見ることができる。その中には、もちろん遊学館高校の生徒もいる。バトントワリング部、サッカー部、女子バレーボール部など、運動部の生徒が電車を降りて自転車やバスで学校に向かおうとしている。

そして、6時44分に金沢駅を出発し幸町に向かうバスには、運動部員だけでなく、ゼロ限目(毎朝8時に始まる特別進学コースの授業)を受ける生徒も乗っている。生徒たちは、7時前には学校に到着し、それぞれの目標に向けた地道な努力に取りかかるのだ。

 6時50分、女子駅伝競走部はすでに学校周辺を走り、サッカー部の朝練習が始まっている。7時にはバトントワリング部と女子バレー部の生徒が部室の鍵をもらうために、職員室にやってくる。7時過ぎには男子卓球部の練習が始まり、女子卓球部が特別活動棟前を掃除する姿も見られる。この姿は、1年間、春夏秋冬を通して変わることはない。

 午後3時30分、終礼が終わると図書室と新しくできた進路指導室のガギを開けることが今年の4月から私の日課になった。平日は夜8時まで、土曜日は夕方5時まで開放して学習室として利用できるようにしている。終礼後すぐにやっている生徒もいれば、7限目や補習を終えて5時過ぎにやって来る生徒、そして部活動を終えて夜7時にやってくる生徒もいる。それぞれが自分の時間を工夫しながら勉強に取り組んでいる。そして、4月から現在まで、8時前に図書室の電気が消える日は1日もない。

 8時を過ぎても、卓球場からはカーテン越しに明かりがこぼれ、男子卓球部の生徒たちが練習する声がまだ聞こえている。部活動ではチャンピオンを目指し、勉強では進路実現を目標に、生徒たちはそれぞれが自分のステージで必死に戦っている。成果は、大会や受験で結果として示される日が必ずやってくる。しかし、その結果は時として、それぞれにとって不本意な時もあるはずだ。でも、彼らのひた向きな努力は、その先に続く人生の中で、きっと大きな財産となり、様々なかたちで成果となって活かされる場が必ずあると確信している。

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2008年7月23日 (水)

【第47回】POWER TO MAKE DREAMS COME TRUE牛腸 尋史 (英語)

 今年の春にも3年生420人が卒業していきました。私自身もクラス担任を持っていましたので、とても思い出深い卒業式になりました。今回は、私が担任をした42人の子どもたちではなく、他のクラスのある生徒のことをお話ししたいと思います。

その生徒との出会いは1年生の学年末でした。卒業式も終わって2年生が研修旅行に出かけている間に、英語のピンチヒッターとして教室に行ったことがきっかけでした。授業の途中で初めて話しをした時、「中学校の時から英語が苦手で、全然わからない」と言ってきました。私は、「まだ1年生なんだから、今からでも十分挽回できるよ」と答えたように思います。するとその生徒は「本当に?」と、幾分疑いの眼差しで私に聞き返してきました。

 翌日、私はその生徒に中学の総復習をするための問題集をプレゼントしました。それからその生徒との問題集のやり取りが始まりました。それこそbe動詞の使い方から始まり、新しい文法を説明し、その後で問題を仕上げてくる。1週間に1回か2回はそれを繰り返していたと思います。

正直、「最後まで続くのかな」とも思うこともありましたが、その子は決してあきらめませんでした。「私はできる!」と、魔法の呪文のように、自分自身にそう言い聞かせながら頑張っていました。何があっても英語の勉強だけはやめませんでした。

 2年生の夏にはその問題集を完成し、中学の復習を終えました。その後は、英単語帳を使って語彙力の強化や大学入試用の問題集に挑戦するようになりました。

私以外にも、いろいろな先生に協力してもらいながら2年生では英語検定の3級に合格し、3年生になってからは準2級にも挑戦しました。6月の試験で筆記試験に見事合格!でも、面接試験は残念な結果に…。10月の面接試験に再チャレンジ!私もわが子の合格発表のようにドキドキしながら結果を待っていました。しかし、またしても残念な結果に・・。

それでも、その子はあきらめませんでした。

卒業式を間近に控えた2月のラストチャンスにかけて、3年生がみんな自宅待機している間でも、学校に来て面接練習に取り組んでいました。そして、卒業式を終えた3月のある日、学校に合格を知らせる通知が届きました。

担当の先生から見せていただいた通知は、カタカナで記されたその子の名前と「合格」という文字がタイプされた簡単なものでした。しかし、その子が積み重ねてきた多くの努力を感じるとこができ、どんな名文よりも私を感動させる力がありました。「もっと英語を勉強して、留学もしたい」と、新たな目標を持って、その子は遊学館高校を巣立っていきました。

 私が所属する進路指導部は、生徒それぞれが自分の希望進路に応じ、県内の大学や短大、専門学校などを訪問する「学校見学」や、上級学校の先生方から勉強内容につて話を伺う「進路ガイダンス」など、様々な行事を実施しています。「百聞は一見にしかず」つまり、「見て、知って、実感することが未来を切り開くエネルギーになる」と思います。

人は目標を持つことで、それまでの自分には思いもつかないようなパワーや才能を発揮することができると信じているからです。今春卒業したその生徒ように、自分の未来を切り開くきっかけになって欲しいと願いながら、進路行事を計画しています。