2018年5月10日 (木)

【第528回】 「やるべきことをしっかりやる」刑部 純至 (国語)

今年度私は、我がクラスで黒板の上に目標を貼っています。

「やるべきことをしっかりやる」

すごくざっくりした言葉ですが、自分にとってやるべきことってなんだろうと思うきっかけになればいいなと思っています。

今週は面談週間です。
「就職するのは嫌やし、、、専門で。」
「勉強する気ないし、、、就職します。」
「まぁ、なんとなく○○がいいかな~。」
「とりあえず」「親に言われて」「○○的な感じで」「資格『とか』とりたいし」

こんな言葉が面談でよく出てきます。
そんなときにふとタイトルの言葉が出てきます。

高校生たちはなにを「やるべき」なのでしょう?

自身の立場で、何をやるべきなのかをしっかりと考えるべきだと思います。
そんな難しいことではないはず。自分のことやし。

自分の将来を考えることのできない人間が、
毎日を輝かしくすることはできないだろうな~・・・。

とはいうものの、学校の勉強に、進路、受験、部活、また、家族、友人、先生との人間関係。
高校生は考えることが多いし、すごいなあと感心します。その中で成長も確実にしているのだけれど、上に書いたような言葉を聞くと、少し心配になります。

300510_5

将来のことを考えて、今日を輝かしく!頑張れ!!

2018年5月 3日 (木)

【第527回】 「裸足(はだし)」K. R. (地歴・公民)

最近、トレーニングのセッションの一部に「裸足」を取り入れています。
裸足でランニング、裸足でパス&コントロール、裸足でキック、1週間に1回だけですが、人工芝の上でトレーニングをしています。
もちろん選手たちは、「ギャッ!」「痛ぇー!」と叫び声がグランドに響いています。
足を見ると、利き足だけ真っ赤!(笑)

裸足トレーニングの目的は、大きく3つ。

① 「感覚反応」の進化

シューズと裸足の不随意反射の違い(脳が指示を出すより速く反応する速度)の実験結果によると裸足の方が反応が速かったそうです。
「まずは痛くないところでボールを触ろう!」
そうすることで神経を研ぎ澄まして、ボールタッチが進化をするのでは?

② 「怪我」の予防

ほとんど選手が、自分自身のパワーポジションを知らないのが現状。
身体の使い方が分かっていないから無理な動きができない。それでも無理な動きをするから怪我をする、といった悪循環。
スパイクが色鮮やかに高性能化し、グランドでスパイクに踊らされている。
裸足トレーニングで身体の使い方を身につけ、スパイクを“使いこなす”技術を身につけてほしいですね。

③ 脳の活性化

足の裏は、人体で神経が最も密集している部分。ここを刺激することで脳が活性化する。
ボールのインパクト、ボールタッチ、体重移動、スパイクで誤魔化している部分を、本来の感覚に取り戻してほしい。

次回のブログまでには野生的な感覚を取り戻して、進化した選手の報告ができるよう今日もグランドへ。

2018年4月26日 (木)

【第526回】 「青春ていいな」K. Y. (国語)

 映画で『ちはやふる 結び』を見てきました。高校で「競技かるた部」を作り、仲間を募って全国の舞台に挑んでいく「ちはや」という女子生徒が主人公のお話です。三部作構成の映画で前作の「上の句」「下の句」も鑑賞しました。
 一言で言うと、いと面白かったです。
 あたりまえですが、人生の中でいちばん多感な時期は十代の後半かと思います。なんでもない日常が色づいていて、それこそ泣いたり笑ったり怒ったり寂しがったり。
 部活動を中心の高校生活の一生懸命さに感動したり、友情や恋愛との葛藤も表現されており、「きずな」ということがテーマの作品なようであります。
 千年の昔の百人一首の世界と現代とがつながっているようにも感じられました。
 古典を学習していて文法中心で面白くないし、作品内容も興味をそそられないと常日頃雑感していますが、共感とつながりが感じられたら、私も古典を好きになることがあるかなと、この映画を見てふと思った次第です。
 あと、部活動ってほんとにいいものですね。なにをやっても正解のないのが高校生の頃であり、悩んだり迷ったり悔やんだり。ただ、それも同じ目標をもった仲間とともに過ごせることで、振り返れば良い思い出であり、人生の肥やしになるような気もします。
 まだ、部活動選びに迷っている1年生がいたら、どのクラブでもいいと思います。
 「きずな」を求めて飛び込んで見て下さい。

2018年4月19日 (木)

【第525回】 「空は本当に青いか?」川北 将人 (主事)

 みなさんは「空は本当に青いか?」と考えたことはありますか?
 「空が青いのは当たり前、何をおかしなことを言っているんだ。」と思いますか?
 私は色に興味を持っていた時に疑問に思い、考え、調べたことがあります。

 まず私は空と色について次のようなことを考えました。
 「空を見て青いと感じているのは自分。では単に自分が、または人間が、青いと知覚しているだけなのではないだろうか?他の動物も空は青く見えているのだろうか?」
 「そもそもなぜ生物は色を見分けられる必要があるのだろう?白黒(明暗)だけではなぜダメなのだろう?」

 これらのことについて答えが知りたかった私は色について調べてみました。すると次のことが分かりました。

  1. 人間の目は光を色として感じることのできる機能を持っている。光には波の性質があり、波には長さ(波長)の種類がある。波長が長ければ、人間の目には赤く見え、短ければ青く見える。
  2. 光は物にぶつかると散乱する。波長が長いと散乱しにくく、短いと散乱しやすい。
  3. 昼間の空が青く見えるのは、太陽からの光が大気中の酸素などの分子にぶつかり、散乱しやすい波長の短い光が多く散乱して、人間の目がその光を知覚しているため。
  4. 多くの哺乳類の目は2色(赤、青)、人間の目は3色(赤、青、緑)、そして多くの魚類や鳥類等の目は4色(赤、青、緑、紫外線)を知覚できる。よって人間とその他の生物では同じ物を見ていても違う色に見えている。
  5. 光が不規則に変化する環境である、浅瀬の水中やこもれびが差し込む森などは、白黒(明暗)だけでは見づらく、危険をすぐに見つけることができないため、色を見る目の機能が発達した。

 以上のことから、最初の疑問である「空は本当に青いか?」に対する答えが見つかりました。
 「空は青くない。人間の目と脳が、空を青く感じているだけ。空そのものに色はない。」

 学ぶということは本当に楽しいことです。答えに近づくことでワクワクし、答えを見つけた時には満たされた良い気分になります。

 学校での勉強も同じですよ。
 人は疑問を持つことで課題が見え、進むべき道(やること)が見え、やる気がわいてきます。逆に、何も疑問や興味を持たなければ、先生が話している言葉は面白くないものになります。

 勉強を面白くする最初のコツは「本当に~だろうか?」「なぜ~なのだろうか?」と疑問を持つことです。疑問が見つかれば、疑問を解決する手段である先生の話は面白いものになると思います。

 どうせ勉強するなら楽しまないと損ですよ。学ぶことを楽しみましょう!

2018年4月12日 (木)

【第524回】 新年度です!K. M. (国語)


 新年度が始まりました。四月の幕開けにしては桜の期間が短くて少しさみしかったですが、遊学館高校は生徒の明るい笑顔とにぎやかな声でいっぱいです。どんな一年になるのか、皆どきどきわくわくしているのではないでしょうか。私にも遠い昔にそんな気持ちで過ごした時代があります。
 大学で学んでいた時のことです。日本文学を勉強していたので、研究では多くの書物とよく格闘していました。そんな中ある作品の一節を調べるために、図書館を利用しました。なかなか答えが見つからなかったので、開館と同時に飛び込み閉館まで入り浸り、関連する書物を片っ端から調べ上げました。さらに閉館時には、厚さ約7~8cmの、借り得る最大冊数の10冊の本を抱えて家に持ち帰り、徹夜で目を通しました。しかし、私は結局答えが出ないまま授業で発表することになったのです。長々と時間を費やし徹夜までして結果が出なかったので、「無駄なことをしたなあ、損した。」と後悔をしましたが、仕方がないのでそのまま報告しました。資料を提示・説明して、最後に「答えが得られずすみまません。無駄な時間を過ごしました。」と付け加えて。そしてこのあと教官から厳しい意見を言われるだろうと思い、待ちました。教官は次のように言いました。「無駄だと分かったのだからいいじゃないか。やったことは無駄ではなかったということだ。」
 確かに、問題の答えは出なかったけれど、調べた中になかったということです。そのことがわかったというのも一つの結果です。見当違いだったのかもしれませんが、さらに見方を変えれば、それをしたことで私にはそのときに見た様々な文献の知識などが身につきました。実際その後の研究は楽になりましたし、内容は人生の教養として身についています。人生で無駄なことは何もないということに気づいた経験でした。
 人の寿命は80年、いや人生100年時代という言葉まで耳にする世の中において、高校生は生まれてまだ10数年です。わからないことがあって当たり前です。学校は人として様々なことが学べる場所です。もちろん上の話も私の学校生活の一部です。これからやることを無駄だと決めつけず、とりあえず一度受け入れてやってみましょう。それが新たな気づきにつながったり、もしかすると自分を大化けさせてくれるものになったりするかもしれませんよ。