2021年2月11日 (木)

【第667回】 「コロナ禍の日々」K. Y. (国語)

 旧年度から思い起こすと、3年生が三学期の自宅研修時期に入ってから、金沢での感染がさけばれるようになり、ハレの日であるはずの卒業式まで、簡略化に簡素化を重ねた式典となってしまいました。
 式典での呼名も略されてしまい、感染がおこっては一大事とばかり、式典後のロングホームも縮小して、三年間の日々を語らい合う時間も奪われ、 卒業していく三年生には申し訳ないと思ったものです。
 あれから一年近くが過ぎ去り、現在は二年生の担任をしております。春休みに続く長い休校期間を経て一学期が始まりました。夏休みもお盆近くまでの授業でしたが、それでもある程度の通常授業ができたことで、学校行事はかなり削減されましたが、ほっと一息つけたお盆休みでした。
 そして、お盆明けすぐの二学期始まり。当初の最悪想定されたような再度の休校もなく二学期自体は順調な学校生活を在校生は送れた感じがいたします。全員がマスクをしての教室での日々ですが、授業での真剣な眼差しや、休憩時間や昼休みの笑顔で和らいだ目元は、それぞれの健康状態が順調で学園の中も活気で満ちているように感じられました。
 年もあけて三学期。感染拡大が顕著で、緊急事態宣言も各地で発令され、生徒の眼差しも少し深刻感を増してきました。このあと三学期末試験や卒業式と通常でも緊張感のある日々となるのですが、通常通りの日程で過ごせるのか少し心配です。
 ただ、コロナ禍のこの一年を通して、生徒間の結びつきは強くなり、また互いを思いやる心遣いも細やかになってきているようです。生徒同士の気遣いの繊細さには大人の方が学ばされる日々で、残りの三学期を元気よく活気に満ちた学園生活であるよう期待している今日この頃です。

2021年2月 4日 (木)

【第666回】 「明けない夜」K. K. (英語)

 先週、一般入試がありました。
 このブログが公開される2月4日は合格発表の日です。
 受験生の皆さん、お疲れさまでした。そして、合格された皆さん、おめでとうございます。
 私は何度も入学試験の監督をしてきましたが、今年の試験はいつもとは違いました。

 去年の2月はさっぽろ雪まつりに行く予定でしたが、その直前に中国人観光客の新型コロナ感染のニュースが公表され、私は急遽旅行をキャンセルしました。
 それが、日本におけるコロナとの闘いの始まりでした。

 あれから1年、未だ新型コロナの猛威は収まる気配がありません。
 今年のお正月は、珍しく初詣にも初売りにも行かず、ずっと家にいました。
 以前は全く興味がなかったのに、最近は箱根駅伝を観戦するようになりました。
 すると、卒業生の三上雄太君が、創価大の5区のランナーとして襷を受け、なんと往路トップでテープを切ったのです。
 その数日後、今度は井上あずみさんをテレビで見かけました。
 井上さんは、遊学館高校の前身である金城高校の卒業生です。
 ジブリ映画の『ラピュタ』や『トトロ』が作られる前に、「今度歌手デビューする子だ。」と義父に言われて、販促用のチラシを手に取った記憶があります。
 三上君も井上さんもこの学校で過ごし、そして自分の夢を叶えています。
 かくいう私も、「甲子園に行く」という実現不可能だった夢を思わぬ形で叶えることができました。

 コロナがいつ収束するのか、皆目わかりません。
 シェークスピアの『マクベス』の中にこんな台詞があります。
     “The night is long that never finds the day. ” ( Macbeth Act 4 Scene 3 )
 この言葉を「明けない夜は長い」とする翻訳者もいますが、今は、「明けない夜はない」という意味だと思いたい。
 夢を持ち続けることができたなら、困難な状況にあっても、それを乗り越える元気と希望が持てます。
 どうか遊学館高校があなたの夢が叶う場所( Where dreams come true ) となりますように。

 最後に、この場を借りて、去年私が教えた3年生に届けたいメッセージがあります。
 去年の3月急に休校となり、クラスじまいをしないまま、途中でプツンと終わってしまいました。
 そこで、一言。 1年間楽しかったよ。
 そして張君、台湾からたった一人で来日し、3年間本当によくがんばりました。2年前に行った台湾は素敵なところでした。コロナが落ち着いたら、また行きたいと思います。
 少し早いですが、3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今後の活躍を心からお祈りします。

2021年1月28日 (木)

【第665回】 「冬野菜は寒くなるほど甘さが増す!?」K. M. (家庭)

 先日、記録的な大雪に見舞われました。出身の富山では35年ぶりと報道されました・・・・。
 そういえば、子どもの頃、朝起きたら、玄関が雪で覆われていて出られなかった光景を思い出しました。当時は、雪が嬉しくて、かまくら作りや雪だるま作り、ソリ遊びで楽しんだものです・・・・。

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 さて、「冬野菜は、寒くなるほど甘さが増す」ことを知っていますか?
 昔から、大根やカブ、白菜、ほうれん草といった冬野菜は寒さにあたると甘くなると言われてきました。冬野菜は、冬が近づくと凍りにくいよう糖分やアミノ酸などの物質を葉や根の中に増やします。氷となる凝固点は0度ですが、水に糖分やアミノ酸などの物質が溶け込んでいれば、0度では凍らなくなる「凝固点降下」が起きます。この凍結を防ぐ仕組みが、甘さや栄養価の増加につながっているようです。本来は秋に収穫するニンジンを畑に植えたままにして雪の下で越冬させる「雪下にんじん」も同様、アミノ酸が3~6倍と豊富で甘くて美味しいのだそうです。冬の鍋料理があんなに美味しいのには理由があったのですね。

 桜の越冬も、有名です。桜は、寒さにさらされることよって、成長を促す植物ホルモンが供給され、開花した時にあの美しい色を創りだすのだそうです・・・・・。
 あと少し、寒さに備え、冬を乗り越えましょう。春はもうすぐそこです!

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2021年1月21日 (木)

【第664回】 「「掲示板」を掲示します。」尾谷 力 (地歴・公民)

 世界中がコロナ禍の中ではありますが、本格的な受験のシーズンをむかえています。本校でも推薦制入試を終え、月末には一般入試を控えています。受験シーズンだからというわけではありませんが、本校の掲示板を少し紹介し、遊学館をアピールしたいと思います。

 今回は学年会主催のスペースと、併設校である金城大学・短期大学部を案内している金城Cafeというコーナーを紹介します。

 バスケットコート前の3年生のスペースではすでに終了した推薦制入試において国立大学を含め難関大学に合格した生徒が紹介されています。今年度は従来のセンター試験から大学入学共通テストにかわるなど入試制度に変更があった中、早くも素晴らしい結果を収めてくれています。

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3年学年会のスペース


 私が所属する1年学年会のスペースでは、今年の先生方の抱負があげられています。3月末に新入生を迎える準備をする中で学年目標として掲げた「社会で力を発揮し、求められる人」の育成と、重点課題「自主自立・礼儀礼節・自他尊重」を踏まえ、1年生の総仕上げに向けた先生方の決意が語られています。

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1年学年会のスペース(今年の干支、丑年にちなんで、牛のひな型です。)


 第2学館の入り口に設けられた金城大学・短期大学部を紹介する金城Cafeでも、すでに終えた学校長推薦入試を受験し合格した生徒たちの高校卒業後の抱負や目標が飾られています。本校には金城大学コースがあり、入試指導だけでなく大学や短大で学ぶ内容を体験したり、先取りして深める授業があるなど、併設校を生かしたカリキュラムが組まれています。看護師や療法士、福祉士や幼稚園教諭などを目指す場合、本校から金城大学というのもいい選択かもしれません。もちろん、幅広く学び様々な資格試験に挑戦できる短期大学部のビジネス実務学科も短大卒業後の進路選択の幅が広がり、おすすめです。

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金城Cafe(パンフレットなども自由に持ち帰ることができます。)


 これらの掲示板は、在校生の皆さんにとって他の学年会がどんなことに取り組んでいるのかを知る意味で有効です。ましてや今回のような進路関連の情報は、これから受験をむかえる1,2年生の皆さんにとっては刺激を受けるだけでなく励みにもなるはずです。

 さて、最後に本校一般入試を受験する中学生のみなさん。受験会場に入室する前にちょっと足を止めて掲示板に目をむけてみてください。もしかしたら、少し緊張が和らぐかもしれませんよ。

2021年1月14日 (木)

【第663回】 「ここはいっちょ景気よく、推薦入試の志望理由書や面接なんて「屁でもないわ」と強がっても大丈夫。とあえて言っておこう。」O. M. (国語)

 今年も大学や短大・専門学校の推薦入試の時期が終わりました。遊学館高校に来て7年目ですが、いつものように本年度も数多くの3年生の志望理由書や小論文・面接の練習にお付き合いさせてもらい、少しは皆さんの役に立てかなと思っています。特に今年はRITU大学のAO入試で、見事国際経営学科に合格したTさんとは、9月から約2ヶ月間2人3脚で志望理由書を考えて、その後英語科のオールスターの先生方に協力して頂き、英語の面接練習と、それに耐えられる英語思考での答えを考えていく作業は本当に楽しかったです。合格してくれてありがとうという気持ちと、こんな楽しいことにみんなで協力できる機会を与えてくれて、ありがとうという気持ちでいっぱいです。
 さて、今年の共通テスト(新センター試験)は、スタート元年からコロナの影響でつまずいてしまいましたが、出題される予定だった問題には「読解力」と「表現力」が極めて重視されています。ということは、世の中の大学生に求められている能力が、「読解力・表現力」なので、おそらくどの大学も今年の推薦入試やAO入試では、今までよりももっと「読解力・表現力」にこだわった問題が出題されるだろうし、志望理由書なんかも、もっと凝って考えて書かないといけないということなんでしょうね、ヤレヤレですね。

 でもね、志望理由書や小論文なんてたいしたことないんだなぁ~、実は・・・。
何て言うのか、方法というか「型」みたいなのがあって、それに当てはめて自分の本音(本気の想い)を書けば、必ず大学や専門学校の先生の心に「バキューン」と届く文章になるんですよ。

 さて、その方法はと言うと、まず考え方の基本を、スマホのアプリのように自分の頭の中にダウンロードしないといけない、そしてそのためには世の中のことに強い関心を持って、自分の考えを持たないとダウンロードはできません。来年の3年生諸君、今日からでも、たくさんの情報を仕入れて、自分の頭を大人使用に切り換えて、今年の入試に備えましょう。
 訪ねてきてくれたら、一緒にその方法を勉強していきましょう。授業持って無くても大丈夫なので、一度相談に来てくださいね。

 最後に宇宙戦艦ヤマトの終わりのナレーションみたいですが(知らないかな~)。
 「2021年推薦入試まで、あと300日・・・」

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